今日は、思わせぶりに後回しにした「驚きの光景」2種をお届けします。
最初はこちらです。
宇治川右岸を上流方向に歩き、観流橋を少し行った右手に見えたこの光景。
こ、これはすごい!
太い木にテイカカズラが絡みついて、びっしりと花を付けています。
ちょうど満開のタイミングだったようで、こんなに広がっています。
綺麗なのですが、「式子内親王の墓に巻き付いた」という伝説を知っているだけに、ちょっと怖い。
執念深すぎでしょう。
でもってこの絡みつかれている木はといえば・・・
ということで見上げてみました。
これではさっぱり分かりません。
先の方の枝に絡まったテイカカズラを写した写真でこの木の正体が分かりました。
そうです、エノキです。
この葉脈と、実を見るとすぐに分かります。
でも驚いたのはそれだけではありません。
見上げた写真の右側の枝にぽこぽこ付いている丸いもの。
そうです、この丸いものはヤドリギです。
下の写真はあまりうまく撮れていませんが、右側の枝を反対側から写したものです。
見ての通り、いくつものヤドリギが付いています。
左上の太い枝には、ノキシノブも結構付いているようです。
ヤドリギをアップで見てみると、少し色あせた黄色い実がまだ付いていました。
今年はレンジャクたち食べに来なかったのでしょうか。
テイカカズラを取り囲むヤドリギたち。
テイカカズラは寄生植物ではないので栄養分までは抜きませんが、日陰にはなると思います。
ヤドリギはその名の通り、宿主となる木の栄養まで持っていきます。
それでも元気に咲いて実も付けているエノキはやっぱりすごい!
切りがないので先に進みましたが、名残惜しく振り返ると・・・
左手のヤドリギを付けた木がこのエノキです。
おや、よく見ると街灯の柱にも沢山のテイカカズラが巻き付いていますね。
しつこくパチリ(笑)
最後まで楽しませてもらいました。
で、もう一つの驚きの光景がこちらです。
観流橋に流れ込む宇治ダム方向をみたところ、一羽の水鳥がすいすい・・・
大きさからみたらまるでハクチョウですが、頭がサザエさんのお父さんの波平さんみたい。
え~、これってアオサギやん!
なんでお腹まで水に浸かっているのでしょう。
まさか泳いでる?
ということで、しつこく狙ってみました。
あ、水の中に黄色い足が見えていますね。
こちらはもうちょっとよく見えています。
足が付くかつかない高さの水の中を移動しながら、餌をとっていました。
ここは静かに見えますが、結構な流れがあります。
人間だったら膝より高い流れに入ると流されるといいますが、アオサギは大丈夫なのでしょうか。
どんどん真ん中の方に移動していくので、私の方がハラハラしてしまいました。
大きなお世話よ!と言って睨まれました。
結構うまく魚を獲っていたようです。
少々リスクをおかしても、得るものは大きいのでしょうね~
感心しました。
ということで、白鳥の湖ならぬ青鷺の湖でした~
多分今みんな子育て中なので、なりふり構わずエサが欲しいのでしょうね。
最後の一枚は、同じ日に移動途中で見た宇治川畔の鷺コロニーの様子です。
結構沢山巣作りをしていました。
左上にアマサギ、その下の方にゴイサギが一羽ずついましたが、後はアオサギと白鷺メイン。
この一週間後に観察したところ、初めてアオサギの雛が見えました!
いかがでしたか?
みんな全力でしたたかに生きてますね~
(エノキさん、大変だけど頑張って!)
【撮影:2023/5/13 宇治川】