For Crying Out Loud By ギタリスト竹田和夫

ロスアンジェルス在住のギタリスト 竹田和夫
何でも書いちゃいます。For Crying Out Loud !

最近はまっているもの、、 (大作、、)

2009年01月26日 | ギター&音楽 
日本茶ブームの後は、日本の音楽、、といっても昔の音楽といったらいいか、それもより日本的な原点の音楽、 これまで日本の音楽はそのジャンルを問わず、あまりというかほとんどというか、正直まったく聞いてこなかった。

ふとしたことがきっかけで、2009年の今改めて何の先入観も無く聞くと、ものすごく新鮮だった。そして素直に感動する。 目頭が熱くなったり、きゅううんとハートに迫ってくる歌が少なくなかったことには自分でも驚いている。

現在 自分の中で色々と系統たてて整理している途中。

もちろん 物心付いた子供の頃 どこからともなく流れてきて覚えているメロディもあったり、 その不確かな記憶にたどり着き、納得して整理する作業とでも言ったらいいか、、まあ、とにかく面白いし楽しい。

自分が音楽を始めてからは100%洋楽しか聴いていないのである時期からブランクがずっと現在まである。

前置きが長いのはいつもとおり、じゃ、どんなものを聞いて驚いているか、感動しているか、書いてみよう。

鉄砲光三郎さんの多分レコードとしては元祖の”河内音頭”の哀愁の声、とポールロジャースをも思わせるフレージングの妙、、写真のレコードジャケットも粋だ!

はたまた巨匠、三波春夫さんの”俵星玄蕃”とか、これは強力だった。 この人はまったく自分の中で勘違いしていた、というか知らなかった。 <オリンピックの顔と顔、、ちょちょんがちょちょんが、、かおとかああおおおお、、♪ >

と、これに代表されるポピュラーな部分だけを断片的にTVなどで見ていただけだったわけだ。 それじゃこの人の凄さがわかるわけは無い、、

”俵星玄蕃”のようなタイプの曲は歌う格闘技と言われるのも納得だ。 彼自身のパフォーマンスにしても若い頃と、晩年ではパワーが多少違うことを見てもまさに歌う格闘技そのものと言えるのだろう。

現在若手NO1と評価される女性シンガー、島津亜矢さんのヴァージョンも凄いし、彼女だと圧巻は”決闘高田の馬場”だろうか。仁王立ちする天才シンガーだ。

その他にも色々聞いている。 自分ながらにおぼろげに その流れを分析すると、面白いことがわかり始めてきている。 

 浪曲、民謡からの流れのアーテイスト、たくさんいるが代表は前出の三波巨匠と村田巨匠、お二人による忠臣蔵なんかは国宝物だ。 村田巨匠はどすの聞いた声が有名だが実はハイトーンも行くのだ、、こぶしの回しは両者甲乙つけがたい。

 三橋美智也さんは子供の頃 <真っ赤なあ 太陽、、燃えているううう♪> とハリマオのテーマでわれ等昭和の子供達にはとりわけ親しみがあったのだが、、今聞く ”相馬盆歌”は流石の一言。

そして終戦後のJazzとカントリー&ウエスタンからの流れからのシンガー、
このグループの人たちは、その後日本の芸能界で姿形を変えながらも活躍したので、ポピュラーだったし、今聞いて激しく驚くというわけではないが楽曲が良いので懐かしく聞ける。

特に江利チエミさんは日本語より英語のテネシーワルツの方が良いような気さえして驚く。

そして最後のグループはいわいる音楽学校に行ってクラシックの勉強をしてそれと日本の古来のフィーリングを融合させた歌手、代表は島倉千代子さんだろうか、、

まあ、そのオリジナリテイのあるスタイルは驚きの一言だ。 か細さの中に伸びのある高音が混じる、ワンフレーズ聞いただけで情景が胸に突き刺さるワン&オンリーの魅力。 デビューヒットの ”この世の花”は何回だって聞いていられる。

 彼女島倉千代子さんがいてそして、その正統的流れは民謡、浪曲、演歌、と全ての要素をクロスオーバーに昇華した形で現代のデイーヴァ、石川さゆりさんへと続いてきた。 

日本語での歌、その表現力を前人未踏のあのレベルまで高めた彼女の歌はまさに、アート!孤高の歌姫だ。、また”河内音頭”で見せるバーサタイリテイ、、
彼女が正統的な意味で現在日本最高の女性シンガーであることは間違いない。
彼女の凄さの分析は又の機会にしよう。 

話を現在から今日のテーマ、昭和のルーツに戻すと、なんと言っても、西田佐知子さんの存在が凄い! 彼女の”東京ブルーズ”は自分の小学校時代を思い出させてくれる。 今聞いてもモダンなアレンジとともに非常に個性的なスタイルで他の歌手とは明らかに違う品格がある。当時のベストシンガーの一人だろう。

今日の昼間こういった音楽に浸っていて、夜はGIG、、さっき帰ってきてこれを書いているわけだが、正直 こういう日本のルーツ音楽を浴びるように聞いていて自分のGIGになって、何か変化がおきるのだろうか?興味が自分でもあったのだが、実際はこうだった、、 

やはり子供の頃から聞いてきた自分のルーツが身体中に詰まっていた、乱暴に年代だけで順番を追ってみると、ジーンビンセント、レイチャールズ、ナットキングコール、ポールデスモンド、ウイルソンピケットにサムクック、ポールロジャースにステーブマリオット、、BBキングにボビーブランド、その他多くの巨匠達、こういった音楽の影響抜きがたく、自分の地や肉になってしまっていることを改めて確認した。 三波巨匠の影響は流石に無かったということか、、、。 この調査分析の旅のあと、、今後の展開は面白くもあるが、、(笑、、)

じゃ、どちら様も Hava Good Night!
コメント (5)
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