花がだんだん少なくなってくるのと入れ替わりに、植物園で目立つようになってくるのが実・・・
今回期待していたあの実は見られるでしょうか・・・
ジャーン!
やりました!
赤い宝石にもたとえられるマイヅルソウの実です。
例年見たい見たいと思いながら、一度もこんな姿を見たことがありませんでした。
それもそのはず、この実が目立つようになるのは、葉がすっかり枯れ落ちてしまった後だからです。
覚えておられるでしょうか。5月下旬、林床一面にまるで絨毯のように広がっていたマイヅルソウ・・・
(2017/5/27 六甲高山植物園)
葉の形がツルの舞う姿に似ていることから名づけられたマイヅルソウ(キジカクシ科マイヅルソウ属)。
花は小さいですが、趣のある姿でした。
そして、この花が散った後、7月頃にはまるでうずら豆のような模様の実が生ってきます。
(2016/7 六甲高山植物園)
8月には、少し実が赤みを帯びてきますが、まだまだうずら模様・・・
(2018/8 六甲高山植物園)
その後、だんだん実の姿がみえなくなり、真っ赤になる前に食べられるか落ちてしまったのではと思っていました。
ところが、今回11月には葉が先に枯れてしまい、そのあとに残ったルビーのような実、実、実!
まわりに葉がないだけに、余計に実の鮮やかさが目立ちます。
北海道から九州までの山地に生えるので、自然に生えている株に出会えないかといつも思っています。
それにしても、ここ六甲高山植物園のマイヅルソウ群落、年々増えているように見えます。
環境さえ合えば、意外と育てやすいのかもしれませんね。
(つづく)
【撮影:別途記載したもの以外、2019年11月3日 六甲高山植物園】