新聞協会NIE委員会が2月にまとめた調査結果によると、NIEを週1回以上実践する学校は、2019年の全国学力・学習状況調査(全国学力テスト)の平均正答率が全国の水準より高い傾向があった。小学校は国語の正答率が全国平均比(以下同)で4.8ポイント、算数が3.1ポイント高い。中学は国語が3.6ポイント、数学が2.2ポイント上回った。またNIEタイムに取り組む学校の正答率が高いことも分かった。
調査はNIEの教育効果を検証することが目的。各都道府県のNIE推進協議会が選定した学校に協力を依頼した。NIEの実施状況、児童・生徒の変化に関する評価、全国学力テストの平均正答率などを尋ねた。
小学校は37都道府県47校、中学校は40都道府県52校の計99校から回答を得た。このうち小学校36、中学校41の計77校が全国学力テストの平均正答率を回答した。
NIEを週1回以上実践する小学校(22校)の国語の平均正答率を問題別にみると、対話力などを測る問いは5.7ポイント高い。記述表現の力をみる問題は5.8ポイント、読解力を問う設問では2.7ポイント上回った。中学校は対話力を測る問いで4.8ポイント、表現力をみる設問で3.1ポイント、読解力を調べる問題で2.8ポイント高かった。