8703の部屋

「ハナマルサンの部屋」です。音楽、スポーツ 世相 等々 気ままに綴ります

初心者の人へ~別冊~

2011-10-03 10:12:05 | 合唱
本稿を読んで下さった指揮者のNさんからご寄稿をいただきましたので、別冊編としてご紹介します。

「わたしは合唱団の方々にまず、自分の声を好きになってください。そして、それが回りの声と溶け合うのを自分の喜びとしてください、と言っています。コーラスとはそういうものだと、わたしは思っています」-関屋晋ー

自分の声を好きになるって結構たいへんなことですよね。特に昔は・・・私も中学生のころ、テープレコーダーで初めて自分の声を聞いて愕然としたのを鮮明に覚えています。今なら、携帯電話にもICレコーダーが付いているし、PCMレコーダーも一万円以内で買える。ビデオ機材も小さくて安価なものがあります。そして、メトロノーム付きのチューナーだってすぐ手に入ります。自分の声が溶け合うこと、ピッチが合っていることを確認することは、初心者のうちに心がけたいものです。 ⑥は↓
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初心者の人へ⑥

2011-10-03 07:36:55 | 合唱
合唱初心者シリーズも⑥を迎えたが、8703は初心者には盛りだくさんな練習方法は必要無しと考えている。発声に関しては、姿勢と呼吸とロングトーンの3点を徹底的に、飽きるほどやってから次のステップへ進むのが良いでしょう。基礎基本が確立していないのに、色々と複雑な発声練習をやっても身につかないし、かえって悪い癖が身につく心配もあります。悪癖を身につけないことがとても重要です。

歌う姿勢を整えて呼吸法の練習を繰り返します。横隔膜呼吸の要領が理解でき自然に出来るようになったならば、SやZの音声を乗せて息の流れを確認しながら、まずは15秒から20秒程度伸ばすことが出来るまで練習を繰り返します。ここまで辿り着いて初めて発声に入ります。次にやることはロングトーンです。要領は呼吸法でやったS,Zで伸ばす練習の応用です。S,Zに代わって母音を用います。最初はイの母音で細く長く真っ直ぐに(揺れないで=ノンヴィヴラート)、出来るだけ長く伸ばします。これがロングトーンの練習です。

ロングトーンの練習は、声楽および管楽器の基礎練習では欠かすことの出来ないものです。レガート唱法(音と音を滑らかにつなぐ歌い方)の基本的練習になります。イから始めたロングトーンを色々な母音やハミングなどで試み、その過程で音程(正確にはピッチ)や、音色や、共鳴のことなども合わせて練習することが出来ます。初心者の発声練習には「ロングトーンの練習」を徹底することが大切であると確信しています。

ロングトーンで音楽表現の重要な要素であるレガート奏の基本を身につけること。その後に色々な表現法(スタカート、マルカートなど)の練習を取り入れて行くのが良いでしょう。もちろん、これらの練習を並行して行っても良いでしょうが、あくまでもレガート唱によるフレージングが基礎基本となります。以上で、初心者の人が行う基礎練習の説明を終えますが、文章表現のみによる解説なので理解しにくいこともあるでしょう。不十分なところは指導を受けている先生や、先輩などに質問をしてみてください。もちろん、筆者(8703)へ直接問い合わせていただいても結構です。このシリーズは、視点を変えてまだ続きます。~別冊編あり~↑
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