一昨日、久しぶりに所用を済ませた後、桃山御陵の横の道を歩いて帰りました。
歩道脇の斜面や、林床には四季折々の草木の花が咲き、結構楽しめる場所です。
(何度も、オドリコソウの群落をご紹介した場所の近くです)
今回はというと、残念ながら草刈りを行った後だったらしく、草一本生えていません。
ところどころに、白い花を付けたヤブミョウガが点々としているだけです。
ところが、そのヤブミョウガですが、とある場所でえらいことになっていました。
お分かりでしょうか、森の木々の下にびっしりと咲いているのがヤブミョウガです。
私の経験でこんな感じで林床に咲くのを見たのは初めてです。
多すぎてどこを撮っていいのかもわかりません。
ふぅ、ちょっと興奮しすぎました。
気を取り直し、ヤブミョウガの復習をば・・・
ヤブミョウガはツユクサ科ヤブミョウガ属の多年草で、関東以西の林床に生えます。
暗い藪に生え、葉がミョウガの葉に似ていることからこの名がつけられたそうです。
どちらかというと暖地系の植物ですが、温暖化が進むと北の方にも進出するかもしれませんね。
ヤブミョウガは雌雄異花で、一株に雄花と雌花(両性花)が見られます。
この写真では、黄色い葯を付けた雄花、もう受粉が終わって実になりかけている雌花、若い実が見られます。
白い実には最初は長い花柱が残っています。
書きながら、今さらながら「へ~」でした。
それにしても花が多いです。湿った場所に生えるそうですので、今年の気候にぴったりだったのか・・・
さて、群生しているといえば、もう一つ。
ここはわざとなのか、たまたまなのか、草刈の難を逃れていました。
何かお分かりですか?
もう少し近づいてみます。
かなり大型の植物で、奇数羽状複葉、上に散房状集散花序を付けています。
こちらは、ソクズ(ガマズミ科ニワトコ属)。別名クサニワトコ。
その名の通り、草本のニワトコです。
本州~九州に分布し、草丈1~1.5mと相当大型になります。
なので群生しているとかなり目立ち、前に特急列車の車窓から咲いているソクズを確認したことがありました。
とにかくでかい、という印象なのですが、その花序を見てみると・・・
白い小さい花のなかに点々と黄色い実のようなものが見えます。
別の写真で。
トリミングすると、銀色の蕊を付け五裂した小さい白い花が多数と、黄色い物体が見えます。
この黄色い実のようなものは腺体。
白い花からは蜜が出ず、真ん中がくぼんだ腺体から蜜が出るそうなんです。
なので、その蜜を求めてアリさんがくっついていますね。
こちらは咲き始めの花序。どうも花が咲くのと同時に腺体も黄色くなるようですね。
花が終わった後はこんな感じになっていました。黄色かった腺体は緑に。
白い点々の部分は若い実になりかけ?そこがよく分かりません。
実はニワトコ同様赤く熟すそうですが、その前に刈られてしまうので未だ未見。
地味なテントウムシが来ていました。こちらはニジュウヤホシテントウのようですね。
久々の対面です。
そこにふわりとやってきた大型のチョウ!
蜜を一心に吸っていたので、私も一心にパチパチ。
少し青みがかった翅が綺麗です。
どの角度から見たら、こんな風に見えるのか・・・
これで分かりましたが、後ろの翅の突起がありません。
最初はクロアゲハかと思いましたが違いました。
写真では分かりにくいですが、翅の付け根にオレンジの斑紋が見えました。
日本に生息する大型のチョウであるナガサキアゲハのようです。
前にわが家のミカンの木に沢山卵を産んで、どでかい幼虫になったことを思い出しました!
久々の出会いでテンションアップ!
順番入れ替えて速報で出すことにしました。
同じような写真ばかりですみません。
明日からは、お散歩で見た花や生き物をちょこちょこと出していきますね~
【撮影:2023/7/15 京都市伏見区】
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行ってはないですが、京都を小旅行している感じです^^
私も散策コースで、ヤブミョウガを見ましたよ
夏を知らせる花ですよね
こんな群生は見たことないです!!!
