【今回のツアーで最大の凡ミスをこれから犯すオレ】
豊橋や浜松で過ごした夜は、若干食べ過ぎてはしまったけれど、これまでの記事からもご理解いただけているとおり気持ちよく過ごすことができたんだ。
そこでホテルの朝食も一切の不満なくおいしく頂いて、次の使命は「ぷらっとこだま大作戦」を敢行するだけ。
そして、この日はその後名古屋経由で高山へ行くだけだったから気分も楽でね。
そのため浜松駅では、機嫌よくお土産の「うなぎパイ」をシコタマ買い込んで「こだま」へと乗り込んだんだ。
(本来ならお土産購入は高山でも良かったのだけど、高山のお土産って正直なにかあるかなぁと考えちゃうので。)
(遠州灘を浜松のホテルの一室から眺めた様子。高層階は眺望がいい。)
【気のゆるみが最大のミス】
目的のこだま号は、平日だったこともあってか自由席よりも指定席のほうが混んでいるという事態であったが、隣席も客なくのんびり過ごすことができた。
このこだまは名古屋が終着なので、到着後はほぼ最後にこの車両を出るようにのんびりゆっくりと支度して両手にお土産を抱えながら、自動改札を出る。
「コンビニでもいって軽い昼食に備えてもいいかなぁ」
と考えながら、コンコースを移動。
ひとまず次の目的は、高山へ向けてたつ前にすっかり慣れた名古屋駅直結(タカシマヤ方面)のヤマト運輸でお土産等を自宅に発送するために目指したんだ。
とにかくこのままだと大荷物だからね、お土産も浜松で買っちゃったし手軽になる目的がまずは最優先じゃん??
ただでさえメインの荷物(リュックサック)が重いのだから、両手は空けておきたいじゃん・・・
あれ?
オレ今、お土産しかもっていないぞ??
(ホテルの一室から眼下を覗いた様子。この時間はまだ浮かれ気分だった。)
【血の気が一瞬引いたが冷静になってみる】
血圧が一気に下がって、お得意の大チョンボをかましたことに気づく当方。
スーパー猛ダッシュで新幹線口の改札まで戻って慌てふためく当方。
「今の名古屋どまりのこだまで来たのですが荷物を忘れてしまいまして・・・」
名古屋どまりだったら、小一時間でも待てば荷物が出てくるに違いないと思っていたから、案外冷静に構えていたのよ。
でもね、その場にいた係員は慣れた様子であわてる様子も親身になる様子もないwww
【現実はそんなに甘くない】
そんな係員から発せられた言葉は、微かに残る期待をバッサリ切り捨てるかのようにコメントする。
「どこ止まりであろうと忘れ物の取り扱いは、遺失物担当へ移りますのでこちらでは分かりかねます。」
と事務的な回答とともに連絡先が少々書かれた案内書きのワラ半紙をペラっと渡されてハイさよなら状態。
「おいマジかよ、そんな冷たいの?たしかに荷物を忘れたオレが一番悪いけどさ・・・」
要は、その連絡先とやり取りしてくれってことらしい。
(まあ、一日あたりでそんな奴は名古屋ともなれば相当数いるのだろうけど・・・にしても冷たすぎないか?)
