なつみかんの木々を見上げて

野草大好きなつみかんです。
植物園や身近な場所の植物を紹介します。

琴坂から宇治川右岸紅葉街道~宇治川散歩2022/12中旬(4)

2022-12-21 05:30:50 | 植物

朝日山から興聖寺に続く山道を下りると、右手に竜宮城のような興聖寺の門が見えてきました。
何度か行ったことがありますが、入り口手前に拝観券の自動販売機があったのにはびっくり。
まえはお庭まではそのまま入れたように思うのですが・・・


今回は時間もあまりないので、門の外から手を合わせて先に進みました。
こちら興聖寺の参道は琴坂と呼ばれ、両側に沢山モミジの木があります。
2017年の台風被害で多くの木が倒れてしまいましたが、残った木が綺麗に紅葉していました。


少し時期が遅かったので、散紅葉が綺麗


紅葉の海に浮かぶ苔の島


左手に見事な紅葉! こんな場所があったのを知りませんでした。




ということで、宇治川畔に出てきました。
山頂から見えていた場所ですね。


ここから上流に向かって少し歩いて見ることにしました。
カモはいるかな~
いました!ホシハジロのご夫婦・・・かな?


それよりこちらでもイロハモミジの紅葉が綺麗です。


川には沢山のカモがすいすい。手前に見える赤い実は・・・


ノイバラの実でした!


ここから山と川に挟まれたいつもの道を歩きます。
車を通行止めにしてくれたらいいのに、結構な勢いで走ってくるので怖いです。
ジョギングをしている人も多いですが、人は走ってOKです。


花も実もなーんもありません。
石垣が緑になっているのは苔でしょうか。


いや、ちょっと違いますね。


この粒々はマメヅタでした~
ツタと言う名前ですが、ウラボシ科のシダ植物です。
細長い葉は胞子葉のようですね。


それにしても沿道に紅葉が鮮やかです。


黄色も




ところでこの辺りはまだ興聖寺の寺域になっているようで、あの「現れの滝」の手前にロープが張ってありました。
ぶら下がった看板には「関係者以外立ち入り禁止」の文字。世知辛いです・・・

まあ、あえて中に入る必要もないので、のんびりと道路を歩いていきます。
川側にも綺麗な紅葉。




こんなに真っ赤な木は今年初めて。


さらに進むと、またスポットライトを浴びたような紅葉が・・・








そうかと思うと、まだまだ緑のモミジも・・・


こんな感じで、山側も・・・


川側もイロハモミジの紅葉だらけ。




宇治のイロハモミジの紅葉を堪能しました。
まだ続きます。

【撮影:2022/12/10  宇治市】

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朝日山はヤマガラの楽園だった~宇治散歩2022/12中旬(3)

2022-12-20 05:39:06 | 自然

昨日の続きです。
大吉山に鳥さんがいなかったので、朝日山の方に向かって移動することにしました。
ちなみに、大吉山は正式には仏徳山といい、標高131m。
これから向かう朝日山は標高124mで、このルートは東海自然歩道の一部になっているようです。




西笠取方向に向かいます。
途中で分かれ道。石が積んである上に小さな祠があります。


よく見ると、暢神と書いてあります。
調べてみると、「神を暢ぶ。 精神を伸び伸びとさせる。」という意味なんだそうです。


右手の道を進み、朝日山に登ります。
ちょっと山っぽい感じですが、スニーカーで登れます。
慣れておられるのか、普段着のおばあちゃんが登っていったのには驚きました。


少し登ればもう到着です!
奥に結構立派なお堂、観音堂があります。


観音様にお参りします。


ふと横を見ると、「鳥の餌10円」と書かれた台の上に、小分けしたヒマワリの種が・・・
これは期待できるかも!
観音堂の回りはこんな感じになっていて、ちょっと独特な感じ。


横の木々を見ると、いるわいるわ・・・小鳥がちらちらこちらの方を窺っています。
ということで、手に持参したピーナツをのせて伸ばすと・・・
あっという間に飛んできてくわえて飛び立ちます。ヤマガラです!
最初は夢中になって餌をやっていましたが、途中で気づいて左手に餌、右手のカメラで写真を撮りました。
沢山ありますが、どうぞさら~っとご覧くださいませ。


二羽で仲良く・・・


これ貰うね~


一番大きいのもーらった!

