苗場山麓ジオパークのお勉強その3
きょうのブラタモリも興味深かった。
縄文式土器と弥生式土器。
縄文式土器が弥生式土器より古い時代のものだと判明したのは、それぞれの土器が含まれていた指宿市の地層の間に、火山灰層が挟まれていて、その火山灰の降下堆積年代から、それぞれの地層が形成された年代が判明したから、なんだって。その火山がどこの火山なのかまでは説明がなかった。
なので、今回勉強した内容と照らし合わせてみた。
「津南学vol.4」によると。
長野県栄村の、北野天満温泉近くの天代(あましろ)の火山灰露頭では、
・鬼界アカホヤK-Ah (供給源:九州南方鬼界カルデラ 噴出年代:7300年前)
・浅間草津As-K (給源:浅間山 噴出年代:1万5千年前)
・姶良丹沢AT (給源:鹿児島湾姶良カルデラ 噴出年代:2万9千年前)
・貝坂スコリア (給源:妙高火山 噴出年代:3万年前)
・大山倉吉軽石DKP (給源:伯耆大山 噴出年代:5万5千年前)
・御岳奈川Pm-3C (給源:御岳山 噴出年代:7万5千年前)
・妙高火山を起源と考えられる数枚の火山灰層
・大町APm (給源:北アルプス南部樅沢岳 噴出年代:40万年前~33万年前
が確認されているという、約40万年に渡る火山灰層を誰でも一度に観察できる貴重な露頭なのだそうだ。
一方、
縄文時代は、 前1万4000年前から前3~5世紀
弥生時代は、 前3~5世紀から後3世紀中ごろ
なので、
縄文式土器が出土した地層と弥生式土器が出土した地層の間には鬼界アカホヤの火山灰層があったということ。という理解でいい??
吹き上げられた火山灰は偏西風にのって運ばれるので、指宿市で観察される火山灰は九州周辺か、それより西で吹き上げられた火山灰であることから、鬼界アカホヤであることと矛盾しない。
日本列島に分布する火山灰は、その鉱物組成や屈折率によりカタログ化されているので、それと対比すると年代を推定できる。
このうち、姶良丹沢ATの噴火は、桜島の北側に鹿児島湾の巨大カルデラを形成し、その火砕流は九州の南側1/3を覆い尽くし、現在のシラス台地を形成した。
ATの火山灰は北海道でも発見されている、という。
なのでね。また同じような巨大噴火が発生したら川内原発なんてひとたまりもないんだよね。
続く。
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