フィリピン国際結婚・菜の花の主婦日記goo版

南国フィリピン便りー結婚しフィリピン在23年。22才長女、20才息子、9才末娘のお母さんである私の毎日ー

悲劇のヒロイン気分のメイドさん

2012年08月29日 17時01分05秒 | フィリピン人使用人関係
今日はフィリピンの空の写真をお届けします。
車の助手席から撮りました!




あの妊娠しているメイドのウサギちゃんなんですが、
月末のお給料が欲しいと言ってきました。
明日、近所の保健センターで無料の妊婦検査をして、それから前にやってなかった役所関係の手続きをしたいからって。









その手続きするのはいいんですが、
ウサギちゃん、実はうちに来る時に借金をしているんです。

飛行機代+飛行場までの交通費や空港使用料、身分証明書を持ってないので郵便局で発行してる「Postal ID(郵便局発行身分証明書)」代などは半年以上働いてくれたら返さなくても良いと言ってあげました。








その他に4才の娘さんの私立の幼稚園代、年間3千ペソちょっとは領収書を見せてくれれば返却しなくて良い約束で
これは既に領収書、送ってきたのであげちゃいました。

でも、これ以外に借金がまだ3千ペソちょっと(5600円ほど)ありました。










うさぎちゃん、家で働き始めて3、4ヶ月経つけど
この借金の支払いを待って、と言い続けてた。









妊娠が発覚する前はそれでも来年、田舎に帰る前までに払ってくれたらいいと思ってたけど
今となってはね、今まだ妊娠4、5ヶ月くらいだと思うけど
(予定日は1月とか)
いつ働けなくなるかわかりません。







(この高架は以前は不法居住者の家が沢山ありフィリピンには自分の土地じゃなくても長く住んでいる人は一定の権利が生じるので撤去に困っていたら、
この高架建設の部分だけ火事で全部燃えました。フィリピンではよくある話しです。誰かが火付けし、死傷者もゼロ。)


なので給料から少しずつ引きましょう、と言ったんです。

そうしたらウサギちゃんは、

「10月のお給料は一切受け取らないので今月は引かないで下さい。」

って。







(SMDCはシュー・マート・development corporationの略。あの遠くの右に見える高層マンションの宣伝です。)


彼女の維持してる生活が今、うちで貰ってる給料4000ペソ(7200円)では足りないんですよね。
だから10月だろうと11月だろうと田舎に帰る直前に無給なんてもっと無理。







(高架の出口なのに右側に駐車してる車が凄く停まってる理由は・・・)


「お給料を全くあげないと言ってるわけじゃないのよ。」

と言ったらプライドが高いウサギちゃん、突然、

「じゃあ今月のお給料はもう要りません!」

と立ち去ってしまいました。






(この教会にお参りに出かける人の駐車でした。卵を献上すると何かの願い事が叶うんですって。
ピンク・シスターズと呼ばれるピンクの修道服の修道女達は卵を使ったお菓子を作って自分たちの生活の糧にしてます。)


私は追いかけて、

「全部要らない、って明日保健庁に行くんでしょう? 交通費と手続き代は必要じゃないの?」

と言ったけどウサギちゃんは返事せず。









後から他のメイドさんが

「もう明日の検診にも保健庁も行かないって言って泣いてます。」

と言ってきました・・








日本語では「悲劇のヒロイン」になってるって感じ。

フィリピン語では「maarte(マアルテ:わざと演じてる)」って言います。








結局、帰りの飛行機代もうちで出すんだと思うし・・。









フィリピンの貧しい人達は人生設計とか全くない人が多いんです。
子どもは授かり物だから避妊するとか、しないとか人それぞれの考え方があるでしょう。

でもフィリピンのカトリック教会は避妊具には反対していますが、避妊に反対してるわけではありません。

教会によってですが家族計画の講習会なども開いていて
月経周期とか、排卵のことなど教えています。

無計画に子どもを産んで育てられないので放置する貧しい親が多いからなんですが。









この日の空は「くもり」・・って言うんでしょうか。
こういう雲が出てる時はにわか雨がしょっちゅう降り、その後またお日様が出ます。






いつも応援して下さっている皆さん、本当に有り難う御座います!!