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子どもたちの新聞への接し方 2

2016年09月12日 | 月:NIEはじめの一歩
「新聞記事のその日の授業で使いたい」願いは、多くの先生に共通した願いだと思います。
 朝の会の子どもたちのスピーチや担任の説話で活用することは可能なこともありますが、授業では難しいのが実態ではないでしょうか。
 子どもたちの全ての家庭で新聞を取っていると仮定しても、朝起きた新聞が新聞を読みこなし、「この記事を皆に発表しよう」と決め、学校に新聞記事を持って行くことができるのでしょうか。新聞を授業で使うと難しいと先生方が嘆く新聞記事を、朝の忙しい時間に子どもに読めというのも酷な話です。新鮮な記事の魅力も分かりますが、新聞を切り抜かれたりしたら困る家族がいるかもしれません。
 無理なく新聞活用に取り組むためには、子どもたちだけでなく家庭にも過度なストレスをかけたくありません。その日の新聞を「使うのであれば、「こんな記事を見つけた」「おもしろい写真があった」という発表でも認めるのも一つの方法だと思います。読みこなすこと価値を見いだしたり、実物の記事にこだわったりするのであれば、前日や数日前の記事でも活用できます。数日余裕を設けることで、子どもがじっくり読む機会を増やすだけでなく、家族と話し合う機会を生み出すことができます。
 いずれにしても、取り組みをスムーズに行うためには、新聞の読み方をしっかり時間を取って教えることが大切です。
 国語の教材文は何度も繰り返し読んだ上で学習し、子ども向けに編集された国語辞典や漢和辞典の使い方も一斉指導をする一方で、大人も読み応えのある新聞を指導もなく読めというのは、マイナスの要素の方が増してしまう危険があります。


 






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