For Crying Out Loud By ギタリスト竹田和夫

ロスアンジェルス在住のギタリスト 竹田和夫
何でも書いちゃいます。For Crying Out Loud !

グッド サマリタン

2007年08月18日 | ロスアンジェルスから
善意の第三者 と約したら良いのだろうか、自分のことを省みず、人種や宗教の垣根の強かった2000年前のイスラエルにて 行き倒れになっている旅人を助けたサマリア人(差別されていた民族、、)

昨日、所要にてダウンタウンまでのドライヴ中、フリーウエイ101は混んでいた、、この暑さ(40度近かった)でかなりコンデイションは悪かった、、。

70マイルで巡航していて やや渋滞の箇所になり スローダウンしたその時、、カスっと音がしたか、しないかで わが愛車がエンスト、、、片側6車線のフリーウエイ101の高速走行車線から数えて2番目、、ここを走っていてのエンスト、、、 

がーーーーーん、、、3,4度とスターターを回すがかかる気配も無い、、全身から血の気が引いていく、、、

 どうしようかと思い、まずは冷静に、、その間も周りには走り抜けていく車と好奇の視線の雨、、、 中には追い越しざまに、<日本語で言うなら)ばっかやろー!! どあほー!!などと罵声を浴びせて去っていく白人の親父も2,3いた、、、


こうしていてもしょうがない、、路肩(4車線をぶちきらないとたどり着かない、、)まで押していくしかない、、。 まさかひき殺されはしないだろう、、、

こう覚悟を決めて 右手をハンドルにかけ、左手はボデイにかけ、、、満身の力と根性で押し始めた、、、、六気筒3000CCのアメ車のボデイは想像以上に重く、、もはやこれまでか、、と思ったその時、、急に車が軽くなった、、、

ふと周りを見ると、どこから現れたのか、ウイズレイ スナイプス似の黒人とメキシカンの親父が2人、、一生懸命に私の車を押してくれていた、、、。

地獄に仏、、まさにこの表現がぴったりだった、、。 彼らはなんと走行中のフリーウエイの車を全て止めて(これはウイズレイが担当していた、、)この危険な人助けをしてくれていた。無事 4車線を渡りきり、路肩にパーク、、

この善意のサマリタンたちに丁重にお礼を言った。 心から感激した、、、。 こういう時、自らの危険をもかえりみず、自分も汗と泥にまみれて困った人を助ける、、まったく こういう素晴らしい人たちも少なからず、このLAにいるんだなと、、改めて感激してしまった、、。

黒人とメキシカンがやはり、、、という気持ちも無いではないが、いざとなればヤッピーの白人も助けてくれないわけではないだろうし、、只 反応が遅かっただけだと、、思おう、、。

それにもまして この車検制度もなく、ましてやガソリンスタンドで空気圧など見てくれるという素晴らしいサーヴィスがあるわけでもない、米国で車を運転するという事の責任を改めて痛感した出来事だった、、、。 迷惑を多くの人にかけてしまったことが心苦しい、、、

よくTVニュースなどでやっているが1台でもこういう車が出ると、フリーウエイ全部が30マイルとかにわたって渋滞してそれはそれは多くの人の人生に狂いが生じるようなことにさえなってしまうわけだから、、 その張本人に自分がなりかけた出来事だったわけで、、ショックは大きい、、

勿論 即効 修理工場に車を持って行き完璧に治してもらっている最中だということは、言うまでも無い、、、でもいまだ、ショックから立ち直れない部分もある、、、。
写真は普段は快調に動いている愛車と、、一番嬉しい草刈の朝のスナップ、、、
この笑顔が昨日は一転して冷や汗に、、、、、
コメント (3)
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