そして何気なくみる私とは違い、しっかり観察
真ん中がくぼんだ腺体から蜜が出る
なるほどぉ~
ナガサキアゲハが、美味しそうに蜜を吸い、
ここなら、吸い放題ですね^^
これも私ならクロアゲハで終わるところ、
さすが、なつみかんさんです^^
葉がすごく立派で、栽培されているのかと思って居ました。
蕊がとても飛び出している花の記憶があり、「松江の・・・」を見ると
メシベの頭柱だったのですネ。
沢山実がなるから、どんどん増えそうですネ。
ソクズの腺体は虫寄せの役割ですか?
ナガサキアゲハ・立派ですネ。
実物を見てみたいデス。
桃山御陵、“なんぞ”あるところですね-。刈られていても他の場所に見どころはある…と。群れを成すヤブミョウガさん達はどっちでしょう?乃木神社側になりますか?前に姉の車で通った時、窓から見て「あ、ヤブミョウガ…」と思った場所があったので、そこかも…という気がしています。花が終わったら白い玉のような状態になったのちに黒っぽくなっていく…のは知っていましたが、それが“雌花”なんですね。白玉の小っこいのみたいなのがつるっとしてかわいいなー…ぐらいしか思っていませんでした。ヤブミョウガは好きで、たまに南郷宇治線(府道3号)沿いの藪に生えているのを1本持って帰ったりしてますが、今まで何を見とったんやら。(どこから来たのか、うちにもこの頃生えてきました)一輪細めの花瓶なんかに生けるといい感じです。しかしあのような大群は初めてみたかも…。圧巻ですね。ソクズはよく知りませんが、蜜が出る黄色いのがかわいいですね。「美味しいものはこっちですよ~」みたいな感じで、虫達を呼ぶんでしょうか。花が終わった(実の時の)感じが何となくヤブカラシに印象が似ているようにも思いますが、科は違うんで全くの気のせいでしょうね…。でも、アップにしたらかわいい花ですね。白い花が集まってる感じが涼しげです。そしてナガサキアゲハ!子供の頃から“影が舞うような”黒いアゲハ蝶が好きでした。…みな、一緒くたに“カラスアゲハ”って言ってましたが…。たまにうちでも黒いアゲハを見ますが、止まってじっとしているのはなかなか見られないので、種類の特定はし辛いです。…でも嬉しい…。ナガサキアゲハは一番大きいんですか?画像迫力ありますね。すっごく綺麗です。
車ならさっと通り過ぎる道ですが、窓からちらっと見るだけでも「あ、あれなんやろ?」と思ったことは何度かあります。やっぱ、歩くといろいろ出会いも発見もありますよね…。……暑すぎるのが何だかな-ですが。暑さ対策万全にしてお気を付けて…。ではまた。
桃山御陵もヤブミョウガの群生、凄いですね。
薄暗い木の下にびっしり。
こういう場所が好きなようですね。
その次の花、一瞬ニワトコか?と思いました。
当たらずとも遠からず…負け惜しみです。
黄色の物は腺体というんですか。
蟻が蜜を吸っていますね。
黒いアゲハ、もしかしてナガサキアゲハか?と適当に思ったら当たりでした。実物は見たことがありません。
珍しい蝶ですね しかも大型ですか
綺麗に撮れていますが
実際に目の前でみたいですね
本日もまた、先日のガマの油と同様の勘違いをしてしまいました。(^_^;)
「草刈りを行った後だった」「ヤブミョウガが、とある場所でえらいことになっ
ていました」との冒頭の説明を見て、これをヤブガラシだと思い込んでしまい
ました。
ヤブガラシと言えば、この雑草にからまれ、おおわれた植物が光を浴びること
が出来なくなり、枯れてしまうほどの厄介物です。大変な場所に出くわした、
なつみかんさんはどうするのか心配になりました。
でも、「ふぅ、ちょっと興奮しすぎました。気を取り直し、ヤブミョウガの復
習をば・・・」のくだりを読み進むうちに、ヤブミョウガとヤブガラシは違う
ということに気づきました。
せっかく、なつみかんさんが感動の出会いで、テンションが上がり気分良くなっ
ているところに、これ以上コメントするとまた、興ざめの勘違いコメントにな
りそうです。本日は私の勘違い2連発の報告のみで退散します。(^^ゞ
私もそろそろ「〇〇知症」の精密検査を受けに病院に行った方がよさそうです。
(泣)
桃山御陵の森には、いつも何かしら花があって楽しいです。
しかも在来種の方が優勢という、さすがは明治天皇の御陵だな~って思います。
ヤブミョウガはわりと湿気た場所が好きみたいですね。
今年より去年の方が雨が多かったのか、自宅の屋根の上の雨どいに生えてきて驚いたのを思い出しました。
今年は暑いのでだめでしょうね。
ソクズはあるようで、案外見ない植物ですね。
遠目にはセリ科のような白い花と思っていましたが、黄色い腺体がアクセントになって魅力的でした。
ナガサキアゲハもよく知っていますね。
私も最初はクロアゲハだと思いました。
でも後ろ翅に突起がないので、ちょっと違うと思い、調べてみたら大型のチョウ、ナガサキアゲハでした。
2年前わが家のナツミカンの木にナガサキアゲハの緑色の巨大な幼虫が沢山ついてわしわし葉を食べていました。
その時は成虫を見ることができませんできませんでしたが、今出会えて良かったです!!
