少しづつですが、「ザリガニの鳴くところ」を読んでいます。
文字を読めない野生の少女カイヤに、テイトという少年が文字や算数を教えてあげます。
はじめて文字を読めるようになったときのカイヤの感動は、この技術がすごいことなんだと、あらためて気づかせてくれます。
そして、少しづつ二人は恋愛関係になっていきます。
15歳になったカイヤ、19歳のテイト。
若い二人は湧き上がる衝動を止められません。
この二人の美しいラブシーンを読んで、
自分が若かった時の初々しい気持ちを少しだけ思い出しました。
ほとんど性的な経験やそれに関する知識のない少女が、
男性と触れ合うことで、心と体が愛するということ知る。
その描写が繊細ですごく見事でした。
エロいのだが、全くエロくないという不思議な感覚でした。
著者が女性で、女性視線で書かれているから、ああこういうふうに感じるんだと、興味深く読めたのでしょう。
でもね。テイトは結局最後までしないんです。途中でやめます。
カイヤは、それに対してちょっと怒っているくらいです。なんでやめるのって。
僕はテイトの気持ちがすごく分かります。
相手を大事に思うほどそうなっちゃうんですね。
でも、必ず後悔することも知っています。
テイト少年は、大志を抱き、旅立って行きます。
男っていつもそうで、女は待たされます。
アホな男だけど、そういうところもよくわかるなぁ。
だんだんこの小説が噂通り、すごい小説なんだなと思うようになってきました。
また、読み終わったら感想書きますね。