建築家としても有名なキリスト教伝道者、ヴォーリズ。
近江八幡市の名誉市民第1号でもあります。
ですから、「近江八幡」と「キリスト教」といえば、
ふつうはヴォーリズです。
でも、私にとっては違います。
というのは、かつて「神様」と呼ばれた人から
こんな話を聞いてしまったから。
・・・・・「私の家は近江八幡の牧師でしてね。
神の存在が絶対だったんです」
「そんな家で生まれ育ったのに、二十歳そこそこで『神様』と呼ばれた。
これは、けっこうキツイもんですよ」
「いろんなことが辛くなって、京都の山奥、わずか15軒の集落に移り住みました。
自然のなかに身を置いて自分を見つめ直す…といえば聞こえはいいですが、
まぁ今で言う引きこもりですわ」
「5年後には音楽活動を再開して、もじゃもじゃのアフロ頭でロックを始めました。
それで全国を回って、多くのファンを失ったわけです」
(会場笑い)
「私、亀岡に住んでいますねん。豊能町までは車でたった40分。
なんか今日は仕事しにきたという感じがしません。
町内会の宴会で歌ってる気分」
(ここは神戸から電車で2時間。豊能町の小さなコンサートホールなのです)
「私が子どものころ、近江八幡では、
夏になると江州音頭という盆踊りをやってまして、行きたくてたまらなかった」
「けれども牧師の家庭にしてみれば、
それは異教徒の祭り、いわば『悪魔の踊り』なわけですよ」
(会場爆笑)
「子ども心にずーっと我慢してたんですが、
小二の夏、とうとう我慢しきれず踊りの輪に飛びこんだ。
そしたらこれが、賛美歌よりもずっと、しっくりきたわけです」
――フォーク、ロックの時代を経て、たどりついたのは「エンヤトット」。
太鼓に尺八、津軽三味線…日本土着のリズムにのせる歌。
その原点は8歳の夏、盆踊りの輪に飛びこんだときの昂ぶりだとか。
「山谷ブルース」や「友よ」、「チューリップのアップリケ」…といった往年の名曲の数々。
かつてのように社会の代弁者としての歌だけではなく、
その日は、日々の暮らしから生まれた等身大の歌もたくさん披露してくれました。
ステージのバックには自らの名をもじった
「御歌囃子(オカバヤシ)信康」の文字。
そう、「近江八幡」に「キリスト教」といえば、
フォークの神様、岡林信康さんでした。
ちなみに。
「神様」なら一目見ておこうと、はるばる電車を乗りついで訪ねたコンサート。
初めて見た岡林信康は、「神様」なんかではありませんでした。
やたらと人間くさくてカッコよく(=面白く)、そして心にしみる歌声の、シャイな人。
わずか3時間のうちに、私は、人間オカバヤシの大ファンになっていました。
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貸切バス・オーダメイド旅行のご相談は…
銀のステッキ旅行
TEL 0797-91-2260(平日8:30~17:00)
■公式ホームページ:http://www.gin-st.com
■銀ステ旅先案内人:http://ameblo.jp/arailuka
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近江八幡市の名誉市民第1号でもあります。
ですから、「近江八幡」と「キリスト教」といえば、
ふつうはヴォーリズです。
でも、私にとっては違います。
というのは、かつて「神様」と呼ばれた人から
こんな話を聞いてしまったから。
・・・・・「私の家は近江八幡の牧師でしてね。
神の存在が絶対だったんです」
「そんな家で生まれ育ったのに、二十歳そこそこで『神様』と呼ばれた。
これは、けっこうキツイもんですよ」
「いろんなことが辛くなって、京都の山奥、わずか15軒の集落に移り住みました。
自然のなかに身を置いて自分を見つめ直す…といえば聞こえはいいですが、
まぁ今で言う引きこもりですわ」
「5年後には音楽活動を再開して、もじゃもじゃのアフロ頭でロックを始めました。
それで全国を回って、多くのファンを失ったわけです」
(会場笑い)
「私、亀岡に住んでいますねん。豊能町までは車でたった40分。
なんか今日は仕事しにきたという感じがしません。
町内会の宴会で歌ってる気分」
(ここは神戸から電車で2時間。豊能町の小さなコンサートホールなのです)
「私が子どものころ、近江八幡では、
夏になると江州音頭という盆踊りをやってまして、行きたくてたまらなかった」
「けれども牧師の家庭にしてみれば、
それは異教徒の祭り、いわば『悪魔の踊り』なわけですよ」
(会場爆笑)
「子ども心にずーっと我慢してたんですが、
小二の夏、とうとう我慢しきれず踊りの輪に飛びこんだ。
そしたらこれが、賛美歌よりもずっと、しっくりきたわけです」
――フォーク、ロックの時代を経て、たどりついたのは「エンヤトット」。
太鼓に尺八、津軽三味線…日本土着のリズムにのせる歌。
その原点は8歳の夏、盆踊りの輪に飛びこんだときの昂ぶりだとか。
「山谷ブルース」や「友よ」、「チューリップのアップリケ」…といった往年の名曲の数々。
かつてのように社会の代弁者としての歌だけではなく、
その日は、日々の暮らしから生まれた等身大の歌もたくさん披露してくれました。
ステージのバックには自らの名をもじった
「御歌囃子(オカバヤシ)信康」の文字。
そう、「近江八幡」に「キリスト教」といえば、
フォークの神様、岡林信康さんでした。
ちなみに。
「神様」なら一目見ておこうと、はるばる電車を乗りついで訪ねたコンサート。
初めて見た岡林信康は、「神様」なんかではありませんでした。
やたらと人間くさくてカッコよく(=面白く)、そして心にしみる歌声の、シャイな人。
わずか3時間のうちに、私は、人間オカバヤシの大ファンになっていました。
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