条件があえば、林下にはひとつの種類の花が群生することがありますね。
これまでドクダミの群生には出会ったことがありますが、ヤブミョウガにはびっくりです。
なんせ、サイズが大きいので迫力いっぱい!
車で通っても分かるレベルです。
若い実の上にぴょろんと出ているひげのようなものが雌しべの柱頭でした。
去年わが家の屋根に生えてきたのは、鳥の落とし物なのでしょうか。
ソクズはあまり一般的ではないのかもしれませんね。
こちらでも見られるのはここだけです。
草刈りしないのは、わざとかもしれませんね。
できれば赤い実も見てみたいです。
子どものころ、親戚が集まった後、決まっていとこたちが連れ立って御陵の森を通ってキャッスルランド(遊園地)に行きました。
その時は当然植物に興味などないのですが、どんぐりが沢山道に落ちていて、争って拾ったことを思い出しました。
自然が豊かな場所ですね・・・
ヤブミョウガは宇治川畔の山すそにも結構沢山生えているので、少々持って帰っても大丈夫そうです。
(御陵のはあかんかも・・・)
通勤途中のお宅でも、何気に鉢植えにして育てておられますよ。
ソクズはご想像通り、乃木神社の鳥居の横、公衆トイレにほど近い場所に生えています。
最初見たときは花がさいておらず、大きな羽状複葉をみて、「これ何!?」でした。
その後花を見てこれがソクズと納得しました。
それ以後、同じ場所に毎年律義に咲いています。
黄色い腺体から蜜が出るなんてよく考えましたね。
大きな虫が蜜を吸うときにバタバタしたら、花粉が舞って受粉するのでしょうね~
影が舞うようなカラスアゲハ・・・
上手い表現ですね!!
カラスアゲハは憧れのチョウですが、まだ見たことがありません。
クロアゲハは結構見かけますが、今回見たのはそれより大きかったので、最初一瞬カラスアゲハ♡と期待しました。
結局翅の突起がなくてナガサキアゲハだと分かったのですが、十分綺麗でしたよ~
ここを歩いた日はそこまで暑くなかったのですが、今日は37℃超えで日中出歩くことができませんでした。
明日はほんのちょっと気温が下がるようなので、助かります。
そちらもついに37℃だったんですね!
こちらもほぼ同じです。
祇園祭の山鉾巡行だったので、見学する人はさぞ大変だったと思います。
その割に、熱中症で搬送されたのは9人だけとのだったそうなので、皆さん対策されていたのでしょうね。
ヤブミョウガの群生、私も度肝を抜かれました。
オドリコソウの群生もすごかったのですが、こんな林の中ほどまでは咲いていませんでした。
薄暗い場所が好きな花なので、ちょっとぎょっとします。
ソクズを見てニワトコを連想されたのはさすがですね!
私はソクズという植物があることは知っていましたが、こんなに大きな草とは知りませんでした。
歩道の柵から見下ろす場所に地面があり、そこから伸びているのですが、胸の位置に花が咲いていました。
黒いアゲハ、クロアゲハ、カラスアゲハ、モンキアゲハしか知りませんでしたが、ナガサキアゲハも覚えました!