アンティマキのいいかげん田舎暮らし

アンティマキは、愛知県北東部の山里にある、草木染めと焼き菓子の工房です。スローライフの忙しい日々を綴ります。

山の水

2011-05-07 14:28:35 | 稲武のモノ・コト・ヒト・バ
   震災以来、ミネラルウォーターが不足がちになって、非常用としておいて置く分が少なくなりそうだったので、水道水でコーヒーを淹れていました。でも、やっぱりなんだかうまみがありません。そのとき思い出したのが山の水。それで、ペットボトルを持って、久しぶりに汲みに行ってきました。

   汲みに行った場所は、どんぐり工房近くの城山のふもと。汲んだり洗い物をしたりしやすいよう、流し場が作ってあります。水は、この山の上にある武節城址あたりから来ているのか、とても冷たくてきれいです。

  稲武、設楽などこのあたりの山里には、あちこちに湧き水が出るところがあります。街からわざわざ汲みにやってくる人たちがいるほど有名になっているところもあります。

  いつもおいしい水がこの小さな口から出てくるなんて、ぜいたく!

  水といえば、以前こちらに働きに来ていた名古屋の人が、稲武の水道水がおいしいというので、実家の両親が遊びに来たとき、わざわざ彼らに水道水を土産に持たせたという話を聞いたことがあります。

  こちらに来たてのころ、あるイベントに参加していてあまりの暑さに水が飲みたくなって、しかたなく水道水を生で飲んだことがあります。生水を飲むなんてそれまでほとんどやったことがありません。まずいのを覚悟で飲んだのですが、まずくない! びっくりしました。渇きが収まってから、何口か飲んで確かめてみましたが、やはりまずくない。おいしさはないのですが、飲める。後で聞いたら、稲武の人たちは、地元の水道水なら生で飲んでいるといいます。それでも、ひところよりはまずくなったという人もいるそうですが。

  どちらにしろ、標高500mもある土地なので、たとえ水道水といえども、源流に近いからさほどまずくはないのでしょう。

  私の家の敷地内にも、以前、湧き水ではありませんが、家のすぐ下を流れる川の上流からひいた水が来ていました。でも、数十メートル上に砂防ダムができてから、急に止まってしまったのです。もう一度川から引き直せば、きれいな水は手に入るはず。飲み水にならなくても、草木染めで使う大量の水は、できれば川の水を使いたい。いつか実現させたい夢です。
コメント
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