俗物哲学者の独白

学校に一生引きこもることを避けるためにサラリーマンになった自称俗物哲学者の随筆。

靴磨き

2015-04-07 10:25:20 | Weblog
 4月1日の入社式についてコロンブスという靴クリームメーカーのイベントが多くのテレビ番組で報じられた。まず先輩が新入社員の靴を磨き、新入社員が磨き返すという儀式だった。こうやって入社早々に靴磨きの技術が継承されるのだろう。
 マスコミが報じた訳ではないが、これはエイプリルフールのジョークから生まれた儀式ではないだろうか。駄洒落だからだ。靴磨き(shoe shine)と新入社員(sin-nyu syain)や新社員(new syain)は語呂合わせになっている。new syainにshoe shineをさせたら面白いというジョークから生まれた儀式だろう。
 ところで洋菓子のシュークリームは和製外来語だ。英米人にとってshoe creamとは靴クリームのことであり、こんな物を食べたいとは思わないだろう。正しくはフランス語のchou à la crème(「クリーム入りのキャベツ」という意味)だ。
 コロンブス社にとってのライバル商品にキウイという油性靴クリームがある。これはオーストラリアで開発され今ではアメリカのジョンソン社が世界中で販売している。この靴クリームで磨くと靴がピカピカになる。別にコロンブス社の肩を持つつもりではないが、この光沢が実は曲者だ。表面に油性の皮膜を作るから光るだけなのだから、これは女性の厚化粧と同じようなものであり上塗りを重ねていれば有害になる。プラスチックや金属であれば表面にコーティングを施しても問題は起こらないが、皮革は元々動物の皮だから空気に触れていなければ急激に劣化する。靴を長持ちさせたければキウイではなくコロンブスの靴クリームを使ったほうが良かろう。キウイでピカピカに光らせてもそのまま放置せず一旦クリーナーなどで拭い取り、再度使う時に塗り直す必要がある。これは女性が就寝前に化粧を落とさねばならないのと同じことだ。
 綺麗に見せることと質の維持が対立する典型例だろう。キウイを使ってピカピカに磨けば傷み易くなるように、スリムに見せるために必要以下の食事しか摂らなければ健康を損なって結局醜くなる。永続きする健康美こそ本当の美しさであり、その場凌ぎの美しさはまやかしに過ぎない。健康を損なってまで美しく見せようとすることは本末転倒だ。


女性議員

2015-04-07 09:38:00 | Weblog
 女性の社会進出に反対しようとは思わないが、こと政治に関しては「やめてくれ」と言いたくなるほど酷い議員が続出している。衆院本会議を欠席しながら遊び呆けて除名された上西議員や遅刻を繰り返す片山議員など政治家どころか社会人失格だ。
 前の内閣にも、不明朗会計で辞任した小渕経済産業大臣や名前入りの団扇をバラ撒いた松島法務大臣がいた。彼女らは愚行そのもの以上に釈明のための答弁が恐ろしく低レベルだったために国民を呆れさせた。
 民主党内閣でも、大学新設を阻止しようとして訳の分からない理屈を振り回した田中文部科学大臣や煙草に関して事実を無視した発言を繰り返した小宮山厚生労働大臣などがいた。
 こういった不良議員の大半が二世議員か芸能人崩れだ。彼女らは特権階級の出身者であり世間を甘く見ている。何様のつもりなのだろうか。女性に機会を与えるのは良いことだがパイオニアにはそれに相応しい人材を厳選すべきだろう。クズ議員に下駄を履かせて大臣にすれば女性議員全体の質が疑われることになる。
 所謂学力において、平均すれば女性のほうが高いと思う。但しそれは平均での話であり、特別優秀な人は男性のほうが多い。それは男性のほうがバラ付きが大きいからだ。小中学校のクラスであれば、一番優秀な生徒も一番駄目な生徒も男性だろう。これは生物として必要な仕組みがあるからだ。種馬や種牛のように優れたオスであれば非常に多くの子孫を残せるが個々のメスが産める子供の数は限られる。だからオスが適度にバラ付いて、駄目な個体は淘汰され優れた個体が多く繁殖する。そんな自然淘汰を経て種の質が高まる。種の存続・繁栄のためには非常によくできた仕組みだろう。
 但しこれは一般論であり時にはとんでもない女性もいる。実は私が生涯で出会った中で最も賢いと思える人は女性だ。自分よりも賢いと思える人には大勢出会ったが、歯が立たないと思うほどにレベルの違いを感じたのは未だかつて彼女だけだ。
 女性議員の名誉挽回のためにも二世議員やタレント崩れでない優れた女性議員が現れて脚光を浴びて欲しいものだ。