アンティマキのいいかげん田舎暮らし

アンティマキは、愛知県北東部の山里にある、草木染めと焼き菓子の工房です。スローライフの忙しい日々を綴ります。

ブルーベリーの実で米袋を染めました!

2010-03-17 11:29:31 | 草木染め
 一昨年とその前の年、ブルーベリーレーンいなぶの農園で、木から落ちたり、虫の入ったりした実をたくさんもらいました。染めるためです。でも、一度には使えないほどの量だったので、酢や酢酸を加えて混ぜ、ビニール袋に入れて大きいペイルで保存しました。

 こうしておけば腐らせることなく、好きなときにブルーベリーの実染めができます。で、ときどき使ってはいたのですが、実染めは、花びら染めと同じように、染めた当座はとても美しいのですが、ときがたつと色あせてきます。

 それで、だんだん使うこともなくなっていました。先日、冬の間、寒くてできなかった草木染めを再開するために作業場を片付けたので、ついでに、ブルーベリーの実も処分することにしました。

 ただ捨てるのはもったいないので、米袋を染めることにしました。
 米や砂糖、小麦粉をいつも数十キロまとめて買っているので、米袋はつねにたくさん手元にあります。捨てるには惜しいので、切り開いて工作したり物を干すときに使ったり、ときどき染めたりしています。

 一枚の袋を切り開くと二枚目三枚目の袋が現れるので、外袋が汚れていても、中はとてもきれいなのです。捨てる手はありません。炭の入っていた袋も、汚れたまま染めます。ところどころ黒いままそめあがりますが、それも面白い。
 ペイルから出したばかりのブルーベリーです。半分レーズンのようになっています。何年かたっているので、酢や酢酸のきつい臭いが取れて、まろやか。ワインっぽいいい香りがします。

 ザルの上でつぶします。普通は、布で漉しよく絞るのですが、今日は簡単につぶすだけにしました。ちょっと贅沢。ザルから落ちた液を使います。
 液の中に媒染剤としてアルミ溶液をすこしたらしてから、米袋を入れます。しわだらけになっても大丈夫。まず破れません。一日つけっぱなしにして染まったのが、この色。

 ぐっと絞って干しました。赤さが薄らいで茶色っぽい赤になりました。しわしわのところも味があります。


 染め上がった紙は和紙みたいに見えるので、ラッピングによく使います。いろんな色に染めた米袋を貼りあわせて、ランプシェードや小物を作ったこともあります。

 今回は一枚だけ、袋のまま染めてみました。10キロ用の袋です。白いスタンプを押したら、おしゃれなものになりそう。やってみます!
 


コメント
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