1972年に出版された、D・H・メドウズさんらの”成長の限界”を読破しました。
人類の工業化(成長?)、人口増がもたらす大気汚染・自然破壊が、地球上の資源枯渇や食料不足を引き起こすことを予言している一冊です。
人口増については、一組の夫婦から五人の子どもが生まれ、その子どもたちが結婚し五人の子どもを生むことで、幾何級数的に人口が増加することを予言し、今後30年で人口は70億人に達すると言い当てていました。多少の差分はあるにしても、2017年現在、地球上の人口は72億人と言われており、ほぼ予言と合致しています。
他には、全人類が必要とする食料を、地球上で生産することができなくなる、需給バランスの崩壊も予言してあります。人口が100億人を超えたあたりから供給不足になるとか、、、
さらに残念なのは、1972年時点で、『今後10年以内に世界が協力し合い問題に向き合わないと、問題が複雑化してコントロールできなくなる』と予言してあることです。
確かに現代社会では、一つのことを実施すると、思わぬところで影響が出る状態に陥っているようにも感じますね。
とはいえ、過ぎ去ったことを悔んでも戻ることはできないので、現時点からできること・やるべきことに向き合い、一つずつやっていくしかないのでしょうね。
国家規模の動きも、政治家だけに委ねるのでなく、自分でできること、自分の影響範囲を広げていくことを意識し続ける必要があると痛感しました。
ステキな、そして刺激的な一冊を有難う御座います。