熊本城の三分咲きの桜の花を眺めながら、春の高校野球の準決勝が行われる藤崎台球場へと向かった。地震のため立ち入り禁止となっている御幸坂の桜並木の隙間から復旧工事中の熊本城が見える。復旧工事の大変さが垣間見えるようだ。
藤崎台ではベンチ裏の特等席から、ゆっくりと高校球児等の元気溌剌とした試合をゆっくりと観戦した。明日はいよいよ決勝戦。強打同志の八代高と文徳の対戦。勝利したいずれかのチームが沖縄で開かれる九州大会に駒をすすめることとなるが、どちらのチームにも勝ってほしい。
試合のあと、地震で崩れたままの石垣ぞいに、いまだ完全には開ききれない三分咲のさくらを眺めながら、熊本城周辺をまわる”城めぐりん”のバス停に向かった。さくらはあと2~3日で満開となることだろう。娘たちとの花見が待ち遠しく楽しみでならない。
バス停は工事中の市立博物館の前、細川刑部邸の入り口だが、バス停そばの1本の桜が満開となっている。ところが様子が少しおかしい。大きな幹から花が直接咲いている。始めは品種の違う花だろうと思ったのだが、一方では地震の精で変異したのではとも思った。
一味違う一足早い、満開の不思議なさくらに見とれてしまった。