昨日(24日)、2月に書いた「摂食障害」に対するコメントがあった。私は基本的に批判を歓迎する。理論とは「正反合」を通じて高まると考えるからだ。
昨日のコメントは残念ながら余り優れたものではない。多分、私のブログを初めて読んだ元・摂食障害者だろう。私の主旨は「因果と相関を混同するな」なのに「摂食障害の患者に盗癖は多い」という「臨床データがある」と指摘している。的外れな指摘だとは思うが、私の文章が言葉足らずだったのかも知れない。しつこいとは思うが、実例を追加して説明する。
私がしばしば医療を批判するのは、医療こそ因果と相関の混同の温床になっているからだ。医療は原因を問わず症状だけを軽減する対症療法に終始する。こんなやり方では患者は治らない。原因療法に改める必要がある。
例えば鬱病の患者に抗鬱剤を処方することを治療だと思っている。これはその場凌ぎに過ぎない。酒を飲んでドンチャン騒ぎをして憂さ晴らしをすることと何ら違わない。本当の治療のためには原因に対処せねばならない。原因は心の中にあるからカウンセリングが必要だ。カウンセリングを通じて原因を明らかにしなければ治療はできない。しかし原因が特定できても治療が可能とは限らない。多額の借金が鬱病の原因と分かっても精神科医には何もできない。こんな原因であれば本人が解決する以外に無い。
あるいは下痢止めという有害な治療法がある。下痢は何らかの有害物を食べた時に起こることが大半だ。有害物を早急に胃腸から排泄するために下痢が起こっているのにその邪魔をすればどうなるか。和歌山の砒素カレー事件でも堺市のO-157食中毒事件でも、下痢止めを処方された患者の死亡率は有意に高かった。過敏性腸症候群(神経性下痢)であれば有害物が原因ではないから薬で症状を緩和しても有害ではないが、それ以外の殆んどの下痢は薬で抑えるべきではない。
医者のドル箱になっている高血圧症治療も酷い状況だ。歳を取れば血管が固く細くなる。こんな状態で充分な血液を脳に届けるためには血圧を上げる必要が生じる。原因を無視して降圧剤を投与すれば脳に血が巡りにくくなって認知症のような状態を起こす。この医原病に対して殆んど効かずしかも副作用の大きい認知症治療薬が投与されるというデタラメの極みだ。
多分、統計で見れば摂食障害者の万引率は高いだろう。しかしこれを因果と判定すべきではない。認知症でも統合失調症でも躁病でも多分、万引率は高いだろう。このデータから導くべき結論は「精神病を患えば異常行動が増える」か「異常行動が多い人は精神病の疑いがある」であり少なくとも「精神病患者は万引率が高い」ではあるまい。
昨日のコメントは残念ながら余り優れたものではない。多分、私のブログを初めて読んだ元・摂食障害者だろう。私の主旨は「因果と相関を混同するな」なのに「摂食障害の患者に盗癖は多い」という「臨床データがある」と指摘している。的外れな指摘だとは思うが、私の文章が言葉足らずだったのかも知れない。しつこいとは思うが、実例を追加して説明する。
私がしばしば医療を批判するのは、医療こそ因果と相関の混同の温床になっているからだ。医療は原因を問わず症状だけを軽減する対症療法に終始する。こんなやり方では患者は治らない。原因療法に改める必要がある。
例えば鬱病の患者に抗鬱剤を処方することを治療だと思っている。これはその場凌ぎに過ぎない。酒を飲んでドンチャン騒ぎをして憂さ晴らしをすることと何ら違わない。本当の治療のためには原因に対処せねばならない。原因は心の中にあるからカウンセリングが必要だ。カウンセリングを通じて原因を明らかにしなければ治療はできない。しかし原因が特定できても治療が可能とは限らない。多額の借金が鬱病の原因と分かっても精神科医には何もできない。こんな原因であれば本人が解決する以外に無い。
あるいは下痢止めという有害な治療法がある。下痢は何らかの有害物を食べた時に起こることが大半だ。有害物を早急に胃腸から排泄するために下痢が起こっているのにその邪魔をすればどうなるか。和歌山の砒素カレー事件でも堺市のO-157食中毒事件でも、下痢止めを処方された患者の死亡率は有意に高かった。過敏性腸症候群(神経性下痢)であれば有害物が原因ではないから薬で症状を緩和しても有害ではないが、それ以外の殆んどの下痢は薬で抑えるべきではない。
医者のドル箱になっている高血圧症治療も酷い状況だ。歳を取れば血管が固く細くなる。こんな状態で充分な血液を脳に届けるためには血圧を上げる必要が生じる。原因を無視して降圧剤を投与すれば脳に血が巡りにくくなって認知症のような状態を起こす。この医原病に対して殆んど効かずしかも副作用の大きい認知症治療薬が投与されるというデタラメの極みだ。
多分、統計で見れば摂食障害者の万引率は高いだろう。しかしこれを因果と判定すべきではない。認知症でも統合失調症でも躁病でも多分、万引率は高いだろう。このデータから導くべき結論は「精神病を患えば異常行動が増える」か「異常行動が多い人は精神病の疑いがある」であり少なくとも「精神病患者は万引率が高い」ではあるまい。