九州新幹線が去年開通し、義父の故郷の熊本に、新神戸から3時間で行けるようになりました。 足腰がかなり弱ってきた義父ですが、便利になったこの機会に、車椅子に乗せて熊本に行くことにしました。
新神戸駅、9時半に乗ると・・・12時には熊本に着いてしまう、早~い! 私は、九州は 今年お正月のザ・タイガースの福岡以来です。
レンタカーを借りて、義父の故郷の人吉市へ。 行く途中の道路に、かっぱ寿司にすしろーと、お馴染みのチェーン店があったけど、途中のサービスエリアでお食事。 せっかくだから郷土料理を食べたいと、私はだご汁(すいとん みたい)と高菜ご飯・天ぷらのセット。ボリュームたっぷりでした(^-^)
だご汁は根菜がい~っぱい入って、食物繊維がたっぷりで、お通じがよくなりそう。 高菜ご飯も美味しかったです~
旦那はちゃんぽん、凄くボリュームがあると言ってました。写ってないけど、じーさんはマグロ丼セット。美味しかったのか、嬉しかったのか、歯がないのにいっぱい食べていました。
義父の故郷人吉は、熊本県の一番南、どちらかというと、宮崎や鹿児島の方が近い。 すでに義父の兄弟は皆亡くなっていて、年寄りは義父が一人だけ残っている。 お出迎えしてくれたのは義父の甥や姪の皆様。 主人の従兄弟にあたるが、年齢はちょっと上です。 私と主人に気を使ってくれて、義父が親戚と友人巡りをしている間に、熊本の観光巡りに連れていってくれました。
私としては義父が喜んでくれたら それでいいので、観光には期待はしていなかったのですが、せっかくだからお言葉に甘えて、球磨郡の鍾乳洞の「球泉洞」まで連れていってもらいました。 九州では一番大きい鍾乳洞だそうです。
入口をどんどん入っていく。 よくこんな、山の奥深い場所に鍾乳洞を見つけたものだと思うほどの、神秘的な世界が広がる。
何度も何度も階段を昇り降りするから、筋肉痛が心配になったけど、今のところなんとか大丈夫です。(^^; 鍾乳洞というと、どうしてもたたりじゃ~~の横溝正史の世界を思い起こしますが、映画でサリーが殺人鬼の役をやってましたね。
見終わったらまだ4時前で、明るいから次ぎは五木へ行きましょうとの話になり、あの~ 義父のために来たので、私達の観光は別にどうでもいいんですけど。
遠くから来たからと、随分 気を使ってくださっているので、せっかくだからね。車で球磨川添の山道をどんどんどんどん行く。しかし、行けども行けども なかなか着かない。😓
すごぉ~~く五木村って遠いやん(*_*) あの有明な子守唄の五木は、ほんとに山山山山!!の中だった~。 そりゃ小さな子供を奉公にでも出さなきゃ、仕事は他にないよなぁ・・ 21世紀の今でも、こんな山奥に人が住んでいるのかと驚きます。
今も尚、まさに現代の秘境。橋の、子守の彫刻。
実は五木村の家々は、ダムに沈む予定でしたが、脱ダムのせいで、ダム建設は中止に。 しかし、すでに家は山の中腹に移転した後だったのだそうで、保証金をたんまりもらって、今や五木村には御殿が並んでいます。村の学校は分校でも立派な建物でした。今も球磨川に架かる橋が建設の途中です
橋の上から眺めた絶景。 見下ろしたら足が竦むように高い橋です!写真撮るのに、身を少しだけ乗り出しても怖い・・・
なのに、去年からバンジージャンプが始まって、多数の人がこの橋の上から飛んだそうで、クマモンも飛んだんだって~ Σ(゜∀゜ノ)ノキャー怖~い!! 帰ってきた今でも、あの橋の高さを思い出して怖い!!(ノ∀`) クマモン、可哀想になんでもやらされて・・・ もう夕方です。
村の売店の野菜売り場では、珍しい赤大根を初めて見ました。見慣れない野菜が他にもあった。
日もとっぷり暮れたので、本日泊まる 人吉の旅館へ。
全く知りませんでしたが、熊本では温泉というと人吉温泉。球磨川沿いにあります。 あまり大きい旅館ではないですが、陛下が皇太子の時に泊まられたというので、間違いなく由緒がある高級旅館なのでしょう。 ロビーや そこここに、生花が飾られていました。
通された部屋が二部屋続きで・・・ なんと大きい!!広い!武道館の時に泊ったホテルの5倍はあるわ!!
