いらっしゃいませ、本日ウツギ大盤振る舞いです~
いきなりの呼び込み、失礼いたしました。
GW最後に駆け込みで出かけた京都府立植物園、そこでみた花たちを本日から数回に分けて投稿します。
やはり日本一の公立植物園と言われているだけあって、たった半日出かけただけでネタの宝庫(笑)
初回の今日は、ウツギ特集。
植物生態園を中心にみられた純白のウツギたちに心洗われる思いでした。
中身に入る前にウツギについて少しだけお勉強。
「ウツギ」という名前の付く植物には、アジサイ科、スイカズラ科、ミツバウツギ科、バラ科などあります。
今日はその中でもアジサイ科のウツギたちを並べてみます。
アジサイ科の「ウツギ」にもウツギ属、バイカウツギ属、アジサイ属などあって、もう何が何だか(笑)
今日はその中から、ウツギ属のウツギをご紹介しますね~
まあとりあえず植物生態園に入ってみましょう。
新緑がとてもきれいな園路を進みます。
今咲いている花の看板がある付近に、さっそく満開の白い花を見つけました。
近づいて撮ってみると・・・
いかにも「ウツギ」っぽい花ですが、何ウツギでしょうか。
特徴が一番わかる写真です。
お分かりでしょうか、花の中央花弁の根元付近にオレンジ色の輪っかが見えます。
このオレンジ色の部分は花盤といい、これが目立つのがマルバウツギの特徴なんだそうです。
他のウツギに花盤がないわけではなく、マルバウツギの花が平開するから余計に目立つということなんだそうです。
このマルバウツギ、他の場所にも結構沢山あり、どれも満開!
アブなどが結構訪れていました。
トップの写真もマルバウツギで、結構満開になっていましたね~
マルバウツギに大興奮してしまいましたが、他にも木道のある湿地エリアにウツギ。
こちらは何ウツギなのでしょうか。
花を見てみると・・・
こちらまだ初々しい黄色い蕊ですが、これぞザ・ウツギのウツギです。
別名卯の花、「うの花の匂う垣根に・・・」の歌詞にある花のことです。
空木の名前は、幹の中が空洞になっているから。
前に切り口を投稿したことがありましたが、たしかに中空になっていました。
先日宇治川沿いを歩いた時は、少し咲き始めたばかりでした。
ここだけどうして満開だったのでしょうね。
見間違い?と思いましたが、案内板にも「ウツギ」と明記されていたので正しいと思います。
で、この花の近くに咲いていたのがこちらです。
近寄ってみると・・・ちょっとお疲れ?
それもそのはず、こちらはヒメウツギで花期がウツギより半月以上早い花です。
すっかり受粉も終わっているようです。
家のヒメウツギは、GW明けを待たずに全部散ってしまいました。
もうこんなものかなと思っていたらまだありました。
全体がとれないほど、花は少なかったのですが・・・
ちょっとこれまで見たウツギと雰囲気が異なっています。
樹名板をのぞき込むと「ウラジロウツギ」の文字。あ、そうだ、葉の裏が白いウツギがあったんだ!
ということで、葉を裏返してみてみると確かに白っぽい。
星状毛が沢山生えているので白っぽく見えるそうで、この特徴によるほかのウツギとは区別できます。
ご要望にお応えして、雄蕊の翼の形を見てみました。
といっても、2つ上の写真をトリミングしただけ(笑)
みたところ、いかり肩を通り越して、万歳タイプでした。
花は少なかったですが、ジャノメチョウ(ヒメウラナミジャノメ)が来ていました。
最後に、案内板のある場所からほど近い湿地エリアの脇にあったこちら。
なんかすごい花付きなんですけど、私のカメラのズームではこれが限界。
こちらもマルバウツギかなあ・・・こちらについては宿題ということで。
明日は、他の「ウツギ」たちと、生態園の樹木です!
【撮影:2023/5/6 京都府立植物園】