運よく財布と携帯電話、高速バスのチケットおよび高山でのホテルの予約カードを持っていたから、連絡を取りながら高山までは行って宿泊できることは確認できたが、ほぼ丸腰で高山に行くことが決定となる。
名古屋駅に着いてから高山行きの高速バス発車時刻まで45分あったのだけど、そんなこんなでバタバタしていたら発車の10分前。
もう高速バスはキャンセルできないから、本当にメインの荷物がないまま高山へ行くしかなくなった。
そんな中、なかなかつながらなかった電話先の遺失物担当とようやくつながって連絡先だけ伝えることができ、手ぶらのままバスに飛び乗った。
(同じくホテルの一室からの一コマ。浜松もこう切り取って俯瞰でみると、わかっちゃいたがかなり都会。)
【失くした荷物の位置づけ】
自分の失くした荷物って、自分のものだから出てきて当たり前だと思っていたし、名古屋どまりでその車両から最後に出たわけだから消えるわけがないと考えていた。
もし出てこなかったらJR東海の関係者が持ち出したことになるよなぁなどと勝手に考えていたのだけど、失くした荷物は失くした時点で自分のものではなくなるということを、電話先からの遺失物担当者はオレへ告げていたように思われたことが印象的だった。
(ぷらっとこだま作戦で名古屋へ向かう前の浜松駅にて。平日の朝9時過ぎの名古屋行きを待つ客は、片手くらいだった。)
【浮かれ気分が消沈気分へ】
本来の予定は、高山で一泊したら朝の便で新宿に帰るはずだったのは各所で発表しているとおり。
つまり、このあとに高山で迎える朝までにJR東海の遺失物担当から連絡がなければメインの荷物がないまま、翌朝は新宿を目指すことになる。
まあ財布だけはあったからね、やけくそで高山市内で思いっきり飲んで食って帰ってやろうと思いながら、名古屋発高山行きのバスで悶々と考えていた。
しかし、この高山への移動中は気が気じゃないからウトウトすることなど一度もなく、バスの車窓をギンギンの状態で眺めていざるを得なかったという。(平日昼間の便で満席だったんだわ、それってすごいよね。)
【で?どうなったの??】
バスが高山バスターミナルについてからは、ホテルのチェックインの時間まで3時間弱ほどの時間があったのだけど、これもメインの荷物整理を行いつつ高山の地酒とともに荷物を発送するという大掛りの作業を見込んで時間設定だったんだよ~。
つまり、まるまる散々行き尽くしたに近い状態の高山駅周辺を3時間、なんとか過ごさなくてはならなくなった。
この辺の詳細は「失意の高山にて編」にて語るけれど、もうきつくてきつくて振り返りたくないくらい(笑)
その地獄の様だった時間が過ぎて、ホテルのチェックインを済ませ、モヤモヤ気分のまま行きつけの居酒屋へ歩き出したら電話が鳴りだした。
時刻は16:50、発信元を見てみるとJR東海だ。
荷物が見つかったので、名古屋まで取りに来るか荷物を送ることになるのだけど、荷物を送ることになると大変な手間と作業が加わるため、その場合はすぐには引き渡せないおそれもあると連絡あり。
この日の名古屋着が朝10時だったから、およそ7時間後にオレの荷物が遺失物係へ到達したということになるが、選択肢は明日の予定をキャンセルして名古屋に向かうという一択しかない。
【荷物の決め手は名刺】
当然、翌日の予定は帰るだけだったので、松本回り新宿行きのバスはキャンセル、とんぼ返りの名古屋行きを正式に決めた。
(高山での夜を過ごしたら、いつもは腹がちぎれそうになる朝食バイキングを食べずに朝早めの出発で調整するという。)
遺失物担当者曰く、個人を特定することができない荷物だと、なかなか時間がかかるしいけれど、もともと伝えてあった荷物の特徴と中に入っていた名刺が決めてとなったようで個人の特定がそれでも早めに完了したらしい。
翌日は高山から各駅停車での移動も覚悟しながら、高速バスの予約サイトをチェックして空席があったので即購入。
およそ24時間後の朝10時過ぎ、無事に名古屋駅で荷物を受け取ることができた。
(これが名古屋駅の駅員から渡されたペライチ。システムは理解できるが年寄りには色々厳しいのではないだろうか?)
【PS】
高山市内の飲食店(複数店)において、この自虐ネタを散々披露して盛り上がったのだけど、本当に心配してくれながらオレの話に付き合ってくれた飲食店代表の皆々様、大変お騒がせいたしました。
無事に荷物も帰ってきましたし、無事に家路へ着くこともできました。
ここに改めて感謝とお詫びを申し上げましてご挨拶とさせてください。
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