niceshotpeteの山旅

新潟県内外の山々を旅した記録です。山座同定に力入れてます。掲載した写真の何枚かはピクスタで販売してます。

3月24日 魚沼市・赤城山西福寺の石川雲蝶 その2

2024年03月25日 | 寺社仏閣
まずは本堂で。


早々に。
越後日光開山堂
日光東照宮の彫刻にも匹敵する素晴らしさから越後日光と称される。


ネットにも、書籍にも、沢山掲載されているので、目にすることも過去に何度もあるし、それは誰しも同じだろうが、やはり、百聞は一見に如かず。
思わず溜息が漏れる。天井を見上げるから口も自然にポカンと開く。
開山堂の入口を入ると何段かの階段がある。その下から見上げることになるが、当然上下が逆になる。で、写真を上下反転

道元禅師猛虎調伏の図

禅僧の道元が中国に修行に行った際、虎に襲われそうになり手元の杖を虎に投げつけたところ、杖が龍になって虎を退治したという伝説をもとに作られた。

残念ながら、この見上げる位置からは虎の頭が隠れてしまう。
階段上がると、私のレンズでは全体は入りきらない。
床に寝そべれば撮れたのか?そこまで頭が回らなかった。
外には多くの観光客が訪れていて、当然開山堂の中にも何人かいるだろうと思っていたが、我々が入っていた間には誰も訪れなかった。
寝そべるべきだった~~~~。





道元禅師

鬼退治の仁王像







他にも、それこそ無数の彫刻が。
雲蝶の、卓越した技術は勿論素晴らしいが、なにより、その根気や集中力には畏怖すら感じてしまう。






開山堂を出てから、法堂の隣の部屋へ。


雲蝶の間



雲蝶は絵も素晴らしい。そりゃ、彫刻する際も、下絵を描いてから彫るんだろうからな。
兎に角、百聞は一見に如かず。これに尽きる。
聞きしに勝る素晴らしい開山堂の彫刻だった。
が、それに間違いはないんだが、僕は木目の美しい彩色されていない彫刻のほうに、より魅力を感じるなぁ。

帰路、同じく雲蝶の作品がある永林寺にも寄ってみたが、ここは写真撮影不可。残念。撮影可能な時期を合わせてくれれば。

まだまだ雪の多く残る、さすが雪国魚沼。でも、桜の季節はもうじき。
終。




コメント (2)
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3月24日 魚沼市・赤城山西福寺の石川雲蝶

2024年03月25日 | 寺社仏閣
ぐずついた天気が続く日々だが、24日日曜日は晴れる予報。
長距離運転大丈夫か?台車だし傷でもつけたら大変と、若干のためらいはあったが、あと1か月たつと、写真撮影不可期間に突入してしまうので決行。
運転は無理をせず、80km/hを守って走る大型トラックの後ろを車間距離充分とって追従した。
小出ICで降りて少し走れば。
曹洞宗赤城山西福寺。
大力山、権現堂山、魚沼アルプス、駒見山、そして奥只見へ、等々。
何度も足を運んでいる魚沼市だし、いつでも行けると思っていたら、延ばし延ばしになっていた。

寺らしくない後ろの高い建物はなんだ?と思ったら、この下が開山堂。
建物は、茅葺き屋根の開山堂を守るためのものだった。




では、中に入る前に向拝の彫刻を。

鳳凰

木鼻に、獏?と阿形の獅子。獏は子供を咥えている。


左は吽形の獅子、かと思ったらこちらも阿形。この組み合わせもあるんだ。
獏は子供を食らう?夢を食べるんじゃなかったっけ?神獣が人を食べるわけないよねぇ。

正面の鳳凰の下に烏天狗。烏天狗の彫刻は初対面かも。


その奥にも彫刻が。


海老虹梁には

龍の上で巻物を広げる翁

あまりに彫刻が細かいと、梁としての強度は大丈夫なのかと要らぬ心配をしてしまう。

反対側の海老虹梁 には

こちらは龍の上で琴を弾く天女。
それぞれの彫刻には、ちゃんとストーリーがあるはず。

其の上に太刀で鬼退治。髷をつかむと宇良のように反則負けになるぞ。

緻密で絢爛な透かし彫りの彫刻。さすが雲蝶の最高傑作と称される彫刻が施された西福寺。
この向拝周辺の彫刻だけでも見応え充分だが、開山堂の中には、あの彫刻が。
では拝観料納めて、本堂から開山堂へ。
続く。

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