賭けマージャンのレートは1000点100円、刑事局長「必ずしも高額とは言えない」(読売新聞)
gooニュース
https://news.goo.ne.jp/article/yomiuri/politics/20200522-567-OYT1T50129
オレの見解から結論をまず言っておこう。
このレートだったら、間違いなく賭けマージャンではない。
このレートでプレイするのを賭けマージャンだというなら、世の雀荘や世のマージャンファンは、一斉検挙だ。
だけど、賭けマージャンよりも自粛中に3密状態にて遊んでいたことはちょっと問題。
個人的には、彼個人へのペナルティとしては妥当じゃないかなと思う。
しかし、彼以外にこの一件で与党には有り余る問題は山積しており、それぞれにつけるべきケジメはとらなくてはならないはずだ。
【はじめに】
この記事は、麻雀用語がたくさん飛び出すので、もし意味不明なワードがあったら別途ご質問下さい。
なるべく巻末へ解説しますのでお許しください。
【このニュースのレートは?】
個人的には、色々思うところはあるので巻末にコメントするけれど、
麻雀を少しは嗜んだある人なら、このニュースで当該レートを聞いてみんなこう思ったに違いない。
「テンピン(1000点100円)だったら、別に普通だよな?」
【そもそもサラリーマンが打てるレート】
金持ちや検察幹部だけが打ちまわすレートならともかく、新聞記者が混じってやるレートならテンピンあたりが超妥当。
一日6時間打って、テンピンなら最大2万円前後のやり取りがあったというのもおそらく本当のことだろう。
解説すると半荘(半チャン※)1回あたり、だいたい1時間くらい。
つまり、6時間やったのなら6ゲームぐらいやったということ。
なお、これは箱下(ハコシタ)※やウマ※などの特別ルールがなければ、テンピンというレートなら1ゲーム当たり最大3000円の負けとなるレート(相場)設定である。
ゆえに6ゲームで全て負けたとしたら、3000円×6ゲームで18000円の負けになる。
実際にはウマや特別賞もあったりすると思うが、テンピンだという証言は思いっきり妥当だと納得できる。
【世の中の雀荘なら超一般的】
国内には雀荘という場所があり、ここはセット打ち※以外にフリー打ち※やメンバー※がいるお店も多い。
雀荘の看板や窓に「1-1・2」(ピンのワンツー)とか「1-1・3」(ピンのワンスリー)とか書いてあると思う。
これは、その雀荘でフリー打ちに参加する人のレートを指す。
ピンというのは、前述のとおり1000点100円のこと。
ワンツーとかワンスリーというのは、ウマのこと。
もし、ワンツーという場合、清算した得点のほかに、4位が1位に20000点を、3位が2位に10000点渡さなければならない。
学生街などの雀荘の中には、もっと安いレートもあって、「0.5-5・10」(5のゴットー)という1000点50円でウマが5000点・10000点という店もある。
要は、雀荘によってフリー打ちのレートがあるということ。
(すべてのお店でフリー打ちの対応があるわけではないが・・・)
改めて言うが世の中でいうテンピン(1000点100円)というレートは、ごく庶民の我々でも使っている超一般的なゲームレートなのだ。
【そもそも論】
ゴルフなども麻雀に並んで、遊びの延長で賭けを対象に楽しむゲーム。
そりゃ当然で、どちらも真剣味に欠けたら、一切盛り上がらないゲームだからだ。
その1打の緊張感を保つために金銭(金品)を賭ける。
麻雀なんか、一切何もかかっていなかったら、駆け引きなしで周りに気遣いなく自分一人だけ楽しむゲームとなる。
そんなゲーム、楽しいわけがない。
自分以外の3名との駆け引きに加え、ひざを突き合わせてたまには雑談や世間話を同じ距離感で語り合いながらゲームをするという独特なもの。
(フリー打ちだったら、金品がかかっているわけだから雑談はせずとも駆け引きを含めた痺れた対戦が期待できるというもの)
またゴルフには、賭けてプレイするのが当たり前。
ゴルフには、「チョコレートを握る」という賭けることを意味する隠語があるくらいだし。
ハンデ、スクラッチ、グロス・・・
聞こえはいいが、どれも賭け対象につながるワードばかりだよな。
賭けマージャン、賭けゴルフ・・・・
ゆえに例の検事長らがやった麻雀なんか、賭けマージャンじゃないよ。
賭博の範囲って、堅気じゃない人たちがその代理人である代打ち(裏のプロ)をたてて勝負する世界のことだし。
もしそれが賭けマージャンだというなら、世の中の雀荘は禁煙、掛け金なしの健康麻雀荘くらしか残っていない。
ゴルフ場も同様だよ。
チョコレートを握ってのプレイは一切禁止だというなら、世のお父さんたちはそこまでゴルフ場に行かないよ。
なんなら、パチンコのほうが負けるときはよっぽど負けるんですけど?
(検事長、時期と時世が悪かったな。世論からは首相側の関与も疑われて注目されていたし。そしてコロナ禍じゃなければニュースにも話題にもならなかった気もするが、空気はもっと読めなきゃだめだよなぁ・・・)
【※語句解説※】
※ 半チャン = 東南戦のことで、1ゲーム単位の意味。
※ 東南戦 = 4人制だから東南西北の持ち場があり、東になったら親番。本来は4週回るところ、その半分だけ回すことで1ゲーム当たりの時間を短縮させている。
※ ハコシタ = 麻雀とは一般的に25000点の持ち点で、ゲームセットで30000点あたりどれだけ浮き沈んだか清算する。持ち点ゼロならマイナス30000点だけど、ピッタリ30000点が無くなることはまずない。本来ならば、その場合は30000点以上にハコシタなしといえば、30000点以上の支払いはないルールだということ。ゆえに最大30000点の負け=3000円の負けたということ。
※ ウマ = 1ゲームが25000点の30000満点返しなのだから、4人でやれば20000点が宙に浮く。この20000点分を順位ごとに振り分けるのだけど、それ以上に順位ボーナスをつけて1ゲーム当たりの清算に加算すること。
※ 特別賞 = 麻雀こそローカルルールの宝庫だけど、共通しているのは一発賞とか役満賞だと思う。つまり、たとえばそのよおうな特別な出来事にボーナスが付与されたうえで清算することをいう。
※ セット打ち = 場所代として麻雀1卓を1時間あたりで貸し出すこと。普通、雀荘には4人組で訪れてプレーする。
※ フリー打ち = 全く知らないものが混ざる4名で麻雀すること。場所代を払う以外、1ゲーム当たりで都度清算する。
※ メンバー = フリー打ちの客を待たせないように、雀荘所属の店員がメンツに足りない場合に限ってフリー打ちに参加する人を指す。常識的には、フリー打ちでの勝ち負けの収益は給与に反映されないから、負けたら持ち出しだ。
※ メンツ = 麻雀を4人でやる場合、参加人数が足りないときに「メンツが足りない」という。ただし、4人のことを4メンツとは言わないし、2名足りないときは「メンツが2人足りない」と表現する。
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