フィリピン国際結婚・菜の花の主婦日記goo版

南国フィリピン便りー結婚しフィリピン在23年。22才長女、20才息子、9才末娘のお母さんである私の毎日ー

他力本願で生きないように出来るか(フィリピン人使用人)

2012年08月24日 03時53分50秒 | フィリピン人使用人関係
メイドさん全員がそうだと言う意味ではなく、この特定のメイドさん限定です。
ただ植民地だったフィリピンにはコロニアル・メンタリティー(植民地心理)があるので
そういう方はたまに見かけます。

コロニアル・メンタリティー(植民地心理)と言うのは、支配されている間は自分の意志を与えられず、自分で考えて行動したり、その結果を経験する機会がなく、しかしスペイン(地主や雇い主などの富裕層)は衣食住の最低限を保証したり医療費(お産などを含む)を負担してあげたりした為、むしろ自由がなくても、給料が殆ど与えられなくても、大地主などの雇い主が全ての世話をしてくれるので、ある意味それに慣れてしまい、自分で考えたり、もっと努力して仕事の効率をあげようとか、災害や病気の時の為に貯金したり、老後の蓄えをしようなどと思わない人生に甘んじている心理構造。


別れたご主人の子どもを妊娠している家で働く「うさぎちゃん(ブログ仮名)」はまだ29才。
4才の女の子を田舎の実家に残してきました。
旦那さんは浮気して別の女性と住んでるとか何とか。

彼女の問題は他力本願が習慣になってしまっていること。
多分小さい頃からの癖。

以下は彼女(うさぎちゃん)の場合なんですが・・



<その1> 自分の意思で何かを選択、決め、それに責任を持つ教育を親から受けなかった。

妊娠のことを私が見つけるまで黙ってたんですが、見つかった後、やたら

「怒ってる?」「私に怒る?」

って聞くんですよ。はは~ん、と直ぐにピンときました。と言うのは息子の同級生で同じことを私に言った子がいたのです。グループプロジェクトでその女の子は自分がやるべき課題をやりませんでした。それでグループ皆の発表が土壇場で躓きそうになり、たまたま学校に居た私はその教科の先生(社会科)に交渉して1時間で用意するから別の課題に変えても良いかと聞き承諾を得、最終的には上手くいったことがあったのです(本当は生徒が聞くべきだけど仲間割れして喧嘩になっていたので)。

全て上手く収まった時、その女の子が私に何度も「菜の花おばさん、怒ってる?」って聞いたのです。

実は私は自分の子どもに学校の勉強で怒った事がなかったので彼女が「怒ってる?」って聞いたことに凄く違和感を覚えました。
それで

「あなたのお母さんって直ぐに怒るの?」

と聞くと、

「そうなんです。勉強のことで私が怠けてるとか直ぐに怒ります。お母さんにバレると1週間何々禁止とか言われて怖いんです。」

と息子の同級生は答えました。
お母さんに怒られないようにする為に彼女はなるべく隠す、出来れば正直に話さないのが習慣になっていました。

本当は課題が出来ないってもっと早く言ってくれれば、もっと早く対策を立てられたのに。

今回、うさぎちゃんが妊娠を隠したのも同じようなのだろうと思って聞くと、やはりお母さんは怒る人だったそうです。

私はさっきも書きましたが勉強のことで怒った事はないです。
勉強を一緒に楽しんだり、一緒に取り組んだり、テストで間違えた所を見直しして何が間違っていたか調べたりはしても、点数のことを口にした事もないし、宿題をやらなくても怒ったりしません。宿題やらなかったら子どもが減点されるだけですから。

そもそも宿題をするのは子どもが学ぶ為ですが、人生長い中で今宿題をやらなくても後から取り返せることだってあります。習ったこと全てが人生に必要なことでもないですし、先生の宿題の出し方が正しくない事も、自分の子どもに合ってないことだってあります(とは絶対子どもに言わないけど)。

もちろん宿題が出来ない状況や分からないから手伝ってと言われたら一緒にやってあげたりしましたけど。

と言うわけで、うさぎちゃんは妊娠を隠していたけど、私が発見すると

「怒ってる?」と聞き、でもその顔は笑顔。親にもそうやって先手を打って「怒ってる」と聞く事で怒られるのを避けてたのかしら。
(心理ゲームみたい)







<その2> お料理が出来ないのでご主人に食事も作れない。

うさぎちゃんは私が料理してたり、テレビで料理番組がやっていると「美味しそうね~」「味見させて~」「どうやって作るの?」と隣でうるさいのだけど、説明しても聞いてないし、味を見ても「美味しい」しか言えない。

料理は誰かが作ってテーブルに出すのを待っている状況。待ってる間、携帯メールして遊んだりしている。
うさぎちゃんがインスタントラーメン以外、料理してるのを見た事ないです。

私は結婚した時、主人のお家でハンバーグを作ったらお義母さんに玉ねぎのみじん切りが細か過ぎる、と注意されました。でも若かった私はお義母さんに反抗する気は全くなく、言われた通りにやりました。その事で気分を悪くした記憶もないです。料理は家庭によって違って当たり前だし。

