、原子力委員会の委員長代理とツイッターでやり取りしました。この事故で厳しい目で、一般の人が東京電力を見ていること、それについて、原子力委員会委員長代理である人間が、ツイッター上とは言え、どういう文言を使うべきなのかということに注意をきちんと払っていない、というか国民に対しての本当の意識が垣間見えていることに、僕はびっくりしました。
これは下記の毎日新聞の記事が端緒です。この記事は問題の指摘をしているだけで、こうした報道は、僕は自然な話と思います。
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<電力業界>原子力委員NPOに1800万円 震災後
原子力委員会委員の秋庭(あきば)悦子氏(64)が設立したNPO法人に、東京電力や電気事業連合会など電力業界側が毎年多額の事業資金を提供していたことが分かった。原子力委員を巡っては東電出身の尾本(おもと)彰氏(64)が福島第1原発事故後も東電から顧問料を受領していたことが判明、安倍晋三首相が「国民の理解を得るのは難しい」と述べ、尾本氏は委員を辞任。秋庭氏が設立したNPO法人は原発事故後、東電や電事連から少なくとも1800万円受領しており、議論を呼ぶのは必至だ。
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このことについて、まず鈴木原子力委員会委員長代理はこうおっしゃっています。
《この記事では秋庭委員のどこに非があるか全くわかりません。電力の広報のやり方には反省が必要かと思いますが。》
これに一般の人が次のようにツイートでメンションします。僕も知らないアカウントによるものです。
「わからないのは鈴木さんも原子力利権組の1人だからでしょう。端から見たら、こんなものは原発推進の為に電力会社が飼ってる子飼いのNPOにしか見えませんよ。」
僕もこういう見解は、其の精密さはともかく、意見として存在するのは、一般的な観点では普通の感覚です。これに対して、鈴木委員長代理が次のように返しました。僕は、この返しを見て、唖然としました。ツイッターというイメージが伝わるシステムで、個人見解と断りながらも、原子力委員会の委員長代理が、次のように発言します。
《「見える」だけで批判は問題だとおもいます。電力業界とNPOの関係が批判の対象となっているとすれば、その活動内容の分析が必要と思います。》
まず、そう見えることに、まず電力会社が関わっているという時点で、国民は疑うのはおかしくありません。そうしたことを「批判は問題」と原子力委員会委員長代理の立場でいう。相手は一般の人。精密な分析や中身の判断は、メディアやジャーナリスト、研究者、専門家、専門機関がおこなうことで、一般人はとりあえず疑問を呈することは、本質的におかしくありません。あれだけの重大事故から、二年間しか経過していない。国民の不安は全くおさまっていないし、電力会社、政府、原子力委員会に対しての目も厳しいです。一般人が疑問を呈するのは当然のことです。一般人の懸念が当たっていることも当たっていないことも当然にあります。しかし、原子力委員会委員長代理が、精密な分析をしないものを、排除するという感覚を、この原発事故関連で、しかも原子力安全委員会の委員にわたっていた"お金"の話で、平気で言い出すことに、僕は疑義があります。身内をかばっている意識にしか見えないです。
《市民の方々が疑問に思うのはよくわかります。私が疑問に思ったのは報道の在り方です。反省すべき点は反省すべきとして、批判には真摯に応えます。》
こういう文言で、この後のツイートは逃げの一手です。僕は、鈴木委員長代理がそこまで言うのなら、新聞社に対して、抗議会見をする話であって、一般人がその情報に疑義を呈していることに対して、『「見える」だけで批判は問題だとおもいます。』とコメントしているのがおかしいと思います。本当にどう市民がどのように見ているのか、彼はまだ甘すぎるとおもいますし、本質的に市民を原子力委員会委員長代理がなめているとしか思えません。「批判に真摯に答えている」なら、市民のこの位の疑義に、こうは言わないです。僕には、自分たちの身にも、おこりうるかもしれない可能性を考えて怖れているようにしか見えません。
やはり、国民がなめられている。推進側は、もう大丈夫と安心しはじめたのではないでしょうか。こういう発言自体よりも、発言する背景から考えて。僕の懸念は続きます。
さて、前橋から高校生の突然死の話が聞こえてきました。このところ、高校生の突然死を聞くたびにとてもつらくなります。関連はもちろんわかりません。わからないけれども、伝えていくしかありません。もっと汚染の少ない地域からも、高校生が複数突然死は聞いていて、その度に考え込みます。
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今朝、前橋在住のお母さん(木下さんの講演会に参加したお母さんです)と電話で話していて、
