アンティマキのいいかげん田舎暮らし

アンティマキは、愛知県北東部の山里にある、草木染めと焼き菓子の工房です。スローライフの忙しい日々を綴ります。

フランシス・ベーコン展を見てきました。

2013-09-01 00:01:59 | 映画とドラマと本と絵画
    昨日、豊田市美術館で開かれている、フランシス・ベーコン展を見に行ってきました。

    前から見たかったのですが、暑いときに豊田の街中まで出向く気になかなかなれなくて、最終日の3日前にやっと訪れることができました。

    展示品の中には、顔だけつぶれたような絵がたくさんありました。いま、映画でよく見ることのある「モーフィング」をそのまま筆で描いたような感じです。叫んでいる顔も、おびえたような顔もあるのですが、ある印象を得たと思った瞬間、別の印象がすぐに生まれるような複雑な感覚をもたらします。からだも、動きがそのまま絵になっているみたい。

    会場では、舞踏家・土方巽の、1972年の舞台の映像を流していました。彼の舞踏は、ベーコンの絵から着想を得ている面がかなりあるのだとか。彼の舞台を実際に見る機会には恵まれなかったのですが、ベーコンの絵を見てから彼の動きを見ると、たしかに共通した形や流れを感じます。迫力ありました。

    展示場の最後の部屋には、大画面が三つ置かれていて、そこには、ベーコンの絵に触発された現代のダンサーが踊る姿が、三つの角度から映されています。その一つの画面の前で、通りがかった小さな男の子が、いきなり、画面の男性の動きに合わせるようにしゃがんだり手を伸ばしたりしはじめました。おもしろい動きを見ると、自分もしたくなるものだものな、と思いながら、映像と画面に映った男の子の姿を眺めました。

    ベーコン展は、明日までです。 
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