 
どれにしようかな~   


前にも書きましたが、ヤマガラの体重は20gくらい。
お水大匙1杯より少し重いくらいの軽量です。
でもこうやってしたたかに生きているので、寿命は10年くらいあるそうです。

持参したピーナツが減ってきたので、あとは近くの切り株に置いておくことにしました。
そこにも次から次へと・・・
「頂きます!」


「美味しかったよ~」 「まだかな~」


やっと先客が食べ終わったみたい。さーて、どれ食べようかな。


「こら、まだ来るな」


「え、何か悪いこと言った?」


うしろからもう一羽・・・


なんか、後ろ気になんねんな~


喉乾いたから、お水飲もうっと


「ごちそうさまでした!」


か、可愛すぎです。
鳩のように大勢で群がって取り合いなどせず、1羽ずつ順に食べに来ていました。
ついに全部食べつくしてヤマガラたちは三々五々飛び去りました。

奥が展望台になっていて、宇治市街が展望できるようです。


おっと、積まれた石の上にもヤマガラが・・・
後頭部のイナズマ模様が可愛いです。


きっとドングリも餌なんでしょうね。くちばしで噛まれたら結構痛いかも・・・


それにしても大吉山にはシジュウカラやアオジ、クロジ、ハトなどいましたが、ここはヤマガラオンリー。
ヤマガラ王国でした~

あとはゆっくり宇治市街を展望。平等院がくっきりと見えています。


ということでそろそろ下山しましょう。
もう一度山上の様子。普段は右手のアラカシにヤマガラがいるようです。


季節外れのヒマワリが一輪。
なるほど、ヒマワリの種を餌にしているので、落ちた種から咲いたのですね。


帰りは興聖寺に下りて行きます。
見上げると、空の湖


こんなに整備されているとは思っていませんでした。


こんな看板が。
2012年の台風被害で山崩れが起こった時の写真と、復旧後の写真と地図が載っていました。
「治山」という文字は、興聖寺のご住職さんが書かれたそうです。


その砂防ダムが右手に見えます。
いつも歩いていると山が崩れそうと思っていましたが、本当に崩れたことがあったのですね。


どこに下りてくるのかと思ったら、興聖寺の霊園の横手に出てきました。
長くなってしまいました。続きはまた明日・・・


【撮影:2022/12/10  宇治市】

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宇治上神社から大吉山へ~宇治散歩2022/12中旬(2)

2022-12-19 05:34:10 | お出かけ

昨日の続きです。
さわらびの道をさらに進むと、宇治上神社の鳥居が見えてきます。


おっと~、この参道の両側のカエデの紅葉はとても素晴らしいのですが時期を逃しました。


名残の紅葉を眺めながら、突き当りの小さい橋を渡って神社境内へ。


宇治上神社は、それほど大きな神社ではありませんが、世界文化遺産にも登録されています。
それもそのはず、本殿・拝殿ともに国宝に指定され、中でも本殿は日本最古の神社建築なんだそうです。

こちらが拝殿です。
鎌倉時代の造営で、寝殿造の遺構といわれているそうです。
いい加減な写真の撮り方なのでちゃんと写っていませんが、左右に盛り砂があります。


看板の矢印に従って、右手に回り込み本殿に向かいます。
右手には、宇治七名水のひとつ、桐原水があり、そこで手を清めます。


七名水のひとつと書きましたが、残りは全部枯れてしまい残っているのはここだけなんだそうです。
右手から中に入って柄杓をとり、左手の井戸で水を汲んで(左)、右手の井戸で手を清めます(右)。
(つながっているのですが)
  

そのあと本殿に向かいます。
本殿脇にあったヤツデの花が綺麗でした。




そしてこちらが平安後期に造営された本殿です。
ご祭神は、左から、菟道稚郎子、応神天皇、仁徳天皇の三柱です。
とてもシンプルな作りで、聞くまでそんな由緒のある建物とは知りませんでした。


手すりが無くてちょっと怖い石段を登って参拝し、そのあとさらに先に進みます。
ほどなく、目的の大吉山の入り口に到着。
ここにも、源氏物語宇治十帖の「総角」の古蹟がありました。


説明はこちら→(クリックしてください)

ここから小鳥の楽園、大吉山へ。
緩い坂なので、楽勝楽勝!


