「木下黄太のブログ」 ジャーナリストで著述家、木下黄太のブログ。

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何故、医師としての被曝対応が、日本の医者はできないのか。首都圏スポーツ関係男性に相次ぐ突然死。

2013-03-05 06:43:23 | 福島第一原発と放射能

 

3/20(水・祝)木下黄太講演IN横浜 

「健康被害の現状と放射能防御~事故から二年が過ぎて」 

18:30開場、19:00開始(~21:00予定) 

関内ホール<小ホール> 主催 横浜子供の会 

申込→http://kokucheese.com/event/index/78824/

ずっと思っていたことを書きます。僕は、バンダジェフスキー博士を来日させた時も、ずっと思っていました。そこに集まる医師たちの大半はなんなんのか。彼らは何がしたくて、集っているのか。

カルディコット博士の後も感じています。

最初から、来ないタイプの医師は論外とおもっています。少なくとも、本人の知見をきちんと確認すべきなのに。

もちろん、そうして集っている医師の方が、被曝問題を認識はしています。でも、それだけです。それで、いろんなデータを探して、集めて、この問題の批評をおこないたがっている人たちが多いです。

どちらかというと、放射能の問題に関心がある医師としての立場が大切なのかという方が多いです。

批評がただ悪いとは言いません。でも、そんなことは、汚染地では二の次だろうと僕は思います。汚染地である以上、健康被害が実際におきているのかどうかを、診ていくしかありません。細かく、一人一人の患者をチェックし、チェルノブイリ後に、ヨーロッパの医療機関がとってきたような、スクリーニング感覚を現実の患者たちに対応していくしかないと思います。まず、リスクを避けるためには、それしか医療的な対応はありません。

この被曝という時代に、これは、被曝なのかどうかというご高説をのたまうよりも、被曝症状に類似する可能性がある健康症状を、被曝影響か?を前提として、考え続けるしかないと思います。被曝影響という要素を加えて、患者に向き合うしかありません。そうして初めて、患者への対応がうまくいくのが、被曝後、この時代の在り形と思います。

そして、そういうふうに立ち向かっている医師が、首都圏で圧倒的に少ない現実に驚かされます。

反原発の医師の中には、被曝影響を認めない人は確実にいます。それどころか、チェルノブイリで救援的な動きをした医者の中にも、今回の被曝を軽視しようとする感覚が強い事例があります。

本来、こんな悠長なことをしている時間の余裕はありません。

まず目の前の患者を確認してください。おかしな事態が起きているのかどうかをきちんと確認してください。

診療行為の中で、患者の肉体を見続けると、思わぬひび割れが目につくのかどうかということです。悪い兆候を見落とさないで下さい。。あなたたち1人1人に、そういう医療をすすめて欲しいのですが。残念ながら、日本の医師は教わっていないことに鈍感で、踏み出そうとはしません。それよりも、プライドやデータ情報が優先します。

今の日本の被ばく状態が、どうなってくるかという、現場のつきつめの方が大切なんです。二次的な情報の評価などどうでもよいです。それよりも、目の前の状況を精査できるのかどうか。その現場感覚で、考えながら診察にあたる医師がどのくらい日本に存在するのか。

僕はこれが悲観的になりがちです。ごめんなさい。

体調不良が続いている避難者男性の方から、メールを頂きました。この方の周辺、首都圏在住の男性が、相次いで突然死されています。四十代になったばかりで突然死されているケースなどで、お二人ともスポーツ関係者と言うことです。

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2011年3月15日にわずか、90分の外出による初期被曝を体験。
体調不良を起こした私は現在、西日本を拠点に活動しています。
汚染地帯・東京へは、毎月3~4日ほど滞在しては、西日本へ戻るというパターンです。
 
先月も同じ流れでした。東京に入る前、関西の知人より東葛地区在住のあるスポーツ関係の方が突然死した情報を聞かされました。ホットスポットの東葛地区ということで、当然ながら放射能の影響を受けてのことと想像をしました。

