タイトルは深い意味はないけど、先日会ったイタリアからの若者じゃあまりにも面白くないので ちょっと仰々しいと思ったけど、とりあえず タイトルを考えた。
久しぶりに行った仲間のやっているブルーズバーでのJam Night 何曲かプレイして表で休憩、このとき一緒にプレイした若者と少しチャット、彼のアクセントが強いので聞いてみた、(まあ、人のことは言えないが 笑)
どこから来たの? イタリアの何とかかんとかって村だよ。 村じゃわからない、普通はそこで話が終わるのだろうけど、興味深かったので突っ込んだ。
ふうん、、でもその村は流石に知らないけど、たとえばどの街の近く? ミラノだよ。 それでちょっとわかった、その若者はミラノの近くのなんとかという村からLAに音楽修行に来ているのだ。
ドラムを叩くこの若者はなかなか筋が良い。一通りのテクニックは見につけているようだし、まあ、日本で言うなら若手のフュージョンバンドのドラマーといったスタイルだ、速めのサンバやラテンのビートも軽く乗れて、今風のフィルは大体こなす。まあ、非常に浅いところで音楽を語ればこういう感じとなるだろうか。
で、イタリアの話にもどるけど、へえ、イタリアの人は音楽の才能があるんだね、たとえば僕の好きなギタリストはイタリア系アメリカ人が圧倒的に多いよ。 ファイヴァリットはジョーパスだしね。とういうと、 それを聞いた彼は 喜んで矢継ぎ早にたたみ掛けた。
そうなんだよ、ギタリストは勿論、ドラマーも沢山いるんだよと、ヴィニーカリュータ、ポルカロ、テリーボジオ、ギターはジョーパス、パットマルテイーノ、ロックだとサトリアーニもステーヴヴァイもシシリーだよ。 とがんがん名前を挙げる。 たしかに言われて見れば アメリカのジャズギタリストは圧倒的にイタリア系が多いジャズプレイヤー全般だとユダヤ人がそれに次ぐ。 知性のユダヤ人、フィーリングのイタリア人といったところか。
写真の後ろの彼です。 ちょっと小さいけど、、
じゃあ、そのほかというかアメリカの白人のマジョリテイであるアングロ系はどうなんだろと考えてみた? こちらはカントリーに行くのかもしれない。 たしかにカントリーはその楽器編成や踊りなどまでほとんどアイリッシュフォークソングが元になっているのがはっきりわかる。
面白いことに友人のイギリス人、正確にいうならGBUKのパスポート持ったイングリッシュの彼女は昔からカントリーが大嫌いだと公言している。 そこまで嫌うか?と思えるほどだったが、よくよく考えると彼女は潜在意識的かもしれないがアイリッシュに対してちょっと人種的に繊細な感情を持っているのだろうと分析できた。 これもなるほど、だった。
話をアメリカのカントリー以外のメインストリーム音楽のルーツにもどすとほぼすべてが黒人音楽をベースにしているのがわかる。それにヨーロッパの音楽、つまりキリスト教の音楽といても良いが、(これに関してはリズム、メロデイー、ハーモニーという音楽の3要素と、人類の音楽の発展の歴史などというほんを参考にすると面白い歴史がわかったりします。)
それが融合して出来たのがブルーズ、ゴスペル、ジャズ、ロックンロールなわけだから アメリカの音楽が面白くないわけがない。 そしてそこに実は限りなく影響している各自の人種的なバックグラウンドというのもものすごく色濃くある。 これも非常に興味深い。
さしずめ音楽のオリンピック会場として100年以上の文化的歴史があるというわけだ。 これにたいして自分のバックグラウンド、これも非常にユニークだと改めて思った。 日本生まれの日本人、アメリカ、イギリスの音楽を聴いて育ち、アメリカで暮らし、プレイをする、潜在意識の中での日本人の持つ サムシング、、何かが出ているのだろうか? 自分ではわかる由もない。
日本のミュージッシャンが思うアメリカの音楽、ミュージッシャンと実際の多人種音楽社会でのそれとは かなりのイメージと理解のギャップが出てもこれも致し方ないものだということも納得できる。
そのイタリアの青年のドラマーとしての成功を祈って どちら様もHava a Nice Week End !
Peace Out !