落ち葉をザクザク踏んでいきます。


ほとんどがシイなどの落ち葉ですが、こんな落ち葉も。
何かお判りでしょうか。


こちら、左がタカノツメ(ウコギ科タカノツメ属)、右がコシアブラ(ウコギ科コシアブラ属)です。
どちらも若芽が山菜として食されますが、特にコシアブラは絶品なんだそうです。
落ちた葉はよく見かけるので、場所を覚えておいて春に採りに行こうかな~
なお、タカノツメは真っ黄色に黄葉しますが、コシアブラは紅葉(黄葉)せず脱色したように白くなります。

ほどなく展望台です。
ほどよい運動になるので、常連と思われる高齢の方々が沢山いらっしゃいました。
サザンカが綺麗!




この近くにヤマガラやシジュウカラ、アオジにクロジなどがいつも来ているのですが・・・
この日は全く姿が見えません。
餌場は無鳥・・・


仕方がないので、近くにあった案内地図を見てみると、この先に「朝日山観音」という場所があるようです。
そこまで行ってみることにしました。
おや、ここから先は興聖寺の山だったんですね。


(続く)

【撮影:2022/12/10  宇治市】

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宇治神社からさわらびの道へ~宇治散歩2022/12中旬(1)

2022-12-18 06:33:26 | お出かけ

しばらく遠出をしていません。
この日も自由になるのは午前中のみ。
考えた末、鳥さんとの出会いを期待して、宇治中心部に出かけることにしました。
久しぶりに電車でのお出かけです。
ここからはお散歩ブログ風に。

京阪宇治駅ロータリーの電話ボックス。
屋根に平等院鳳凰堂風に鳳凰が載っていて、宇治観光気分を盛り上げます。
電話ボックスが全国的に減っていますが、これは無くせないですね~


宇治川右岸を上流方向に。
お天気は最高ですが、やはり朝は寒いです。こんな朝はやっぱり氷。
ってなんでやねん!


一人ノリツッコミしながら歩いていきます。
まだ紅葉がそこそこ残っていますね~


川辺の巨木は宇治名木のクヌギ。綺麗に黄葉していました。


枝越しに朝霧橋がみえます。ちょっと靄った感じが冬の朝らしいです。


上流には進まず、宇治神社の赤い鳥居をくぐります。
こちらが神域の玄関口にあたる一の鳥居でしょうか。石段の上に拝殿が見えています。


石段の手前の手水舎で手を清めます。兎に縁の神社なので、ここにも兎が。
右手の鏡に兎が写っているので、ちょっと不思議な感じ。


石段を上ると今度は二の鳥居。向こうに見えているのが本殿(重文)です。


この神社の祭神は菟道稚郎子命(うじの わきいらつこの みこと)。
応神天皇の息子で元々父の皇嗣とされていましたが、兄の大鷦鷯命(おおさざきのみこと【後の仁徳天皇】)が
皇位を継ぐべきと考え、この宇治の地で自ら命を絶ってしまいました。
悲しんだ大鷦鷯命がここに菟道稚郎子命の霊を慰めるために建てたのがここ宇治神社です。
元々宇治の地には応神天皇の離宮があり、菟道稚郎子命はその別宮に住んでおられたそうです。
「宇治」という地名は、菟道稚郎子命の名前から付いたとされています。

本殿の前にあるのは茅の輪ではなくて、智恵の輪。
ここをくぐると、多くの智恵を授かるそうです。私もくぐって参拝。
宇治神社は学問の神、受験の神として有名で、私が行ったときも早朝から親子連れが参拝していました。



本殿前には、後ろを振り返っている兎の置物。


こちらは「見返り兎」と言われ、河内の国から宇治に来る途中道に迷われた菟道稚郎子命の道案内をしたそうです。
転じて、人々を正しい道徳の道に導く兎として、祀られています。
そんな由来が説明板に書かれていました。
         

しっかり智恵をいただいて、次に移動します。
そうそう、あの知恵の輪、帰りにもくぐってしまうと授かった智恵が抜けてしまうそうです。
くれぐれもご用心!