前橋の高校に通っている甥っ子さんの先輩で高校三年生の子が布団の中で死んでいた話を聞きました。
今年に入ってからだと思うと言ってました。起きてこないから家族が布団を見に行ったら亡くなって居たということです。
それ以上の詳細は判りません。
そのことを公にする了承を得たところ、今度は前橋から移住済みのお母さんからメールが来て、
2011年の5月に、高崎出身のプロのサッカー選手が亡くなった直後だったと思うと言ってました。
前橋の別の高校で高校生が突然死してたと知らせてきました。
⇒「私の大学時代の友人です。大学時代の友人の妹の子どもが前橋市で自転車で高校に通学、部活も外でおこなっていました。病院で解剖したとのことですが、原因不明でした。基礎疾患なし、いつもと変わらず通学。」
(訂正が入りました。防備は特になく、自転車通学は変りませんが、医療関係者のお子さんではないそうです。)
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沖縄での放射能防御とその問題点も語ります。
4/6(土)木下黄太 講演 IN 沖縄市 「放射能汚染の現状と対策」
場所:沖縄市民会館(沖縄市八重島1−1−1)中ホール 開場13:30 開演14:00 終演16:30(質疑応答含む)
料金:800円(小学生以下無料)駐車場:有(無料)
申し込み方法:kinositakouta_okinawa20130406@yahoo.co.jp に、ご予約(お名前、電話番号、参加人数を記入)をお願いします(yahooドメインのメール受信を可能にしてください)。
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【4/7(日)木下黄太講演会in北九州】★『マスコミが報道できない西日本の真実』
13:30~15:30(開場13:00)
【会 場】 北九州ムーブ5F 大セミナールーム(北九州市立男女共同参画センター)
申込詳細⇒http://kokucheese.com/event/index/81367/
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まだ少ないので呼びかけます。都内の医師といろいろ考えた末、以下の情報提供が可能な方はメールでお知らせください。僕のアドレスnagaikenji20070927@yahoo.co.jpまで。
被曝による子供の甲状腺に対する影響のうち、甲状腺癌ではなく、免疫機構への影響の結果として、どうなってくるのかを知りたく思っています。このため、次のデータが提供可能な方は教えて下さい。年齢は現在18歳以下とさせていただきます。主に首都圏、関東、南東北の汚染があったエリアを想定しています。特に東京都内。
「血液検査で、抗サイログロブリン(Tg)抗体
抗甲状腺ペルオキシダーゼ(TPO)抗体を測定した人に、その値を教えて頂きたく思います。」
必ずメールのタイトルを『抗サイログロブリン抗体情報』として下さい。
記載内容は《1.お名前 2.年齢(現在) 3.性別
4.事故当時3/11~3月末までいた場所。区市町村までは。広い自治体は南部・北部・東部・西部などの区別もつけて下さい。
5.抗サイログロブリン(Tg)抗体の数値 6.抗甲状腺ペルオキシダーゼ(TPO)抗体の数値 》でおねがいします。
情報に関しては、僕と医師との間で共有し、被曝に関しての考察を進めるために使います。個人を特定されない形で公表する可能性はあります。なお、特異な数値を探している訳ではなく、単純に検査した数値をそのまま教えて下さい。
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「関東・南東北の被曝エリア(東京全域を含む大半のエリア)にいる皆さんは、放射性物質の少ないエリア、できれば愛知県から西のエリアに、移住するべきです。妊婦、子供、未成年、妊娠可能な女性は優先して移住すべきです。他の皆さんも極力移住してください。被曝から二年経過しています。初期被曝は深刻で、慢性被曝の影響でさらに蓄積します。食物、飲料のみならず、吸気による被曝も軽視できません。回避する方法は限定的です。あなたやあなたの家族の命と健康が何よりも大切です。一刻も早く移住してください。」
健康被害相談などもまずはメールでお話し下さい。⇒
nagaikenji20070927@yahoo.co.jp(コピーして貼り付けて下さい)
講演など、何か業務的な依頼をされたい方も原則このメール⇒電話でお話しする順番です。
事故発生当時の行動記録や数値データなどを細かく教えてください。問い合わせの内容も書いてください。 健康被害の状態を皆で共有化し、事態の推移をあきらかにしていく作業が最も必要です。