フリードリヒの日記

日常の出来事を、やさしい気持ちで書いていきたい

小から大へ変化するのに必要なもの

2010年07月08日 08時27分05秒 | 社会・政治・思想哲学

 モンゴル帝国の宗教は、天を崇める国家規模の巨大なシャーマニズムだったとのことだ。モンゴル帝国が世界を席巻していく過程で、シャーマニズムが異常発達していく。この辺のところはあまり研究が進んでいないらしいが、興味深いしありえる話だと思う。
 シャーマニズムは、分かりやすいところでは、恐山のイタコを想像するといい。宗教に密接に関連していて、「忘我」だったり「陶酔」だったりする。他人にもそれが伝播する。日本の明治期に起こった革命的変革は、天皇を中心とするシャーマニズム的要素が少なからず影響していると思う。また、世界中に星の数ほどベンチャー企業があるが、アップルやグーグルみたいな企業は稀である。ちょっと大きくなるのではなく、ビックバン的広がりを見せるベンチャーは、社員がある種の「陶酔」状態になっている。そこには何かある。
 女王蜂は、女王物質というものを出して働き蜂の行動を促進していく。それと同じように、ある集団が、「忘我」や「陶酔」をしながら行動していくには、トップの精神的な何らかの働きかけがあるように思う。意識的か無意識的は別にして。中小企業から大企業に変化しいく過程は、もちろんヒット商品や時代の流れにうまく乗ったとかいろいろな理由が考えられるが、社員にそれを支える魂がなければそのような変化は起きない。社員が金銭的な利害関係を越え、何かに取り付かれたかのように働かなければ会社は大きくならないだろう。
 ホリエモンなんか見ていると、好きと嫌いに関わらず、何かしらの人を扇動していく要素がある。この要素をもう少し研究してみるのも面白いかもしれない。少し怖いけどね。

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