立松さん、感動の旅

「テレビ受けしない喋りだなあ」
久米宏さんに最初よくそう言われていた立松和平さん
８日、６２歳という若さで亡くなられました

「え？！　まさかあの立松さんが？」
一瞬絶句しました

小説「遠雷」で野間文芸新人賞、
行動する作家として、自ら現場に足を運び、
環境保全や自然保護を訴え続けた立松さん

テレビ朝日系「ニュースステーション」の「こころと感動の旅」
では、独特の栃木なまりの喋り方や言いまわしが特徴的でした

仏教に造形が深く、岳人連載「百霊峰巡礼」も
後半にさしかかっていました

あの独特な語り、
心底自然を愛する心や
強く誠実な人柄に共感を覚えた人は
少なくないはずです

立松和平さんが憧れた人
良寛の俳句

たくほどは／風がもてくる／落葉かな

焚き火にするのに必要な落葉は
風がひとりでに吹き寄せてくるというのです

欲はなく、貧しい暮らしにこそ、真実がある

良寛の思想は現代では実現できないからこそ、
立松さんの強い憧れだったのでしょうか


私の好きな「卵洗い」、もう一度読んでみようかな



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