バリアフリーの部屋にと、旅行社に頼んだらこの部屋になったので、普通の部屋と値段は変わらないはず。こんなに立派な部屋に泊まれるなんて、とてもラッキーです。普通ならこんな広い部屋には泊まれません。
夕食は、とても手のこんだ懐石料理。
まともにここに泊まったら、一泊いくらなんだろうか? 料理といい、部屋といい、こんなにいい旅館に泊まったのは初めてです。非常に満足できました(^-^) 旅行社に頼んで良かった!!
泊った旅館は翠嵐楼(すいらんろう)、昔から文人墨客にも愛されたという由緒のあるお宿だそうです。温泉郷なので旅館には温泉が数種類ありました。 足湯がありましたが、試してはいません。
球磨川を見渡せる二階の展望風呂には入っていません。夜は展望なんか見えないだろうと思ったので。
二階の展望風呂には、外に露天風呂もありましたが入らず。写メのみです。
仲居さんがおすすめというので、私が入浴したのはレトロ温泉。レトロは単に、昔の銭湯みたいな風呂ということで、風情はそれほどなかったです。おまけに混んでいて失敗でした、露天風呂か展望風呂にしとけば良かった・・・('_') 画像は展望風呂で、写メのみ。
地下の露天風呂は、行く途中の道も風情があります。
風情のある露天風呂、入浴はここにしとけば良かったなぁ・・
ホテルのロビー、観光シーズンのせいで土日は宿泊客で満室のようでした。
翌日は親戚の家にお邪魔しましたが、すぐ裏は山という田舎でした。田舎出の私が言うのもなんだけど(^^; 敷地に大きな納屋が3っつくらいあり、庭にはうさぎに犬に鶏。植物もたくさん植わっていて、やっぱりお花に目がいきました。敷地内にお社も。お昼前には辞しましたが、国宝に指定された神社や、お寺に連れて行っていただきました。親戚の皆様には、大変お世話になりましたm(_ _)m
その後はレンタカーで熊本城へ。高校の修学旅行以来です。綺麗なお城だと思ったら、建て直されて50年くらいだそうで、姫路出身の私は姫路城以外のお城は皆つまらない、価値がない!なんて昔は思っていました。
今は再建されたお城でも、どんな小さな城でも砦でも、それぞれに歴史があって、見どころがあって、どこのお城も素晴らしいと思うようになりました。でも、熊本城が三代名城のひとつだなんて知らなかったです。他のどこにも、姫路城と並び称されるようなお城はないよねーと、やっぱり元姫路市民は思うんですけどね。
1607年、茶臼山と呼ばれた丘陵地に加藤清正が当時の最先端の技術と労力を投じて名城熊本城を築城します。以後、熊本城は中世から近代の400年に亘る日本の様々な歴史の重要な舞台となっていきます。 加藤清正公から宮本武蔵、谷干城など歴史に名を刻んだ歴史ドラマの主人公たちが繰り広げる熊本城400年の歴史。 別名、銀杏城。
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タイムリーな事に、先週のNHKの番組で熊本城を取り上げたところでした。
戦国時代に建てられた堅固な城は、攻められるのには強くても、平和な時代には 全く住みにくい物になってしまい、江戸時代に城に入った細川の殿様は天守をリフォーム。それでも住みにくく、外に御殿を立てて移ってしまったそうです。
西南戦争の戦火で焼失してしまった本丸御殿は、2011年の新幹線の開通に合わせて新しく再建されたばかりでした。
絢爛豪華で美しい天井画、障壁画。
庭園を見に水前寺公園にも行きたかったけど、帰りの時間がなくて無理。残念でした。 お昼ご飯は、海鮮料理屋さんで、お刺身盛り合わせが豪華でした。食べ過ぎやね(*_*)
駅も旅館もお城でも、どこもバリアフリーになっていて(天守閣は行く時間がなかった)、義父を車椅子に乗せても動きやすく、ほんとに助かりました。 バリアフリーでないと老人はどこも行けません。 お陰で色々とあちこち回れて、義父は喜んでくれたようで良かったです。
2012年10月29日
私も熊本も人吉も、地名を知っている程度の知識しかなくて
何にも知りませんでした。九州は温泉が多いけど、熊本は
人吉なんだそうです。義父の故郷でなければ、行くことは
なかったかもしれません。良い機会になりました。