サブテーマは「わが目を疑え。」
話題の「だまし絵」展を見に、兵庫県立美術館へ行ってきました。
噂に聞いていたとおり、人、人、人、…すごい人!
ふだんの美術展と違い、男性と子どもの多いこと!
そして館内は、ワイワイガヤガヤ、美術館の静けさはどこへやら…。
でも、気になりません。
なぜならこの「だまし絵」、静かに見るようなものではないからです。
うわー、オォー、へぇー。
ひとりで見に行った私も、思わずいちいち声が出ます。
誰かとあーだこーだ言いながら見るのが、
「だまし絵」の正しい鑑賞法かもしれません。
この展覧会の目玉、タイトル下の絵を描いたのはイタリアの画家、アルチンボルド。
この絵には、なんと63種類もの野菜・果物が登場します。
一番左下の葉っぱは、チシャです。
チシャなんて、韓国で焼き肉用に最近出てきた野菜かと思ってたので、
16世紀のイタリアの絵に登場するとは、びっくり。
描かれているのは皇帝、ルドルフ2世。
サヤエンドウのまぶただなんて、皇帝をおちょくってるのか?と思いきや、
農作物で描くことで、豊穣の感謝を皇帝に捧げているのだそうです。
たしかに、アルチンボルドの肖像画を見ると、
実にきまじめで堅物そうな雰囲気。
一方、何かと人を食ったような感じがするのは、日本の歌川国芳。
幾人もの小さな人がからみあって、一人の人物の顔を作りあげる独特の画風。
絵に描きこまれた作品名を見て、思わず吹きだしました。
「みかけはこはゐがとんだいゝ人だ」
「としよりのよふな若い人だ」
「人をばかにした人だ」
いいなぁ、歌川国芳。
きっと、「爆笑問題の太田光さんのような人だ」、と勝手に妄想。
ほかにも、階段を昇っているはずが降りてくるエッシャーの「登って降りて」、
馬が森を歩いているはずが、よく見るとあれっ?な、ルネ・マグリットの「白紙委任状」など、
ひとくちに「だまし絵」といっても実にいろいろです。
ちなみに、サルバドール・ダリの「スルバランの頭蓋骨」。
昔はやりの3D絵本みたいなもので、絵から遠ざかり、目を細めて見ると、
描かれた教会の壁から、別のあるものが浮かび上がって見える、らしいのですが…。
不器用なので、こういうちょっとした技術を要するものは苦手です。
結局、最後まで、「別のあるもの」は見えずじまいでした。
さて、帰り道。
日暮れが早くなった空に、
あっと驚くような、まん丸い月が浮かんでいました。
おぉ、これぞ特大の「だまし絵」!
じっと目を凝らしてみても、私の目には「うさぎのモチツキ」。
あれこれ頑張ってはみましたが、
やっぱり外国式の「髪の長い女性」や「カニ」には見えずじまいでした。
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貸切バス・オーダメイド旅行のご相談は…
銀のステッキ旅行
TEL 0797-91-2260(平日8:30~17:00)
■公式ホームページ:http://www.gin-st.com
■銀ステ旅先案内人:http://ameblo.jp/arailuka
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話題の「だまし絵」展を見に、兵庫県立美術館へ行ってきました。
噂に聞いていたとおり、人、人、人、…すごい人!
ふだんの美術展と違い、男性と子どもの多いこと!
そして館内は、ワイワイガヤガヤ、美術館の静けさはどこへやら…。
でも、気になりません。
なぜならこの「だまし絵」、静かに見るようなものではないからです。
うわー、オォー、へぇー。
ひとりで見に行った私も、思わずいちいち声が出ます。
誰かとあーだこーだ言いながら見るのが、
「だまし絵」の正しい鑑賞法かもしれません。
この展覧会の目玉、タイトル下の絵を描いたのはイタリアの画家、アルチンボルド。
この絵には、なんと63種類もの野菜・果物が登場します。
一番左下の葉っぱは、チシャです。
チシャなんて、韓国で焼き肉用に最近出てきた野菜かと思ってたので、
16世紀のイタリアの絵に登場するとは、びっくり。
描かれているのは皇帝、ルドルフ2世。
サヤエンドウのまぶただなんて、皇帝をおちょくってるのか?と思いきや、
農作物で描くことで、豊穣の感謝を皇帝に捧げているのだそうです。
たしかに、アルチンボルドの肖像画を見ると、
実にきまじめで堅物そうな雰囲気。
一方、何かと人を食ったような感じがするのは、日本の歌川国芳。
幾人もの小さな人がからみあって、一人の人物の顔を作りあげる独特の画風。
絵に描きこまれた作品名を見て、思わず吹きだしました。
「みかけはこはゐがとんだいゝ人だ」
「としよりのよふな若い人だ」
「人をばかにした人だ」
いいなぁ、歌川国芳。
きっと、「爆笑問題の太田光さんのような人だ」、と勝手に妄想。
ほかにも、階段を昇っているはずが降りてくるエッシャーの「登って降りて」、
馬が森を歩いているはずが、よく見るとあれっ?な、ルネ・マグリットの「白紙委任状」など、
ひとくちに「だまし絵」といっても実にいろいろです。
ちなみに、サルバドール・ダリの「スルバランの頭蓋骨」。
昔はやりの3D絵本みたいなもので、絵から遠ざかり、目を細めて見ると、
描かれた教会の壁から、別のあるものが浮かび上がって見える、らしいのですが…。
不器用なので、こういうちょっとした技術を要するものは苦手です。
結局、最後まで、「別のあるもの」は見えずじまいでした。
さて、帰り道。
日暮れが早くなった空に、
あっと驚くような、まん丸い月が浮かんでいました。
おぉ、これぞ特大の「だまし絵」!
じっと目を凝らしてみても、私の目には「うさぎのモチツキ」。
あれこれ頑張ってはみましたが、
やっぱり外国式の「髪の長い女性」や「カニ」には見えずじまいでした。
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