銀ステ根なし草

銀のステッキ旅行・スタッフの雑記帳

ある試み~小椋佳~

2010年02月16日 | のほほん同志Aの日常
開催中のバンクーバー・オリンピック。

スケートにせよ、ジャンプにせよ、
一流のプレイヤーがいとも軽々と、ムズカしいことをやってのけている姿に
あつかましくも思ってしまいます。
「私だって、うんと練習すればひょっとして…」

何せ、影響を受けやすいのです。
過去のオリンピックを振り返っても
Qちゃんを見ていると、42kmを軽々走れそうな気になります。

なぜそんなことを思い出したかというと…

今日。
30名近い人生の諸先輩方の前で、マイクを持ちました。

実は昨年、ある方より
「旅の楽しみ方」という演題で話をしてほしいとの大役をおおせつかっており、
緊張して今日の日を迎えました。

与えられた時間は、1時間半(長い!)
添乗業務でマイクを持つのは多少慣れていますが、
それはせいぜい細切れの情報案内。

結婚式の3分スピーチぐらいは稀にやりますが、
人前で半時間以上も、まとまった話をするなんてこと、
中学時代の弁論大会以来かも…。

慣れないことをするわけですから、
しっかりした準備が何より必要です。
ところが先日、ようやく内容がひととおり固まったところで
見てはならないものを見てしまいました。

先週末、風邪でダウンした家族の代わりに
急遽、行くことになった小椋佳のコンサート。
そのステージ構成が見事だったのです。

ふつう、コンサートと言えばこんな感じでしょうか。

 しゃべる、歌う
 しゃべる、歌う
 …[くりかえし]…
 バンド紹介をする、歌う
 しゃべる、歌う、幕
 アンコール、本当に幕

(外国人アーティストの場合シャベリがなく、ひたすら歌う、歌う、歌う…)

ところが、さすが小椋佳さん、一工夫しておられました。
ステージの中盤に30分あまりの「朗読劇」を挟まれたのです。

しかもそれは、今回のコンサートのために用意した自作の物語。
おかげでステージがキリッと引き締まっていました。

10人近いバンドメンバー全員に役とセリフを振り当て、
メンバー紹介を兼ねての朗読劇。
セリフの合間にヒット曲のさびも歌ってくれる、という凝ったもの。

もう、びっくりしました。

物語のオモシロサにも、
セリフを情感たっぷりに読み上げるメンバーの芸達者ぶりにも、
そして、おざなりになりがちなメンバー紹介を
こんな素敵なカタチで演出できる小椋佳さんにも。

ステージ上の皆さんがいとも軽やかに
楽しげにやっておられる様子を見て
また例によって…です。

今度のスピーチ、やっぱり構成を工夫しないと。
ただ話すだけじゃなくって、何か真ん中に挟むべき?
たとえば、うーん、「朗読劇」とか…。

幸い、他のスタッフにそのアイデアを話したところ、
「やめなさい」としっかり軌道修正。

無謀な即席「朗読劇」を披露することなく、
なんとか無事、今日の日を終えることができました。

ご静聴くださった皆さま、ありがとうございました。



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