フリードリヒの日記

日常の出来事を、やさしい気持ちで書いていきたい

ちょっとしたラブシーンについて

2021年06月12日 07時00分00秒 | 日々の出来事・雑記

少しづつですが、「ザリガニの鳴くところ」を読んでいます。

文字を読めない野生の少女カイヤに、テイトという少年が文字や算数を教えてあげます。

はじめて文字を読めるようになったときのカイヤの感動は、この技術がすごいことなんだと、あらためて気づかせてくれます。

そして、少しづつ二人は恋愛関係になっていきます。

15歳になったカイヤ、19歳のテイト。

若い二人は湧き上がる衝動を止められません。

この二人の美しいラブシーンを読んで、

自分が若かった時の初々しい気持ちを少しだけ思い出しました。

ほとんど性的な経験やそれに関する知識のない少女が、

男性と触れ合うことで、心と体が愛するということ知る。

その描写が繊細ですごく見事でした。

エロいのだが、全くエロくないという不思議な感覚でした。

著者が女性で、女性視線で書かれているから、ああこういうふうに感じるんだと、興味深く読めたのでしょう。

でもね。テイトは結局最後までしないんです。途中でやめます。

カイヤは、それに対してちょっと怒っているくらいです。なんでやめるのって。

僕はテイトの気持ちがすごく分かります。

相手を大事に思うほどそうなっちゃうんですね。

でも、必ず後悔することも知っています。

テイト少年は、大志を抱き、旅立って行きます。

男っていつもそうで、女は待たされます。

アホな男だけど、そういうところもよくわかるなぁ。

だんだんこの小説が噂通り、すごい小説なんだなと思うようになってきました。

また、読み終わったら感想書きますね。

コメント (2)
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