日頃、どんなに降水確率が高くても、
家を出るときに雨が降っていなければ、傘は持ちません。
ただでさえ重い荷物に、さらに傘を持ち歩くのが億劫なのに加え、
「大丈夫。私が外を歩くときには雨は降らない」
という妙な自信があります。
そんな迷信深い(?)私もちょっとびっくりしたのが、
きのう、高知県の山あいに訪ねた「秋葉祭り」。
2日前の天気予報では、その日の降水確率は50%
曇り時々雨の予報でした。
はるばる高知までお客さまをお連れする、年に一度のお祭りです。
さすがに天気が気になって、村役場に電話で問い合わせてみました。
「あの…、雨が降ってもお祭りはちゃんとやるんですよね?」
すると思いがけない返事。
「あぁ。秋葉さんの祭りの日に、雨は降らないです」
え? なぜ断言?
降らないってホントですか、と重ねて聞く私に
「はい。もう長いことやっちょりますが、雨は降ったことないです。
祭りの日は晴れか雪と、昔っから決まっちょります」と、きっぱり。
何たる自信…!
正直、半ば呆れながらも、あまりに揺るぎない言葉に
「はぁ、決まってるんですか、じゃぁ安心ですネ…」
とか何とかモゴモゴ言って、受話器を置きました。
そして迎えた祭り当日。
前夜の予報では、降水確率はさらに高まり80%。
にも関わらず、役場の人の言葉どおり、なんとかお天気はもっていました。
とはいうものの、どんよりとした重い空。
谷を流れる川面と、低く山肌に降りてきた灰色の空、
上から下から立ち込める湿った空気で、髪がひたいに張りつきます。
山肌の小さなお寺の境内のなか
大勢の見物客とともに祭りの行列を待っていると――
きょうさーきょうさー きょうさーきょうさー
風にのって、男たちの声と笛太鼓の音色が聞こえてきました。
ほっほほーい
あっははー
突然、奇声をあげながら飛び出してきた、ひょっとこ達。
祭りの始まりです。
つづいて鼻高(天狗)が率いる総勢200名余りの男衆が
狭い境内へ続々と。
祭りの花形、黒装束の若者による勇壮な「鳥毛ひねり」。
長さ7mもの「鳥毛」が今にも泣き出しそうな空に
クルクルと何度も舞いました。
そして
3つの集落が寺での奉納を終え、
練り行列の男衆は昼食をとりに、寺の隣の社務所へと。
やれやれ…
安堵の空気が広がったそのとき。
ポツ、ポツッ…、ザザーッ
待っていたかのように、雨が降り始めました。
あわてて木陰に飛びこんだ私に、先客の村の人が声をかけてきました。
「秋葉の神様、もう降らしちゅうてもええ思うたんやろねえ」
ホント、そうですねぇ。
今度は素直にそう言葉を返しながら、
その日ばかりは弱気になって鞄にしのばせていた傘をさし、
祭りの村をあとにしました。
強まる雨足にアキバの神様を感じつつ…。
▼ツアー報告「パリ自由旅行」はこちら
http://ameblo.jp/arailuka/theme-10018600211.html
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貸切バス・オーダーメイド旅行のご相談は…
銀のステッキ旅行
TEL 0797-91-2260(平日8:30~17:00)
■公式ホームページ:http://www.gin-st.com
■銀ステ旅先案内人:http://ameblo.jp/arailuka
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家を出るときに雨が降っていなければ、傘は持ちません。
ただでさえ重い荷物に、さらに傘を持ち歩くのが億劫なのに加え、
「大丈夫。私が外を歩くときには雨は降らない」
という妙な自信があります。
そんな迷信深い(?)私もちょっとびっくりしたのが、
きのう、高知県の山あいに訪ねた「秋葉祭り」。
2日前の天気予報では、その日の降水確率は50%
曇り時々雨の予報でした。
はるばる高知までお客さまをお連れする、年に一度のお祭りです。
さすがに天気が気になって、村役場に電話で問い合わせてみました。
「あの…、雨が降ってもお祭りはちゃんとやるんですよね?」
すると思いがけない返事。
「あぁ。秋葉さんの祭りの日に、雨は降らないです」
え? なぜ断言?
降らないってホントですか、と重ねて聞く私に
「はい。もう長いことやっちょりますが、雨は降ったことないです。
祭りの日は晴れか雪と、昔っから決まっちょります」と、きっぱり。
何たる自信…!
正直、半ば呆れながらも、あまりに揺るぎない言葉に
「はぁ、決まってるんですか、じゃぁ安心ですネ…」
とか何とかモゴモゴ言って、受話器を置きました。
そして迎えた祭り当日。
前夜の予報では、降水確率はさらに高まり80%。
にも関わらず、役場の人の言葉どおり、なんとかお天気はもっていました。
とはいうものの、どんよりとした重い空。
谷を流れる川面と、低く山肌に降りてきた灰色の空、
上から下から立ち込める湿った空気で、髪がひたいに張りつきます。
山肌の小さなお寺の境内のなか
大勢の見物客とともに祭りの行列を待っていると――
きょうさーきょうさー きょうさーきょうさー
風にのって、男たちの声と笛太鼓の音色が聞こえてきました。
ほっほほーい
あっははー
突然、奇声をあげながら飛び出してきた、ひょっとこ達。
祭りの始まりです。
つづいて鼻高(天狗)が率いる総勢200名余りの男衆が
狭い境内へ続々と。
祭りの花形、黒装束の若者による勇壮な「鳥毛ひねり」。
長さ7mもの「鳥毛」が今にも泣き出しそうな空に
クルクルと何度も舞いました。
そして
3つの集落が寺での奉納を終え、
練り行列の男衆は昼食をとりに、寺の隣の社務所へと。
やれやれ…
安堵の空気が広がったそのとき。
ポツ、ポツッ…、ザザーッ
待っていたかのように、雨が降り始めました。
あわてて木陰に飛びこんだ私に、先客の村の人が声をかけてきました。
「秋葉の神様、もう降らしちゅうてもええ思うたんやろねえ」
ホント、そうですねぇ。
今度は素直にそう言葉を返しながら、
その日ばかりは弱気になって鞄にしのばせていた傘をさし、
祭りの村をあとにしました。
強まる雨足にアキバの神様を感じつつ…。
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