その後もお義母さんには主人の好きなおかずや好きな味付けを沢山教えてもらいました。本当に感謝。

うさぎちゃんはお姑さんが自分を嫌ってる、それはご主人の愛人が大卒で自分が高卒だと文句言うけど、せめてお料理くらいしたらどうなのかしら、と思うんですが。








<その3> 「旦那が謝るべき」にこだわる。

うさぎちゃん、ご主人と別れたといいつつ彼の子どもを妊娠してるわけですから、高卒で何のスキルもないのだし、ご主人に謝ってまた一緒になった方がいいんじゃない~?と言うと、

「旦那から謝って来るべきでしょ」と。

私も若い頃は喧嘩すると旦那が絶対に悪い!って思ってた時代もあったけど、先輩ママさんが「男は絶対に謝らないから妻が謝るんでいいのよ、私たちの方が懐が大きいんだから」と言ってくれて、喧嘩両成敗とも言うし、それから折れる事を学びました。

結果から見たら結局は「負けるが勝ち」って感じで、長年連れ添ってる夫婦ならきっと当たり前にやってる事じゃないかと思います。
それより4才の娘さんとこれから生まれてくる赤ちゃん、どうするの~? と心配になりますが、本人は旦那が謝るべきにこだわってます。








<その4> 健康保険(フィリピン健康保険)

家では使用人には年金と健康保険は払ってあげているんです。
でもうさぎちゃんは今回(まだ妊娠が分かってない時)5月に働き始めた時から「入りません」って。理由は前に払ってた時の番号をなくしてしまい、年金事務所に聞きに行くのが面倒だから。

ところが妊娠していると知って、うちに居る別のメイドも前に妊娠して一旦辞めたけど、国保を払ってあげてたので仕事に戻った時に8000ペソ(14800円)が主人の名前で支払われたんです(雇い主に支払われる仕組み)。

自宅出産で殆ど出費はなかったので8000ペソは大助かりだったんですよ。
それを知ったうさぎちゃん、焦りました。


私   「とにかく今から払っても出産援助金が出るか聞きに行ってみなさい。」 

うさぎ 「交通費がないからいけません~」

それから暫くして

うさぎ 「やっぱり行って来ます!」

私   「さっきは交通費ないって言ったでしょ。どうなってるの。」

うさぎ 「運転手さんが貸してくれたんです。」

私   「お金の貸し借りはしないで。借りたいなら私から借りてちょうだい。」

うさぎ 「だって彼が無理に貸すって言い張るんです~!」


朝から凄く疲れる会話でした。しかも結局は行かなかったんですが。







<その5> 人生の計画なし。

うさぎちゃんは結局、ご主人とよりを戻したいのは安定した生活が望みだから。
でも旦那さんにやってもらうことばかり数えてるんですよ。

旦那さんが仕事から帰ると一番先にするのは「苦情」「文句」なんですって~。それで喧嘩になるとか。
だから別れた方がいいでしょ、とうさぎちゃん。

じゃあ旦那さんと別れてどうやって子ども2人育てるのか、という計画は全く立ててない。
誰かが哀れんで世話してくれるのを待ってるのか、それとも家に戻ってきてメイドとして働いてお金を送る生活になるのか、
でも粉ミルク代で給料吹っ飛びそう(と私は色々計算)。

というかうさぎちゃん、何も考えてない~。

もうこの際、うわきの1つや2つ、目をつぶってあげたら~?
そもそも家に来る直前に妊娠したわけなので別れたなんて信じられないし。







<その6> 怪我した桃ちゃんへの対応

桃ちゃん、昨日、iPadが足に落ちて爪が浮いたまま剥がれたんですが、うさぎちゃん、傷を消毒しようとすると

「痛いわよ、痛いわよ!」

と隣で脅す。

学校にゴム草履で行かせたのだけど、ゴム草履を履くのも痛がってたら

「痛いから駄目よ、痛いのよ、履けないわよ。」

と先入観を与えるから桃ちゃんは大泣き。
結局、指さえ入ってしまえばびっこを引いて歩けたので
パラセタモール(日本ではアセトアメノフェン)を飲ませて学校に行かせました。

うさぎちゃん、若いからって言うより、彼女が子育てしたら子どもは結構彼女に振り回されそう。

それにしても桃ちゃん、凄く痛がってるので土曜日に医者に連れて行こうと思います。整形外科の先生は火、木、土の午前中のみなので土曜日まで待つしかありません。ちょっと当たっただけで痛いみたいなので骨にひびが入ってるのかも。隣の指とテープで留めておこう。



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<どうでもいい菜の花家の食卓>



水牛の白チーズと残り物野菜の炒め物。











先日の水炊きの残りにベトナムのフォー麺を入れ、
酢、醤油、チリガーリックソースを入れて中華風の酢辛スープ。














あさイチでやってから昆布にはまってます。今回は昆布水を取った残りの昆布をかまぼこ、醤油、出汁、酒、唐辛子で炒めました。












フィリピン語で「カモテン・カホイ(木のようなさつま芋という意味)」、英語では「カサバ」と呼ばれる芋は私の大好物。
(メイドさんが皮を剥いてくれました)





茹でてご飯の代わりの炭水化物として召し上がれます。












チリ・ガーリック、塩こしょうしてから揚げた手羽はしっかり焦げ~!












今日の玄米は大豆入り。














切り落としの明太子は1kg買ってくるので小分けにして冷凍庫へ。
さっきの玄米とよく合いました(美味♪)。



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