宇治神社の横手から出ると、そこはさわらびの道と呼ばれる風情のある道。


右手がサザンカ、途中にもマンリョウ、センリョウなど季節の実が雑然と生えていました。
 

歩いていくとほどなく、名前の由来となった「早蕨の古蹟」がありました。


こちらは源氏物語宇治十帖ゆかりの地。
宇治にはこのような古蹟があちこちにあり、源氏物語ファンの中には古蹟巡りを楽しむ人もいます。
源氏物語はフィクションなのに、場所が特定されて、リアルな話になっているのがすごいです。

詳しくはこちら→

ということで、次の宇治上神社まで書いてしまうつもりでしたが、長くなるので続きは明日に・・・

【撮影:2022/12/10  宇治市】

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わたしの庭にも鳥が来た!~2022/12上旬

2022-12-17 05:23:17 | 植物

12月も中旬になって本格的な冬が到来しました。
最高気温が8℃とか聞いてない!
まあ、例年こんなものなのかもしれませんね。

というわけで、時期を逸しないうちに、私の庭に咲く花たちを投稿することにしました。
例によって、「わたしの庭」といいつつ、大半じいちゃんの庭です。

最初はこちら。
今も細々と咲いています。寒さに強い、キク科のイソギクです。
11月中旬頃からこんな感じで咲き始めました。


そして、12月上旬にはこんな感じで満開に。
・・・書きながら、満開といってもあんまり変わらん、と感じましたが。
キク科には筒状花と舌状花がありますが、イソギクは筒状花オンリーのようですね。
雌蕊がぴゅんと飛び出して先がくるんと二つに分かれているのが見えます。


前にさざんかさんに葉の縁が白く見えるのは裏の白い毛と教えていただきました。
ということで、裏向けて葉の裏側の写真をパチリ。なるほど、なるほど。


相変わらず雑然とした写真ばかり
ですが、イソギクはお行儀が悪くてどうしようもないです。
かなり整理しましたが、あっちのプランターこっちの鉢とあちこち顔をだして、まとまりません。

さて、次はこちらの花です。


そう、キチジョウソウ(キジカクシ科キチジョウソウ属)です。
11月下旬から先始め、12月には満開になりました!


花が下の方から咲き上るタイプなので、上の写真の花はもう満開ということですね。
2019年に8本の花を見つけたのが最初。
その後、何の手入れもしていないのに(していないから?)どんどん増えてこんな感じ。
まあ、雑然度合いから行ったら、イソギクを上回っています。


この場所はじいちゃんがまだ自分で少し庭仕事をしているとき、いらない土を盛った場所です。
そこに入っていたのでしょうね。
どんどん地下茎を伸ばして増えるので、とんでもない場所にまで花が咲いていました。
数えたらその数約50本!
でも、密なお花畑にはならず、こんな感じでパラパラ咲いています。コロナ対策!?

ピンクのサザンカは結構沢山咲き始めましたが、うまく写真が撮れません。


サザンカといえば、うちの庭にあるごく普通のサザンカが12月上旬にようやく咲き始めました。
こちら全開!


サザンカと言えばメジロやヒヨドリが蜜を吸いにやってきます。
人がちょっとでも近づくと奥へ奥へと入ってしまいます。
さて、ど~こだ!
隠れているつもりなんでしょうね~


夢中になりすぎて、ついにこんな目立つ場所に・・・


この日は青空のとてもいいお天気の日でした。


さて、最後は朝出勤するときに偶然出会ったジョビ子ちゃんです。
じいちゃんの庭のカンヒザクラにいました。


慌ててカメラを出して、荷物もったままパチリパチリ。
あ~、行かないで!

やった!わが家の門扉に止まってくれました!


この後、ハナミズキの枝に移動して、どこかに飛んで行ってしまいました。
やはり♀は人を恐れないのか、結構近くから撮っていたのに、堂々としたものでしたよ~
この後は声は聞こえても、姿は見かけません・・・

ということで、最後はやっぱり鳥さんになってしまいました。
この冬こそ、鳥が食べやすくて、ネコが届かないエサ台を作りたいです。

【撮影:2022/12上旬 宇治市】

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