何時に起きたか覚えていない。多分、5時半くらいだったと思う。
金峰山に登ってもう一度大日小屋に戻ってくるので、テントはそのままにして貴重品や食料・水、雨具などの重要な荷物以外は置いていき出発する。私が全部荷物を持つので連れは荷物なしで登る。ちょうどいいくらいのハンデだと思う。そういうことを言うと怒られるかもしれないが、鍛え方が違うから仕方がない。
大日小屋から30分くらいで大日岩に着く(地図によれば)。この写真を撮った時間が6時55分だから、逆算すると、大日小屋の出発は、6時半くらいということになる。
この時、大日岩はすごいなぁと思っていたが、これからもっとすごい岩に出会うことをこの時点では知らない。
シャクナゲがけっこう多い。5月の後半には咲き乱れて綺麗だと思う。
この辺は単調な急な坂が続きだんだん嫌になってくる。この辺を耐えられるかどうかが山を好きになれるかどうかの分かれ道である。一歩一歩少しずつ登っていけば必ず頂上に辿りつける。そう強く念じることが大事である。
「千代の吹上」というものがあるらしい。なんのことかよく分からない。調べてみると、山梨側の絶壁のことらしい。
最後のキツイ坂を越え、森林帯を抜けると信じられないくらい素晴らしい展望がひらけてくる。ここが砂払の頭というところらしい。8時18分。
ここから金峰山の頂上にある五丈岩がよく見える。
いろいろ説明するより写真を見てもらったほうが、いいと思う。想像以上に素晴らしいところである。来てよかったと心から思う。きついが登る価値のあるところである。
頂上の少し手前。岩が積み上げられたみたいなのが、五丈岩である。昔は山岳信仰の山だったらしく鳥居がある。
9時20分。
少しひいたところからの五丈岩。上に登っている人がいる。私は登らない。ああいうことには興味がない。どうしてか分からないが。
9時30分。頂上でポーズ。腰に手をあててすこし間抜けっぽい。
標高2599m
来た道を帰る。遠くから見るとなかなか迫力がある。
写真はここで終わり。帰り道だからもう撮らなかったのだろう。
金峰山は瑞牆山ほど人は多くない。それからきつくて危ないからか若い登山者が多い。それでも苦労していくだけの価値はあると思う。瑞牆山と金峰山どちらが好きかといわれれば、文句なしで金峰山を選ぶ。
ただ、砂払の頭からは岩の上を歩く感じになるので、雨が降ったら相当危険である。注意しなければ大きな怪我をすることになる。
ほかは道も特に迷うところもないし、体力さえあれば楽しい登山が期待できる。
非常に有意義な連休だった。