投資は分散するのが常識とされており、いつも非常識なことばかり書いている私もこの鉄則には従っている。国内預金、外貨預金、株、金地金などに分散して投資している。退職金の一部を投資信託に当てたがこれは失敗したので今は持っていない。
最も多いのは外貨預金だ。これは米ドル、ユーロ、豪ドル、ニュージーランドドルに分散していたが、米ドルとユーロはレートが良い時に解約したので、今は高金利の豪ドルとニュージーランドドルだけだ。
株については無節操なほどバラバラに投資している。これはそれなりに理由があってのことだ。株の将来価値など誰にも分からない。超優良企業と思われた日本航空が倒産したことを考えればどの企業がどうなるかなど分かったものではない。だから比較的有望と思える企業に、業態を問わず分散して投資している。分散するメリットは安全性だけではない。大化けする企業もたまにはある。私が持つ株で一番値上がりしているのは王将フードサービスで取得価格の3倍以上になっている。最悪はNTTだがそれでも3割程度の含み損に過ぎない。株は10勝10敗であれば大抵儲かる。たとえ100万円の株が半額になっても、別の100万円の株が倍額になれば差引50万円の儲けになるからだ。
究極の分散投資は、国を二分する内乱での分散だろう。どちらかに付いて負ければ一族が滅ぶ恐れがある。保元の乱では源氏も平氏も、後白河天皇側と崇徳上皇側の双方に分かれて戦った。関ヶ原の戦いで真田家は、長男の信之は東軍、次男の幸村は西軍で戦った。たとえ一族同士で戦うことになっても全滅よりはマシだ。
農業でも同じ品種に偏ることは危険だ。19世紀のフランスではブドウメアブラムシによってブドウがほぼ全滅したし、アイルランドでは胴枯れ病によって主食のジャガイモが大凶作になり100万人以上が餓死した。日本でも平成16年には鳥インフルエンザによって滅んだ養鶏場があり、平成22年には宮崎県の牛が口蹄疫によって大打撃を受けた。
恐竜が絶滅したのは、当時の環境に過度に適応していたために気候変動に耐えられなかったからだろう。これは人類にとって大きな教訓だ。同質化は絶滅を招きかねない。「選択と集中」ではなく「分散と多様化」こそ生き延びるための鉄則だ。
最も多いのは外貨預金だ。これは米ドル、ユーロ、豪ドル、ニュージーランドドルに分散していたが、米ドルとユーロはレートが良い時に解約したので、今は高金利の豪ドルとニュージーランドドルだけだ。
株については無節操なほどバラバラに投資している。これはそれなりに理由があってのことだ。株の将来価値など誰にも分からない。超優良企業と思われた日本航空が倒産したことを考えればどの企業がどうなるかなど分かったものではない。だから比較的有望と思える企業に、業態を問わず分散して投資している。分散するメリットは安全性だけではない。大化けする企業もたまにはある。私が持つ株で一番値上がりしているのは王将フードサービスで取得価格の3倍以上になっている。最悪はNTTだがそれでも3割程度の含み損に過ぎない。株は10勝10敗であれば大抵儲かる。たとえ100万円の株が半額になっても、別の100万円の株が倍額になれば差引50万円の儲けになるからだ。
究極の分散投資は、国を二分する内乱での分散だろう。どちらかに付いて負ければ一族が滅ぶ恐れがある。保元の乱では源氏も平氏も、後白河天皇側と崇徳上皇側の双方に分かれて戦った。関ヶ原の戦いで真田家は、長男の信之は東軍、次男の幸村は西軍で戦った。たとえ一族同士で戦うことになっても全滅よりはマシだ。
農業でも同じ品種に偏ることは危険だ。19世紀のフランスではブドウメアブラムシによってブドウがほぼ全滅したし、アイルランドでは胴枯れ病によって主食のジャガイモが大凶作になり100万人以上が餓死した。日本でも平成16年には鳥インフルエンザによって滅んだ養鶏場があり、平成22年には宮崎県の牛が口蹄疫によって大打撃を受けた。
恐竜が絶滅したのは、当時の環境に過度に適応していたために気候変動に耐えられなかったからだろう。これは人類にとって大きな教訓だ。同質化は絶滅を招きかねない。「選択と集中」ではなく「分散と多様化」こそ生き延びるための鉄則だ。