あすは、3.11。もう2年になります。いろんな思いがありますが、あすは黄色のものを身につけましょう。
台湾では、台北・高雄・台中などで、10万人規模の大きなデモがあったそうです。原発をめぐる声が、日本よりも、隣国の方が高まっているというリアル。
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事故から2年が経過して、語ることは何かを考えています。
3/20(水・祝)木下黄太講演IN横浜 「健康被害の現状と放射能防御」
18:30開場、19:00開始(~21:00予定) 関内ホール<小ホール> 主催「横浜子供の会」
申込詳細→http://kokucheese.com/event/index/78824/
きのう驚いたことがあります。僕は西日本では、舞洲の清掃工場から、かなり離れたエリアにいます。100キロ以上は離れていますし、山の防御もあるため、このエリアでは、大阪ガレキへの懸念が存在するとは思っていませんでした。
ただし身の回りで、「関東は危ない」「東京には戻らん方がええ」などという話は、「地震」「放射能」のふたつの観点から、何回か話に出たこともあります。ものすごく田舎ですが、多分ふつうの田舎よりは、やや意識が高い場所なのだろうとは思っていました。ガレキの話は出たことがありません。
他の人間が、咳が続き、たまたその通院に立ち会いました。内科&呼吸器科の小さいクリニック。
立ち会ったところ、いきなり、待合室で声高に患者さんが、「ガレキの焼却で放射能がでていて、この辺も気を付けないとならない。」という話をしていた人がいました。
こんな話を、こんな田舎で聞くとは全く思っていなかったのですが、その話が普通にされていて、大阪の市街地や京都の街中でもなかなか聞こえてこない話が、いきなり展開をしているのに、少し驚きました。
そして、さらに驚いたのが、ここのお医者さんとの話です。僕はこの医師とは初対面、彼は僕が何者なのかはわかっていません(診察されているのは僕ではないので)。
咳の状態を診察しながら、医師はおもむろにこういう風に話を切り出しました。
「ちょっとおかしな話をするかもしれませんし、いろいろと考え方はあるかもしれませんが」とまずお断りがありました。
「実は大阪のガレキ焼却が2月から行われていているんです。放射性物質なんかが拡散している状況です。実は僕の自宅近辺も特に当初は線量が上昇しました。さらに黄砂や中国のPM2.5の複合アレルギーがおきている状態だとおもいます。」と説明されます。
僕の顔は分っておられないお医者さんです。
そこで、僕が木下で、大阪のガレキの件も反対側で関わっていると言うと、
「あっ、ブログ知っています。たしかテレビをやられていた方ですよね。なるほど。本当に、この辺でも、ガレキ焼却の最初は線量が上がったんです。クリニックのあたりは変化がなかったんですが、隣町では、あがりました。橋下のせいで本当に迷惑ですよ。身内の避難も考える可能性までありえるから、生活が脅かされる、ほんとに酷い話です」などとおっしゃられました。
「関東は、本当に厳しいですよね。でも、食べ物も含めて、このあたりの西でも、放射能は懸念しなければならないですよ。」と強くおっしゃいました。こんな田舎でも、懸念をして、対応を考える医師が普通にいるという現実。これは、ちょっとしたサプライズでした。
届いていない現実も常にありますが、しかし届いて懸念をする人々がいる。それが思わぬ処です。ある意味、灯台下暗し。そして、医療者の中にも存在するということもリアルだなと実感しています。
さて、この記事、「僕は飲食店の産地確認は大声で必ずします。」大阪ガレキ体調変化報告二月分まとめ、622名の訴え。の京都の個人営業の飲食店の御主人に確認しました。
なんで、ここまでしているのかというと、バンダジェフスキー博士も、実はここで夕食をとっていただいたこともあるからです。食材はふつうに確認もできたし、そもそも、ほとんど大丈夫なお店でした。
店の中で、トラブルになったこともありませんし、京都では値段の割に、美味しいお店で、僕のおすすめです。該当者の名前も含めて、店の御主人に、経緯をお伝えしました。
「その人間はアルバイトで、もう辞めています。こんな電話が掛ってきたことに驚いています。申し訳ない。こちらは、(木下に)来店して頂きたいです。」と言われました。多分、辞めたアルバイトがそういう事をしていたのが、ほんとによく分からず、話の中身にも狐につままれたような感じでした。
辞めたアルバイトの自作自演であることが確認されました。
店が迷惑で来店してくれるなと言うなら、行きませんが、個人店舗で店主が僕に「来店してほしい」という答えですし、そもそもこういう電話がどうしてくることになったのか、合点もいかない様子でした。その元アルバイトのしたことにぴんときていない様子です。
