「どうして一部の紙製品が買えなくなるといってデマを流す人がいるのか?」
これの答えとして、このデマが潤うことで喜ぶのは「転売目的者」が主たる人間だということくらい小学生でも想像ができることだ。
しかし、そんなイカれた転売目的者以外にデマを流す奴がいるせいで、このデマが収束しないということをご存じだろうか?
それは、現在登校自粛中の児童や学生を抱える親の一部が原因だということをちょっとご紹介しておきたい。
自分自身の同級生やその知人からリアルな声として自分の耳に飛び込んできた文言が次の内容だ。
「トイレットペーパーとか買えなくなるのはデマだというけれど、実際にいつ買いに行っても売っていないのは、やっぱり本当なんだと思ってしまう(から見かけたら即買いしている。)」
「デマであることは知っているけれど、これから家にこもることが多くなるわけだから、みんなが買いだめに走っているのをみるとと自分もそうしなければならないと不安に感じてしまう」
まあ、このような自己保身のコメントが自分にも多く垂れ込んでくるようになった。
結局、マスク以外の紙製品が流通しないと感じているのは、マスク同様に目にしない事実から不安に思う現象と買い溜めしておかなければならないという不安がそうさせているせいなのだ。
個人的には、無駄に買い溜めした人や転売目的で買い込んでいる人へ思いっきり天罰が下ってほしいと願っているが、本当の弱者や本当の希望者に物資が回らなくなった世の中って悲しいだけに過ぎない。
日本人が持つべき思いやりの精神が逸脱している事実、そして利己主義が暗躍する時代を眺めなければならないのだと思うと悲しい以外にない。
【PS1】
人生の先輩から、今の状況をオイルショックと重ねてオレに当時を語ってくれる人が多い。
当時も紙製品を中心とした商品が軒並み店頭から消えたことに加え、デマによって様々なものが買えなくなったものがあるという。
その代表格が「粉ミルク」だったようだ。
このころは、ちょうどベビーブーム到来期であるため、こんなデマを流されて多くの人が粉ミルク難民になったという。
その世代の人たちからしてみれば、紙製品より深刻だったと教えてくれるし、仕事もそこそこに各所のスーパーを探し回った苦労話を聞かせてくれる。
なるほど、今とかなり似ている状況だ。
ちなみに当時は転売よりも買い溜めが社会問題になっていたようで、オイルショックが収束しはじめたころに食堂と寝室以外の各部屋に天井までパンパンに積みあがった紙製品の山の映像を忘れることができないというから、時代は繰り返されるんだなぁと思った次第。
きっとどこぞの家でも倉庫よろしくで在庫抱えている奴がいるに違いないし、そんな奴には雨漏りとかして使い物にないような損害を与えて欲しいとオレは切に願うんだけど。
【PS2】
この記事を書きながら阪神淡路大震災後に一部の地域で食糧難となった際、そのブロックに事務所があるカタギではない方々が食パンを地域の住民らに無料配布していたニュースを思い出した。
今の状況と諸々と比較できない案件だけど、弱者を守ったり助けるという行動は暗に重なるものがあるはず。
国が最も情けない状況はひとまず置いておいて、もっと思いやりを持ってみんなで乗り切ろうという気持ちが大切なような気がするんだけど・・・偽善者ぶってますかねぇ?
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