大みそかにたくさんのかりんを頂きました。今年2度目です。
昨秋作ったのはシロップ(ブログはこちら。花梨シロップを作りました。 - アンティマキのいいかげん田舎暮らし (goo.ne.jp)。はじめて、煮てこして作ったシロップは、渋みをわずかに残してはいますが、甘くて香りが強く、色の美しい飲み物となりました。このシロップを作ったあと、お裾分けした友人から、「メンブリージョ」なる食べ物のことを教えてもらいました。
スペインだったかポルトガルだったかのスイーツで、チーズと食べるととても美味、というのが友人の弁。来年にまたかりんをいただけたら絶対つくろうとおもっていたら、早くもその機会に恵まれました。
かりんはまずまるごと茹でます。ゆでることで皮がむきやすくなり、しかも皮のおいしい成分が果実に吸収されるのだとか。かりんの生の果実はどうやっても食べられないものだそう。だから獣害には絶対会わずにすむ希少な果物です。
そのかりん、固すぎて皮を剥くのが大変な苦労。前回、シロップを作ったときこの皮剥きに苦労しました。でも皮を剥いたからこそ、たぶん、渋みの少ないおいしいシロップになったのだと思います。
その苦労を、またしないといけないとおもっていたのですが、ゆでることにより、皮剥きはらくらくクリア。種とわたを除いてからざく切りにして、果実の量の8分目の砂糖を入れて煮ます。このとき、水とレモン果汁も若干投入。
面白いことに煮れば煮るほど、色は濃くなり、香りもよくなります。
でも、ネット検索した時にでてきたもののように、ルビー色に変わるということは起きませんでした。かなり煮たのに。
シロップを作ったときは、きれいなルビー色になったのに。なぜかしら。
へたすると焦げ付くので、濃い杏色になったところで終了。フードプロセッサーにかけます。
そしてまたさらに熱を。少しでも濃い色にしたくてしつこくかきまぜながら火を入れましたが、できません。あきらめてトレイに流し入れました。
こういう色のメンブリージョもネットにでていたので、良しとすることにしました。
しばらく冷やすと、固まる、と書いてあったのでそのまま放置。稲武の夜の室温は、冷蔵庫より寒いくらいなので。
そっと取り出すとこんなふうになりました。さわるとくずれます。たぶんもっとほんとは羊羹のようになるはず。なぜかそうはなりません。今回はあきらめました。
こんな感じです。食べてみると、渋みはありますが、香りがよくてじわっとおいしい。かためのチーズをのせてたべてみました。とても好みの味。たぶんワインにあいそう。このメンブリージョ、半年もつお菓子だそうなので、いろいろ楽しんでたべられそうです。
きちんと羊羹上にする方法がわかれば、さらに優れた食べものになるはず。秋の収穫時を待つことにします。