ジャクソン5で有名なティト ジャクソンが亡くなったというNewsをネットで見た。 実は一度会ったことがある。 もうずいぶん前の事になるけど、というか最近思い出して話すことって、驚くくらい時間が経っていてすべて昔話になってしまうわけです。 ほんとTime Fliesですね。
で、1988年だったか、The Boys On Rocksのセカンドアルバムの録音をLAの彼のスタジオでやりました。 このスタジオはプライベートスタジオで俗にいうコマーシャルスタジオ(営業スタジオの意味)ではなかったです。 彼の家です。
LAの北西に位置するValley地区を左右に走るメインストリートにVentura Boulevardという道があります。その中央あたりにENCINOという地区があってユダヤ系のお金持ちが多く生息しているエリアがあります。 その南側が立地な家が立ち並んでいてその一角にありました。 ほとんど隣にマイケル・ジャクソンの持ち家もありました。
ちなみにこのマイケルの家は彼が亡くなった時によくTVに写っていたあの家ではなくマイケルが所有していた家でした。 例の家は借家で一ヶ月の家賃が10万ドルと聞きました。
このEncino 地区に僕もプレイしていた4 ON 6というウエスモンゴメリーの名曲から名前をつけた有名なSushi Barがありました。 LAの芸能人、映画スター、有名ミュージッシャンなど今で言うセレブの間でポピュラーなお店でした。
ここによく来ていたお金持ちの坊っちゃんがいて、その彼の親父さんが例のマイケルの家の家主とのことでした、ちなみにその親父さんはJeansメーカーのオーナーだそうで、メキシコの工場で作るGパンで儲けたと言ってたのを覚えています。
このお店でプレイするとお客さんに有名人がいるときが結構ありました。 1例を出すとフィル・アップチャーチというギタリストが僕の眼の前でご飯を食べているわけです、良い親父でした。あるいは日本ではとても有名なヴォーカリストでスペインとかも歌にして歌っちゃうアルジャローというシンガーがいるのですが、その人が僕の眼の前のテーブルにいるわけです、で、次の曲は僕が歌うわけです、大変です、まあ、歌のコンテストじゃないので関係ないから平気で歌いますけど(笑)
で、話を戻すと、その録音で使ったスタジオは地下にあってティトの住居部分はその屋敷の上にあるわけで、行き来はエレベーターを使います。 たまにそのエレベーターが上から降りてきて彼がスタジオを覗きに来るわけです、まあ、オーナーなので自由なんですね。 で、何回か降りてきました、彼がギタリストだということはもちろん僕は知っていましたし、スタジオの中には彼の所有する超派手なギター(汗、、)が何本も飾ってあるわけです、まあ、とにかくギタリスト同士のギター談義をした覚えがあります。
その屋敷の敷地内には彼の好みと思われる、The Three Stooges(三ばか大将)の絵が描いてあるバスとか彼のハーレーとかが置いてありました。
ギタリスト ティトとして考えるとあれほどグループがポピュラーになりすぎると好きな音楽を気軽にライブでプレイすることなんて出来なくなるわけですね、なんだか窮屈でかわいそうな感じがします。
いわゆる富と名声と引き換えに音楽家としての自由が奪われるとしたら、僕はパスしちゃうかもしれませんね。欲少なく足りるを知る、そういう人生のほうが素敵なのかもしれませんね。
ティト・ジャクソンが亡くなったというNewsを聞いてちょっと思い出していました。
That's All For Today アリーベデルチ またね!