アンティマキのいいかげん田舎暮らし

アンティマキは、愛知県北東部の山里にある、草木染めと焼き菓子の工房です。スローライフの忙しい日々を綴ります。

カリンジャム

2010-12-28 16:26:21 | 手作りのたべもの
  昨年はMさんからダンボールにいっぱいいただいたカリン(コチラ→)。今年はまったく実をつけなかったそうです。すると、12月半ばのある日、昨年も下さったSさんが(コチラ→)、カリンを届けてくれました。「いつもはもっとなるのですが、今年はこれだけでした」といって渡されたのが、このカリン。少し傷んでいますが、独特の甘い香りがします。

  貴重な5個のカリン。蜂蜜漬けや焼酎漬けは去年たくさん作ったので、いつもと違うものを作ってみたいと思いました。それで、やってみたのが、カリンジャム。

   食べたことはないけれど、ネットで調べるとわりによく作られているみたいです。ただ、心配なのが渋み。カリンは生では食べられない果物なのです。普通のジャムのようにちょっとやそっと煮ただけで、あの渋みが抜けるとは思えません。なんらかの工夫をするとか、加熱したり砂糖を入れたりするとかすると、渋みが突然抜けるということが起きるのかしら。。とにかくやってみることにしました。

   作り方はいろいろあるようですが、なかでも無難そうな方法を選びました。私が選んだ方法は、刻んだ果実を煮てから漉して、エキスだけを砂糖と煮詰めるものです。渋みに関しては、「多少残ります」とありました。
  
   念のため、種を取って刻んでから水に漬けてみました。何度か水を替えてから鍋に。渋みを少しでも減らすためです。

   漉してから、液の30%の量の粗糖入れて少し煮たエキス。きれいな色です。

   何日かかけて断続的に煮詰めました。色がかなり濃くなってきました。いつもはとらないアクですが、今回は渋みの原因になるかもと思い、一生懸命取りました。でも、なめてみると、渋い!

   渋みは取れないのですが、見た感じはどんどん美しいジャムに変わりました。火にかけている間はちょっととろみがつく程度でしたが、冷めたらこんなに固くなりました。ジャムではありません。ゼリーかグミ。カリンには、たくさんのペクチンが含まれているようです。

   なめてみると、まだ渋い! 昨年カリンをおすそ分けしたCさんが作ったシロップは、甘くていい香りでとても上品な味でした(コチラ→)。ジャムに挑戦しようなんて思わず、Cさんのシロップにして置けばよかった! でも、きっとのどにはいいのでしょう。熱いお湯を注いで溶き、薬代わりに飲むことにします。
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玄米もち

2010-12-28 15:29:31 | 手作りのたべもの
  今年ももちをつく季節になりました。私は、ここ何十年と白米のもちをついたことはありません。ずっと、玄米もちか雑穀入りの分搗き米のもちを作っています。

  こうしたもちに慣れると、普通の白米のもちはなにかが足りないような気がして、あまり食指が動きません。うちでは、雑煮にしたり焼きもちにしたりぜんざいに入れたり、ごく普通のもちの食べ方でいただいています。

  私が作る玄米もちの作りかたを簡単に紹介します。

  まず玄米もち米を、精米機で3分搗きにします。ほんとは玄米をほんの少し傷つけることができればそれでいいのですが、うちの精米機では最低のめもりが「三分搗き」になっているので、そうしているのです。玄米そのままでは蒸しにくいし、搗くのも難しいのです。

  搗いた米をあらい、たっぷりの水に一晩浸けておきます。ぬかはボウルに入れておきます。

  翌朝、ザルで水を切った3分搗き米の上にぬかを乗せ、いっしょに蒸します。これで玄米に戻りました。このとき、通常より水は少し多めに。私のもち搗き機では、3.6ℓ(2升)の場合、水は650ccと書いてありますが、玄米もち米を蒸すときは750cc入れています。

  蒸しあがったら、搗きます。食べてみて少し固いようならしゃもじを水に浸けて、縁から混ぜてやります。くりかえすうちに好みの固さになったら、搗くのをやめます。

  粒粒が少し残っていても、食べてみてなめらかさを感じられればできあがり。もち粉や片栗粉を敷いた容器の上に、うすごとひっくり返します。

  余談ですが、一昨年買ったうちのもち搗き機は、このとき、もちの中にもち搗きのためのはねがいっしょに紛れ込みます。それを手探りで探し当て、取り除いてからのします。

  前に使っていたもち搗き機は、もちだけをとりあげて容器に広げていました。固定されたはねからもちがなかなかはがれず、後の洗いもたいへんな作業でした。その作業に比べたら、今のほうが簡単に済むので楽なのですが、もちのなかに紛れ込んだはねを手探りでさぐり当てるのが一連の作業になっているとは、なんとも雑な話です。

  一日経ってから切った玄米もち。ぬかがたっぷり入っているので、かなり茶色です。もち米は、大野瀬町で20数年の間、無農薬有機栽培での米作りをしている筒井重之さん作(関連記事はコチラ→)。今年はイノシシにやられてもち米はほとんど全滅だそうです。昨年たくさん買っておいてよかった!

  ところで、玄米もちや雑穀入りのもちは、白米のもちほど伸びがよくないので、入れ歯をしている人や、よく噛めない方にはかえってよいようです。胃もたれもしにくいという人もいます。

   今年は玄米もちのほか、黒米入り3分搗き米のもち、タカキビ粉入り5分搗き米のもち、くるみ入り5分搗き米のもち、以上4種類を作りました。
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