中小企業が事業計画を作成する上で注意する点の3番目は、「進捗管理が大切なんです。」ということです。
進捗管理というのは、事業計画どおりできているかどうかを月次単位で確かめ、できていない場合は必要な対応をするということです。このようなことを繰り返して、事業計画を遂行していくのです。
事業計画を作成し、金融機関に提出し、融資を受けたら、又は、返済条件を変更してもらったら、「ハイ、おしまい。」ではないのです。
事業計画をきちんと実行しないといけません。
その点、金融機関もちゃんとチェックするんです。
中小企業に助言をする専門家の立場からは、進捗管理に関わることを「フォローアップ」といいます。
このフォローアップが大切だと私は考えています。
なぜなら事業計画を作成しても、実行できない場合がほとんどだからです。また、状況が変化したり、うまくいかなかった場合、どのように対応するのかも、中小企業には大きな課題です。
事業計画の進捗管理に専門家が関わることで、事業計画の遂行や中小企業自体の管理能力アップにつなげることができるのです。
フォローアップは、モニタリングとはちょっと違います。モニタリングは、進捗状況の調査を行うことです。気の利いた専門家は助言もしますが。
フォローアップは助言が中心です。継続的に関わって、一定の期間、助言をしていくのです。そして、中小企業の管理能力を向上させていくんです。それによって、人材が育っていき、中小企業が変わっていくのです。
現在の中小企業支援制度のほとんどは、事業計画の作成に対するものです。事業計画を作成した後のフォローアップに対するものはありません。これでは、多くの中小企業を育成することはできないでしょう。
先日、知り合いの専門家と街で偶然会ったときに言われました。
「中小企業の企業文化を変えないといけない。そのためには、一定期間、継続的に関わるフォローアップをしないとダメだ。でも、現在の公的制度は、フォローアップには助成が出ない。新製品開発や創業等に良いが、多くの中小企業の課題である管理能力不足や管理人材育成の解決にはならない。」
私も同意見です。
ただ、管理能力向上や管理人材育成ができる専門家かどうか、あやふやな人たちが多いのも事実です。それに、中小企業側の認識力・意欲といった問題もあります。
それでも、やはりフォローアップに対する公的制度を設けるべきだと私は考えます。
こんなかんやが書かれた拙著「本音を言わない銀行、言っても解らない中小企業の社長」は左のおススメの本から購入できます。整理整頓ができず書き直しの余地が多々ありますが、中小企業に対する指摘は、ある意味、的を捉えたものだと考えています。是非、ご一読ください。
では、また。
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