東京入りし、いつもの訪問先へ顔を出すと「西日本は、PM2.5が大変ですね」
「放射能から逃げても大陸から放射能が来ますね」などとやや皮肉られた言葉も。

そんな中、「そういえば、Aさんが先週亡くなったんです。朝、起きて来ないのでご家族が覗いたら、冷たくなっていたそうです。」と。
Aさんも前述の東葛地区の方と同様の職種。年齢的には40歳になったばかりですが、どう見ても30代という若さ。
3.11直後の初期被曝も避けられ、健康状態は良好。スポーツ関係の仕事ですから、通常の人よりはるかに頑強でした。
暮れに転職し、世田谷から東葛地区に転居。昨年までは、仕事の関係で、絡むことも多く、よく放射能の議論にもなっていました。
当時の住まい・勤務先が世田谷ですので、土壌汚染プラス、ガレキや清掃工場の影響なども過りました。
外食が多く、まったく気にしていなかったようです。
転居後は、東葛地区ということで、汚染の厳しいエリアにもかかってくるため、その影響もあるかもしれません。
また、喫煙者でしたので、国産たばこはの汚染情報も知らせ、注意を促したりもしていました。
業務の中で、お客様向けに用意する飲食も西日本の食材を使うようにも伝えていましたが、
毎回、議論に。Aさんの奥さまは、医療関係ということもあり、
放射能についての知識は専門家なんだとか。「嫁さんが『神経質な人がガイガーカウンターを持って、
騒いでいるけど、私たちは、仕事でいつも取り扱っているんだから、何にも問題ない。
もし口に入っても、うんちやおしっこで出るから大丈夫!』と言っている。」という答え。
毎度、専門家対素人の雑学という扱いとなり、平行線の議論が続いたものでした。
しかし、残念ながらこの議論の続きはできなくなってしまいました。

また、別の訪問先(多摩南部・40代男性)では、毎月会う、仕事の関係者より、「全身の骨が痛む」という
話を聞きました。医師からは、膠原病の可能性があると伝えられ、今後、本格的な検査が始まるとのこと。
彼も同様に喫煙者であり、飲食は一切気にしていませんでした。

その他の場所でも、体調不良の情報を耳にします。いよいよ始まったな…と感じると同時に
初期被曝を受けてなくても、汚染地帯で、ノーガードで暮らしてきたことで、何らかの影響が蓄積されいるのではないか?
呼吸により取り込みが最悪であるならば、この汚染たばこを喫煙するという負荷が更に重く身体を蝕んでいるのではないか?
と想像します。

すでに首都圏を見極めるという時間は過ぎているという印象です。
テレビの情報、専門家の情報なるものを信じ、素人の雑学を信じないという現実。
まだ、私は、放射能に神経質な変人扱いですが、そのレッテルが消えてしまう頃にはどうなるのか?
時間が経過すればするだけ恐ろしい時間帯に入っていく。そう確信せざるを得ない状況です。
木下さんが発信する情報と同じような現象が次々と起きているように感じます。
ここから、どんな準備をすれば、多くの人が救われるのか?
本当に苦しい時間帯に差し掛かりました。

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健康被害と思われる症状が、深刻化しています。報告相談はまずメールを。 

 僕のメールアドレスnagaikenji20070927@yahoo.co.jp(コピーして貼り付けて下さい)

 講演など、何か業務的な依頼をされたい方も原則このメール⇒電話でお話しする順番です。 

  事故発生当時の行動記録や数値データなどを細かく教えてください。問い合わせの内容も書いてください。 健康被害の状態を皆で共有化し、事態の推移をあきらかにしていく作業が最も必要です。

  「関東・南東北の被曝エリア(東京全域を含む大半のエリア)にいる皆さんは、放射性物質の少ないエリア、できれば愛知県から西のエリアに、移住するべきです。妊婦、子供、未成年、妊娠可能な女性は優先して移住すべきです。他の皆さんも極力移住してください。被曝から二年近く経過しています。初期被曝は深刻で、慢性被曝の影響がさらに危険です。食物、飲料のみならず、吸気による被曝も軽視できません。回避する方法は限定的です。あなたやあなたの家族の命が何よりも大切です。一刻も早く移住してください。」 

  甲状腺の検査、甲状腺のエコー検査、さらにふつうの血液検査のうち、 血液像の検査(白血球、特に好中球)や異型リンパ球の確認、大人の女性はサイログロブリンの 数値も確認した方が良いと思います。