トライアングルの部屋

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仙台在住で大の阪神ファン

あやかし草紙 宮部みゆき

2020-07-14 15:40:56 | 本 2020年
三島屋変調百物語伍之続

江戸は神田にある袋物屋 三島屋

ここで行われる怪談語りの百物語

聞き手は主人・伊兵衛の姪で十九歳のおちか

開けずの間

離縁された女が置いてきた子供に会いたいと
塩断ちの願掛けをする

願いを叶えてあげようと
やってきたのは行き逢い神
願いを叶える代わりに大事なものを頂いていく
恐ろしい神

家の者が次々に犠牲になる

物語の中ではこの話が一番ゾッとした

結局一番の罪は女を離縁した嫁ぎ先では?

だんまり姫

この話の語りは「もんも声」の持ち主の女おせい
亡者を起こすと伝えられている

そのせいで故郷の村を離れるが
耳の遠い老夫婦のお世話をすることになる
そこで教わったのは身振り手振りの会話

たぶん今でいう手話みたいな?

声を出さなくていいのでもんも声には都合がいい

老夫婦が亡くなった後
声が出ないお姫様のお世話をすることになる

そこで出会ったのは
若い頃に亡くなったお殿様の異母弟の亡者
お城に住みついている

おせいは彼を助け出そうとする

面の家


面を家の外に出したら
悪いことを招き寄せる

明歴の大火
吉原の百人斬り
永代橋崩落

そんなのは全部面の仕業だと

あやかし草紙


貸本屋の瓢箪古堂の若旦那
勘一が持ち込んだ話は

読む者の寿命を教える冊子

金目の猫


怪談語りが行われる三島屋
その長男が語る話は生霊

小さい頃突然現れた金目の猫は
生霊だった



コメント
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