実はこの話について、執拗に嫌がらせ投稿をしている人間がいます。
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いやぁ、だから、飲食店でいちいちひとつひとつ、産地を聞かないと食べられないなんて、たいへんでしょう、と。
それと、大声で、というのはだめでしょう。他の客への迷惑は考えませんのか。
「迷惑なら二度と行かない」じゃなく、迷惑と考えるのが、大人の感覚でしょ。
プロの料理人は、誇りをもって料理を提供しているんです。で、飲食店は楽しい雰囲気も商品です。
はなから疑いを持って(信頼に足らず)、まして大声で雰囲気を邪魔するくらいなら行く必要なない、と。
大声出さなくても教えてくれる、あるいはメニューに書いてある店だけに出没してくださいませ。
これが、工作(?)でもなんでもない普通の感覚。頭がおかしくもないし、嫌がらせでもない。
前出の記事のコメントを読んでいると、反論が殺到しそうだが、ここにいる産地を聞かないと、気がすまない人たちは、
どうぞ、店や他の客に迷惑にならない形で、自己の思いを遂げてください。それだけです。
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まず、今回の当該店舗の主人が、僕に「来店してほしい」と言っていますから、この人の言いがかりは話になりません。
さらに、この投稿が根幹からダメなのは、大人の飲食店への来店の流儀ばかり、言い張っていることです。ただの論外ですし、こうした感覚そのものが、被曝と言う実態を日常から隠ぺいする感覚だと僕は思います。
3.11以降、そうしたあなたたちが暮らしていた普通の環境は、なくなったということです。実際に食材産地を気にする人がいる、其のことを確認することさえ、公に言うなと強要しようとする、これを多数の心理にしようとする感覚そのものが、放射能の被曝という現実を忘却させる話です。これは、本質的に間違っています。いいですか、この話は徹頭徹尾、確認するしかない。店によっては認識は当然ずれる。人によってずれる。だから確認するしかありません。勿論確認できない水準の店は行きません。危ないものは、極力食べません。もともとそうです。
実は僕はこうした食材確認の話は何十店舗でもしていますし、そうした観点で札幌の、多くのレストランの会合で深夜にセミナーをしたこともあります。僕の話を聞いて、米の産地を不明⇒富山に変更したレストランもあります。話をした数十店舗のうち、2、3店舗は対応がおかしく、そうした店舗には、冷たい言葉を返すと、店主が硬直した店もありました(流通しているものはすべて大丈夫と発言した蕎麦屋でした。2度と行きません。当然ながら。)。
今回の騒ぎがあったことで、店舗にはさらに確認させることになります。一軒一軒の店舗で放射能を回避するようにさせる。其のことが大切です。こうしたことを、大人の流儀面してやめさせようとする輩は、人間の屑です。
そもそも他の客に迷惑になると考える時点で頭がおかしい。放射能のことを考えずに食事ができると考えていることが本来おかしいです。
こういう大人の流儀をひけらかす下らない人間が、会食の席で、現実に目の前にいたら、ただ僕は潰します。覚悟してください。
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健康被害と思われる症状が、深刻化しています。報告相談はまずメールを。
僕のメールアドレスnagaikenji20070927@yahoo.co.jp(コピーして貼り付けて下さい)
講演など、何か業務的な依頼をされたい方も原則このメール⇒電話でお話しする順番です。
事故発生当時の行動記録や数値データなどを細かく教えてください。問い合わせの内容も書いてください。 健康被害の状態を皆で共有化し、事態の推移をあきらかにしていく作業が最も必要です。
「関東・南東北の被曝エリア(東京全域を含む大半のエリア)にいる皆さんは、放射性物質の少ないエリア、できれば愛知県から西のエリアに、移住するべきです。妊婦、子供、未成年、妊娠可能な女性は優先して移住すべきです。他の皆さんも極力移住してください。被曝から二年近く経過しています。初期被曝は深刻で、慢性被曝の影響がさらに危険です。食物、飲料のみならず、吸気による被曝も軽視できません。回避する方法は限定的です。あなたやあなたの家族の命が何よりも大切です。一刻も早く移住してください。」
甲状腺の検査、甲状腺のエコー検査、さらにふつうの血液検査のうち、 血液像の検査(白血球、特に好中球)や異型リンパ球の確認、大人の女性はサイログロブリンの 数値も確認した方が良いと思います。
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