朝ドラ「わろてんか」が今日で最終回でした。始る前は吉本の創始者がモデルで、面白そう!と期待したのですが、いまひとつ盛り上がりに欠けました。そういえば、アルディーズミュージアムさんに、お正月のNHKライブの前にお邪魔したんですが、そこにレアなポスターが飾ってありました。コンサートポスターはどこかで見たことがあるけれど、このポスターは初見でした。放送のTV局や、東京の駅くらいにしか貼ってない筈です。大阪では関西TV。さすがにアルディーズさん!と思いました。
1988年の「にっぽん笑売人」ジュリーが、吉本の創始者の林正之助会長を演じました。この頃は林会長はまだお元気でした。TVでお姿を見ることもたまにあって、関西人にはお馴染みの顔ではなかったかと思います。だからジュリーが演じると聞いて、へ~っと、かなり意外なキャストだと思いましたが、やっぱり関西弁が話せるという事が大きかったのでは?と思います。
キャストは、姉の吉本せいを小川真由美(てん)、その夫の吉本の創始者に山城新吾(藤吉)、桂春団治が横山やすし(団子師匠)、エンタツ・アチャコはオール阪神巨人(キースとアサリ)、ワカナ一郎は大助花子(リリコ&シロー)、あきれたボーイズの益田キートンを岸辺シロー、でした。吉本興業、総出演。
ジュリーの上にいるのが、横山やすしさん、その左が本物の桂春団治ですね。やすしさんの横がミスワカナ(リリコ)
この作品をきっかけに、吉本興行とジュリーがコラボすることになった、とスポーツ誌に書いてあったので、思わず吉本に「何かジュリーが出る予定があるんですか?」と電話してしまいましたよ。「まだ何も決まってません」という返事でした。実際、その後何にも無かったです。1988年頃は、大きなヒット曲もない時代でジュリー曰く、ヒマだったのです。画像を拡大
「にほん笑売人」は登場人物は実名で登場、吉本興業の歴史をドラマ化したもので、「わろてんか」はあくまでフィクション。もっと事実に即したお話なのかと勝手に思っていました。前回の大阪製作の朝ドラがファミリアがモデルの「べっぴんさん」で、この時は神戸が舞台でこれも期待した割にパッとせず、がっかりしました。夫婦、親子、そのどちらの関係性にもリアリティが感じられなくて。そして、ふたつともセットがチープなので、さらにドラマが薄っぺらく安っぽく見えてしまいました。
この2作ともに「カーネーション」のように物語の染み入るような情感や奥行きが感じられませんでした。登場人物に共感でき、視聴者が物語に入り込めるような所が無かったように思います。
その中で意外にも目立ったのは、主人公よりも広瀬アリスさんです。始めは都合のいい狂言回しで、美しいだけかと思っていました。大阪弁を完ぺきでは無いものの なんとかこなし、体で漫才を演じていました。 広瀬アリス 『わろてんか』で存在感増し「逆転姉妹」の様相
そして春団治がモデルの団吾師匠の波岡一喜さん「火花」から注目しています。初登場のテンションがあまりに高くて引きましたが、それも春団治だからこそかな。(ジュリーの演じた春団治の登場シーンもテンション高かったなぁ)
次作の「半分、青い」に期待します(^-^)