もし万国共通語が生まれるならそれは言語ではなく手話ではないだろうか。
現代でも全く言葉の通じない相手とのコミュニケーションには身振り手振りを使うが、かつてはかなり広く使われていたのではないだろうか。人類の視力は聴力よりも遥かに優れている。「百聞は一見にしかず」と言うように誰もが視力の優越性を認めている。
ではなぜ身振り手振りは廃れて言語は発達したのだろうか。言語は警鐘から発達したと考えられる。多くの群居動物が特殊な鳴き声によって仲間に危険を知らせる。警鐘であるなら音によって伝達したほうが都合が良い。
しかし情報伝達のためなら視覚に訴えたほうが有利だ。自然界で最も優れた情報伝達は視覚に基づいている。それは蜜蜂による8の字飛行だ。これによって蜜の量・距離・方角が伝えられているらしい。
視覚を使ったほうが情報伝達量は増える。それが発展しなかったのは保存が難しかったからではないだろうか。ここで実に奇妙な仮説を提案したい。身振り手振りが廃れたのは文字が作られたからだ、と。身振り手振りは保存できないが文字なら保存できる。ここで言葉と身振り手振りに決定的な差が生まれた。その後、レコード(record=記録)やラジオが作られた。これらは音だけを伝える装置だ。こうして音の優位性が拡大された。しかし今やテレビやDⅤDやパソコン通信などによって動画を送受信して保存することが可能になった。文明の進歩によって視覚による伝達の弱点が克服された。
近い将来、人類の文化が劇的に変革するように予感する。言語による伝達から動作による伝達へという大転換だ。その時ベースとなるのは人類共通語となった手話だろう。人類最古のメッセージは壁画だった。将来の最も濃密なメッセージは手話を使った動画になるのではないだろうか。
現代でも全く言葉の通じない相手とのコミュニケーションには身振り手振りを使うが、かつてはかなり広く使われていたのではないだろうか。人類の視力は聴力よりも遥かに優れている。「百聞は一見にしかず」と言うように誰もが視力の優越性を認めている。
ではなぜ身振り手振りは廃れて言語は発達したのだろうか。言語は警鐘から発達したと考えられる。多くの群居動物が特殊な鳴き声によって仲間に危険を知らせる。警鐘であるなら音によって伝達したほうが都合が良い。
しかし情報伝達のためなら視覚に訴えたほうが有利だ。自然界で最も優れた情報伝達は視覚に基づいている。それは蜜蜂による8の字飛行だ。これによって蜜の量・距離・方角が伝えられているらしい。
視覚を使ったほうが情報伝達量は増える。それが発展しなかったのは保存が難しかったからではないだろうか。ここで実に奇妙な仮説を提案したい。身振り手振りが廃れたのは文字が作られたからだ、と。身振り手振りは保存できないが文字なら保存できる。ここで言葉と身振り手振りに決定的な差が生まれた。その後、レコード(record=記録)やラジオが作られた。これらは音だけを伝える装置だ。こうして音の優位性が拡大された。しかし今やテレビやDⅤDやパソコン通信などによって動画を送受信して保存することが可能になった。文明の進歩によって視覚による伝達の弱点が克服された。
近い将来、人類の文化が劇的に変革するように予感する。言語による伝達から動作による伝達へという大転換だ。その時ベースとなるのは人類共通語となった手話だろう。人類最古のメッセージは壁画だった。将来の最も濃密なメッセージは手話を使った動画になるのではないだろうか。