二郎がすでに伊都子と婚約していることを知ったマリーは、
自らの恋をあきらめて、捜しに来た夫とフランスへ帰る決心をした。哀愁に満ちた音楽が流れる。
パリ行きの飛行機の中のマリーに、二郎からの伝言が届く「ジュ テーム」
二郎はマリーを忘れることができず
マリーを追って、同じパリ行きの飛行機に乗込んでいた。
飛行機は給油のために一時着陸をした。
給油のために、中東国に着陸した一行を待ちかまえていたのはゲリラの一味だった。
ゲリラは女子供、負傷者は解放するという
マリーの夫は自分を解放しろ、保証はわたしの妻だ
夫は私が自由になったら 当局と交渉して解放してやる
マリー 離婚するわ
詰る二郎に逆上する夫、こん畜生!こうしてやる
解放された夫は、身代金を保証したから解放されたが、離婚したから払わない。
悪徳業者の夫は逮捕された。
この女の夫が裏切った
我々は見せしめに この女を処刑する
ゲリラの隙をつき マリーを連れて逃げる二郎
何故かキーもついていない車が砂漠にうまい具合にあったので、乗り込んで逃げる二人
※この当時のジュリーはまだ無免許。免許をとったのは「太陽を盗んだ男」の時
ゲリラの機関銃がバリバリバリ バリバリバリ!! なんぼ撃っても当たらない!
しかしi二人のジープが砂漠の中を進み、オアシスの木蔭に着いた時
マリーの胸は銃弾で赤く染まっていた。
二郎はマリーの死体を肩に、果てしなく続く砂漠の中を歩いて行った。
物語はまた冒頭の部分に戻り、橋のたもとで 1人佇む二郎。
1人、パリの夜を歩き去る二郎でした。
終。
※哀愁に満ちた映画音楽は大野さんでした。
悲恋の大ロマンでございます。
が、異常に嫉妬深い夫というが、若い男が自分の妻に手を出したら誰でも怒りませんかね? マリーのプロフィールがよくわからないのだけど、二郎よりいくつくらい年上の設定だろうか?見た目はおばさんと、若いツバメに見えました(笑)
クローディーヌオージェさん、もう10年ほど前にBSで イギリスのBBC作の「シャーロック・ホームズ」を見ていたら、誇り高い伯爵夫人役の女優の顔がどっかで見た・・・ 誰だろう 誰だろう 誰だろう??? と気になって考え抜いて・・・・ あ~~~ クローディーヌ・オージェ!と気がつきました。あまり映画の時と変わっていませんでした。今も活躍と嬉しかったです。
ところで中東の場面が 何故石川県の内灘でのロケか、やっとわかりました。同じく石川県の金沢が出てくるからだ!砂丘と言えば鳥取だけど、遠いもんね。
最後の砂漠をマリーを担いで歩く場面は、昔の名画「マノン」の有名な場面のパクリ、オマージュと言えるでしょう。実際の映画の「マノン」の場面は貌を仰向けにかついでいるので、顔が男の背中に仰向けにぶら下がり白黒映画のせいか陰惨で、ネットで検索してゲンナリ・・ 「パリの哀愁」のほうがずっとロマンチックですが、ジュリー重たかったやろな(笑) 橋のたもとの設定はビビアンリーの「哀愁」と似ていると思います。
私はyoutubeで観ただけで、とんでも映画だと思っていたのですが、saoさんのアップしてくださった画面などを観ているうちに、昔の悲恋映画として観れば、王道の良く出来た映画なのかなと思い始めています。(上から目線です)
saoさんの仰るとおり、おばさんと若いツバメにしかホント見えませんでしたが。
美しいジュリーを見るだけでも価値がありますね。
あの映画の頃の、ステージ衣装のジュリーより、若く見えるし、何よりかわいいね。
saoさんのお陰で、中東の場面は内灘でロケだと知りました。
内灘は、五木寛之の小説に「内灘夫人」というのがあって、米軍基地が内灘に出来るのに反対運動をしている学生の男女が恋に落ち結婚して、世間で生きる中で夫の方は世間に迎合し、妻はそんな夫に違和感を抱いて、、、という話しだったと思うのですが、内灘というと、その小説を思い出していたので、これからは「パリの哀愁」も思い出しそうです。
五木寛之さんの「内灘夫人」は知りませんでしたが、思わず検索して私の生まれた年に内灘から米軍が撤収したという歴史を知りました。ひとつ知識を得て賢くなった気分です(笑)
ついでに「内灘」が昔読んだ三島由紀夫の面白くない「美しい星」(映画化されました)の舞台で、三島が英訳を希望したのにⅮ・キーンさんが拒否した(つまらないから)という事までわかりました。内灘からついにキーンさんに辿り着き、とっても勉強になりました!良かったと思います(笑)