晴耕雨読とか

本読んだり、いきものを見たり。でも、ほんとうは、ずっと仕事してます。

『ボルネオ 燃える大地から水の森へ』

2008年07月02日 | 
最近は生き物の話が続いていますが、本も読んでいます。

お風呂では開高健『新しい天体』(光文社文庫)、寝る前は『奥アマゾン探検記 上』(中公新書)。週末は『バッテリー』のⅡとⅢをいっき読み。

あとは、先週ジュンク堂池袋本店で手に入れた『ボルネオ 燃える大地から水の森へ』(岩波書店)をぽつぽつ読んでいます。

最近ボルネオには行っていませんが、ボルネオ本はとりあえず読んどかないと……という感じなので。

で、まだ読み始めですが、なかなか興味深い内容です。

ボルネオの湿地林の開発が多量の二酸化炭素を放出しているという話です。

ここ数年は落ち着いたようですが、いっときはボルネオの泥炭層が燃え広がり大きな問題となりましたが、それ以前にこれら湿地林の開発によって、微生物による泥炭層の分解が促進され二酸化炭素が放出されるというのです。それがかなりの量になるというのです。

著者らはこの湿地林を「水の森」、この泥炭層の分解促進を「冷たい燃焼」と呼んでいます。

ボルネオではパームヤシ・プランテーションの開発などが問題になっていますが、それも含めて、この「水の森」の開発が大きな問題となっているようです。

ああ、おれのボルネオはいったいどうなっていくのだ…という感じです。

「いやいや、ボルネオの問題というか、地球環境問題だから」という突っ込みがありそうですが、“ボルネオ偏愛主義者”のわたしとしては、なによりボルネオなのです。

うう、久しぶりに行きたいです。ボルネオに。