アンティマキのいいかげん田舎暮らし

アンティマキは、愛知県北東部の山里にある、草木染めと焼き菓子の工房です。スローライフの忙しい日々を綴ります。

昨秋、ガキ大将養成講座で栗染め講習をしました。

2021-01-06 17:59:33 | 草木染め

  昨年の秋、10月の終わりに、豊田市旭地区のさくら村で、草木染め講習会を開きました。主催は、安藤征夫さん。6年前、ご自分の山を切り拓いて子供たちの基地・さくら村を作り、ガキ大将養成講座(参考:ガキ大将養成講座の拠点さくら村を見学しました。 - アンティマキのいいかげん田舎暮らし (goo.ne.jp))を開講。この養成講座の一つのメニューとして、草木染め講習を開いてくださいました。

   さくら村で最も長めのいい場所にある、「どこでもドア」。

   中央が安藤さん。森には遊具がいっぱいですが、これは皆、子供たちがつくったもの。この日は40名近くの親子が集まりました。

   染めるのは、バンダナ、エコバッグ、スカーフのうち各自一枚。まず模様付けします。模様付けには、いつものビー玉や割り箸のほか、木の工作のために作りためた木切れも活用。

   大量の栗のイガを、スタッフが集めておいてくれました。

   お天気は上々でしたが、晩秋の風が冷たかった。

   染液のできあがり。

   イガのほか、栗の皮も少量、はいっています。

   一斉に布を入れて、染め開始。染色棒は、安藤さんがこの日のために、さくら村にあるメダケで作ってくれました。

   最初しばらくは液の中でよく振って、そのあとは、浮かないように気をつけて放置。

   つけておく間にお昼ごはん。午後からは媒染開始です。   

   こちら鉄媒染。ベージュだった布がしだいにグレーになります。

   グレーの希望者多し。

   グレーになった布を、消石灰の上澄み液に入れます。

   深い茶色に変身。いつもの歓声が聞けました。

    染まった布を水洗いします。

   得意げに見せてくれた男の子。栗の鉄媒染です。このグレー、何度見ても渋くていい。

  模様を外している親子。作るときも外す時も、子供たちは熱心でした。

   出来上がった布から、次々に干していきます。

   染めおわったあとの最後のこのシーンがいつも好きなのですが、この日はことのほか、いい景色となりました。森に、すっかりなじんだ染め布。美しい。

   昨秋から年末にかけて、あれこれ忙しい日々が続いたため、ブログへの投稿がすっかり遅れました。2か月後の今、こうして写真を見ていると、子供たちの真剣な顔や嬉しそうな顔が思い出されます。森の中での講習会は、ひときわ心地よく楽しく進めることができました。こういう機会を与えてもらえて、ありがたいことです。

   ところで、この日はわたしのカメラが壊れていたこともあって、アシスタントをお願いした友人の池田ちかさんに撮影を頼みました。彼女は子供と自然とアートをテーマにしたコノハ美術という企画会社を運営しています。

   さて、どんぐり工房での定例染め講習会は、3月までお休みです。再開1回目は3月27日。染め材料は枇杷の葉を使う予定です。お申し込み、お問い合わせはどんぐり工房までおねがいします。

 

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