尾藤イサオさんは80歳にして現役。ザ・タイガースやビートルズとの思い出など、貴重な話が聞けました。それを期待して来たわけではないので、タイガースファンとしては、とっても嬉しい
スリージージーズのコラボメンバーは、尾藤イサオさん、おりも政夫、高道(狩人)「僕たちは 長生きするロックンローラーです。」キーボードは、森本太郎とスーパースターでお馴染みの遠山きんちゃんこと、遠山裕さんでした。
尾藤さん 「ナンバ一番に出ていたら、裕也さんからファニーズを見てやってくれないか、と言われて、のちのタイガース、凄い力のあるバンドだなと思った。東京に出てきたら、トッポは初めは どうもどうも尾藤さん、とペコペコしていたのに、売れたら(上から目線で)おはようございます、と態度が変わった。トッポらしい。」に、会場笑っていました。
おりもさんが「尾藤さんは ずーっとロカビリーをやっていて・・」と話題をふると
尾藤さん「グループサウンズが出てきて、ロカビリーがピークを越した。日劇のウエスタンカーニバルは1回目から、25年で下火になった。1回目の頃は、ロカビリー3人男(平尾昌晃さんら)。自分が出てきたころのトップは水原ひろしさんで、昭和43年のレコード大賞の「黒い花びら」。と、スラスラ年代を交えて話すので、よく覚えてますね~ と感心されていました。
おりも政夫さん 「大阪フェスがフォーリーブスの最初のステージ。前座がザ・タイガースで、僕たちはジャニーズのバックで踊ってました。」ここでもタイガースの名前が出ました。フォーリーブスは、1967年末のデビュー(レコードデビュは1968年)
自分の歴史を語る時にザ・タイガースの名前を出せることは、一緒にやってきたと語れる、それはミュージシャンの皆さんの誇りでもあると思いました。
僕たちのスリージージーズは、スリーディグリーズのもじりです、と「苦い涙」「ビーナス」の今でも懐かしい洋楽曲。
尾藤さんを80になるお爺ちゃんと、おちょくりながらも、3人の中の良さが伝わってきました。
次に歌う曲はビートルズ特集。
尾藤さんのビートルズ日本公演の前座のエピソード 『ビートルズと共演しました。出演は裕也さん、ブルーコメッツ、ブルージーンズなど。初めのうちは警備がとても厳しかった。羽田空港から赤坂ヒルトンホテルまで、時間どうりにキッチリ到着。5回の公演のうち、1回だけ席で見ることが出来た。近くで見ていたら顔を覚えてくれて、ジョージ・ハリスンが手を振ってくれて嬉しかった。』
※右下の画像はドリフターズ
ビートルズで世界で一番人気のある曲は、レットイットビーですが、今日は「イエローサブマリン」。ところが3人は、演歌調で潜水艦♪と歌う(笑)
尾藤さんは歌の振り付けはちょっとあやしかったけれども、3人とも 和気あいあいで楽しそう。話しているのは、ほぼ尾藤さんと、おりも政夫さんの二人で、高道さんは横で笑っているだけですが、にこやかにライブは進行していきました。
狩人の兄弟仲の悪さを肴に、高道さんが狩人のヒット曲「コスモス街道」「あずさ2号」
おりもさんは、フォーリーブスのヒット曲、「踊り子」「ブルドック」
尾藤さんは1961年にデビュー、長くやって来れたのは皆さんのお陰です。元々はジャグラーでした、と突然ステッキを魔法のように鮮やかに取り出して客席を大いに沸かせ、歌う曲は「明日のジョー」立て立て立て 立つんだジョー!!の絶叫!!に盛り上がる。「悲しき願い」
アンコールは、ジンギスカンとYMCA、地球は丸い。私も ワーイ エム シーエー!!と手を上げてきましたが、合わせるのが精いっぱい (^^;
急なお誘いだったけど、楽しかった!!ザ・タイガースの裏話まで聴けると思っていなかったし、3人ともさすがに声が良く出ていて、おりも、高道のお二人も、現役感ありありの歌の上手さ。懐かしいヒット曲の数々に心からの大きな拍手。
尾藤さんの80歳になるとは思えない、背筋の伸びたパワフルな歌声は、昔とほぼ遜色はないんじゃないのだろうか。ジュリーだって80歳でも大丈夫!と確信できました、大きな自信をもらいました。
画像は高道さんのインスタより
※(裕也さんが、ウェルカム ビートルズと呼びかける貴重映像です。)
尾藤さんは1回でもビートルズ公演を見ることができた。それなら、加瀬さんはビートルズ見たさに、寺内タケシとブルージーンズを辞める必要はなかったんじゃないの?と思いました。 いや、辞めたからこそワイルドワンズがあり、タイガースとの出会いがあり、のちにジュリーをプロデュースすることに繋がったと、縁の不思議さを感じます。
おりも政夫さん⇒「大阪フェスがフォーリーブスの最初のステージ。前座がザ・タイガースで、僕たちはジャニーズのバックで踊ってました。」
いつのことかと検索したら1967年の7月でした。ザ・タイガースは5月にシーサイドバウンドをリリース、メキメキ売れてきたころでしょうか。