風が強く吹いている - goo 映画
---【ネタバレなし】---
この映画を観るキッカケは、自分が中学時代、陸上部(長距離)に所属していたことで「駅伝」に強い興味があるということと、「箱根駅伝」が最も日本で一番熱い「駅伝」がテーマになっていることだった。
勿論、原作など読んでいない。
ただ、上武大学の駅伝部が、この映画のためにかなり協力したということは知っていたが、今年の予選会もガッツリ観戦していたことからも、この映画に食指が動いた。
なお、舞台となる架空の大学「寛政大学」のユニフォームは、上武大学のチームカラー「黒」を基調としたモノであり、おそらく引用したものであることを申し添えておこう。
ちなみに、この映画のTVCMでは、主演の小出恵介氏が箱根駅伝のゴールテープを切るシーンがあることから、「予選会通過」して「箱根駅伝を走る」ということは周知されている。
では、オレのレビューを語ろう。
とにかく主人公の「小出恵介」氏が、むちゃくちゃカッコイイ・・・・に尽きる。
寮長・寮母・監督・コーチを全て担う、カリスマ性が溢れる冷静沈着な主人公を見事に演じていた。
スポ根もの・・・・ではないといえようか。
主人公「ハイジ」の人間性に惚れている同寮生たちが、ハイジの願いのために一致団結するというところがストーリーの本筋なのであろう。
つまり
人間くさいところを中心に、箱根駅伝を走るところまでを、映画にしている。
ただ、前段でも語ったように、予告編で箱根駅伝のゴールテープを切ってしまっているので、ドキドキやワクワク感もなく話の終盤まで眺めることとなってしまう。
また、架空の話であるため、人間味や個性の表現とかの話の作りはマズマズであっても、予選会や箱根を走るための関門のところは、「やりすぎ?」というくらいギリギリに突破していくところは、雑なんじゃないかと思った。
(最後マデね)
オレ的には、見終わった後がモヤモヤというかスッキリしないという感じになったのも事実であり、
① 壮絶な練習があったということ
② 誰が担当区間を入るのかというクダリが少なかったこと
③ 箱根駅伝を走るシーンが少なかったのでは?
④ ヒロインとの関係
⑤ 箱根駅伝を走破したあと?
このあたりを熱く厚く表現して欲しかったと感じた。
②と①は、特に・・・だ。
オレの評価点は・・・・
40点
かな。
強いて好ポイントを上げるのなら、
・ 飽きずに最後まで鑑賞出来るストーリーであったこと
・ 小出恵介氏が演じるハイジに、男も惚れてしまいそうなくらい吸い込まれそうな雰囲気を作っていたこと
このあたりかな。
なお、エンドロールが流れたら、帰って良いぞ。
サプライズはない。
さらに、開幕初日だったのに、客の入りは、1割と寂しいのが残念だ。
駅伝が好きそうな客層が多かったのも印象に残る。
まあ、小出恵介氏のファンなら、絶対観るべき。
駅伝ファンなら、内容に物足りなさを感じるかも・・・といったことが総括かな。
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